猫ブームの先駆け?!「なめ猫」秘話

猫ブームの先駆け?!「なめ猫」秘話

1980年代に大ブームを巻き起こした「なめ猫」を知っていますか?可愛らしい猫ちゃんがパンチのある学ランとセーラー服に身を包んでいるあのなめ猫です。免許証やCDまで、グッズも飛ぶように売れました。そんななめ猫誕生の経緯を紹介したいと思います。

捨てられた子猫たち

段ボールの中の子猫たち

はじまりは、まだ生まれて間もない子猫を育てるところからでした。
なめ猫たちの飼い主さんは大の動物好きで、段ボールに入れられた、このままでは死んでしまう程小さな4匹の子猫を一気に引き取り、子猫の母親(男性ですが…)になりました。

生後1ヶ月を満たない子猫4匹の面倒はそれはそれは大変だったと思います。
ミルクや排せつも数時間置きにしてあげなくてはならないため、仕事場まで連れて行きお世話をしていました。

なめ猫の誕生

そこから少し成長したある日、飼い主さんの彼女さんが置き忘れていった人形の服を、猫たちがいたずらしてびりびりにしてしまうのですが、「これ、着せてみたら可愛いんじゃない?」と思った飼い主さん。
着せてみると思った以上にぴったりで、思わず写真を撮り、そこからイラストや写真集を自主制作したりして売り込みにいったのです。

猫には最良の配慮を

しかし、どこの会社にも断られてしまったので飼い主さんの働く会社から売り出すことになりました。
この時断った企業さん、きっとあとで後悔したと思います…。
猫に少しでも負担がかからないよう、衣装も出来るだけ薄い布のものを選び、撮影時間も10分と短くするなど細心の注意を払って撮影に臨んでいました。ですが、それを知らない世間の方たちから動物虐待の声も上がっていたため、積極的に取材に応じ、誤解のないよう撮影風景を公開していました。

早い引退

生後80日を過ぎてたらなめ猫たちは引退し、それぞれ撮影に関わったスタッフさんたちが里親として引き取り育てました。当時爆発的な人気だったなめ猫ですから、是非引き取りたいといった声が多く寄せられたそうです。

なめ猫の又吉はメスだった

にらんでいる猫

衝撃の事実ですが、あの学ランを着て「なめんなよ」と言っていた又吉は実は女の子で、4匹の子猫を産み、この子猫たちがなめ猫を引き継ぎ、元祖又吉は16歳で天寿を全うしました。

実は活動期間はたった2年

なめ猫のブームは長く続き、運転免許証をはじめステッカーや文房具などのグッズ販売、イメージキャラクターや歌まで歌ってしまうほど国民的大スターとなりましたが、実は活動していたのはたった2年間だけだったのです。

平成のなめ猫

ふんわりした毛の子猫

昭和の時代に人気を生み社会現象になったなめ猫ですが、当時のレコードがCDになって再販されていたり、写真集やLINEのスタンプが販売されていたりするのはご存知ですか?
その他にも平成に入ってから発売されたアイテムも数多くあるのです。

まとめ

バイクに座っている猫

定期的にプチブームを生む「なめ猫」。
平成は来年で終わりますが、次の世代ではリバイバルブーム再来となるのでしょうか。

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