猫も『肩が凝る』ことがある!考えられる原因と飼い主さんがやってあげられるケア3選

猫も『肩が凝る』ことがある!考えられる原因と飼い主さんがやってあげられるケア3選

猫も私たち人間と同じように肩が凝ることをご存知ですか?肩を揉んであげると、うっとりと気持ちよさそうにする猫は少なくないようです。今回は、猫の肩が凝る原因とケア方法についてお話しいたします。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

肩が凝る原因

背中を撫でられながら横たわる猫

猫の肩が凝る原因はさまざまですが、主に以下のような理由が挙げられます。

長時間同じ体勢

長時間同じ体勢を続けると、筋肉が緊張して肩が凝ることがあります。特に、猫は一日の大半を寝て過ごす動物でもありますので、筋肉が凝り固まって血行が悪くなり肩が凝りやすくなります。

運動不足

室内猫はどうしても運動不足になってしまいがちです。

運動不足になると、筋肉が減少したり血行が悪くなったりすることが原因で、凝りやすくなる条件がそろった場合に体の状態として肩が凝りやすくなる傾向があるとされています。

ストレス

ストレスを感じた猫は、筋肉がこわばって血行が悪くなります。ストレスの原因としては、引っ越しや新しい家族が加わるなど、環境の変化が挙げられます。

それだけでなく、飼い主さんに構ってもらえず寂しい思いをしていたり、騒音なども猫のストレスになり得るので注意が必要です。

体の痛みや違和感により、ずっと力が入った状態にある場合もこりにつながる場合があります。

老化

猫も人間と同じように、年齢を重ねるごとに筋肉量が減少し、筋力が衰えることで、凝りや痛みを感じやすくなる傾向があるとされています。

続いて、飼い主さんがやってあげられる肩こりケアについてご紹介しましょう。

1.マッサージをする

マッサージをしてもらう猫

人間が肩が凝ると誰かに揉んでもらうように、猫もマッサージをしてあげることで、筋肉がほぐれ、肩こりが解消されることがあります。

猫がのんびりとくつろいでいるときに、毛並みに沿って優しく撫でてあげたり、肩甲骨の辺りや首の後ろ、前足の付け根などを力加減に気を付けながらマッサージしましょう。

筋肉の緊張がほぐれるだけでなく、血行促進につながり、ストレスを軽減したりリラックス効果が期待できます。

ただし、猫が嫌がる素振りを見せた場合は、すぐにマッサージを中止しましょう。無理強いせずに、猫が心地良いと感じる範囲でマッサージをすることが大切です。

マッサージは、肩こりの解消だけでなく、コミュニケーションを深める絶好の機会でもありますので、より愛猫との絆が深まるでしょう。

2.適度な運動

キャットタワーの登る猫

猫の肩こりの予防には、適度な運動が重要です。

体を動かすことは、肩こりを予防するだけでなく、運動不足解消や肥満の予防にもなるので、無理のない範囲で運動を促してあげましょう。

おもちゃを使って一緒に遊んだり、キャットタワーなどの高い場所に登らせるなど、適度に体を動かすことで筋肉が凝り固まってしまうことの解消につながる可能性があります。

3.猫がリラックスできる環境作り

隠れる猫

引っ越しや新しい家族が増えるなど、環境の変化によってストレスを感じていた場合、猫が落ち着ける安全な場所を用意することで、ストレスを軽減することができます。

さらに、猫の性格など個体差にもよりますが、猫は大好きな飼い主さんと触れ合うことで、安心感を得たり愛情を感じることができます。

そのため、優しく撫でたり一緒に遊ぶといったスキンシップを取ることは、ストレス解消になるだけでなく、結果的に肩こりの緩和にも役立つといえます。

信頼関係の構築が不充分な場合や、スキンシップを好まない猫の場合、より緊張をさせてしまい逆効果になってしまうこともあるので、猫の反応を見ながら行ってあげてください。

まとめ

タオルにあごを乗せて寝転ぶ猫

いかがでしたでしょうか。

今回は、猫の肩が凝る原因やケア方法についてお話しいたしました。

猫の肩こりの原因はさまざまですが、人間と同じように長時間同じ体勢をしていたり、運動不足やストレス、老化によって肩が凝ることがあるとされています。

リラックスできる環境づくりをはじめとして、適度な運動を心がけることや、飼い主さんとのスキンシップが好きな猫は定期的にマッサージなどのケアを行って、運動不足やストレスを解消し、凝りをほぐしてあげてくださいね。

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