死別した猫が『飼い主さんにしてほしくないこと』3つ 亡き愛猫を悲しませないセルフケアも

死別した猫が『飼い主さんにしてほしくないこと』3つ 亡き愛猫を悲しませないセルフケアも

愛猫とは、どれくらいの時間を一緒に過ごせたでしょうか。かけがえのない時間を一緒に過ごした愛猫が旅立つと、喪失感はあまりにも大きいでしょう。しかし、天国にいる愛猫は、遠くから飼い主さんを心配しています。今回は、そんな愛猫が飼い主さんに『してほしくないこと』について、解説していきます。

死別した愛猫が飼い主にしてほしくない3つのこと

空と猫

飼い主にとって愛猫との別れはつらいものですが、愛猫は、そんな飼い主さんを虹の橋の向こうから心配しています。

これまでの楽しかった思い出を大切にするためにも、死別した猫が「してほしくないこと」を思い出してみてください。

1.いつまでも泣かないで欲しい

大切な猫とのお別れ、涙が止まらないのは自然なことです。どれだけ泣いても、すこしもおかしなことではありません。ただ、愛猫にとっては、いつもと違う飼い主さんの姿を見て、心配になってしまうかもしれません。

猫は、生前いつも飼い主さんの愛情に包まれて、安心して暮らしていました。その愛情があったからこそ、愛猫は猫らしく、そして自分らしく過ごすことができたのです。

これまで、仕事や外出で離れる時間があったように、今は、会えない時間が長くなってしまっただけなのです。愛猫はいまでも変わらず心の中にいて、以前と同じようにいつでも思い出すことができます。

もちろん、悲しい気持ちを無理して抑え込む必要はありません。ときには思い切り泣くことも大切です。ただ、愛猫は、早くいつもの飼い主さんに戻ればいいなと願っているのです。

2.自分を責めすぎないで欲しい

突然であっても介護の末であっても、愛猫の死を後悔しない人はいないでしょう。何か悲しい出来事があると、人は「もっとこうしたらよかった」「自分のせいじゃないか」と自分の失敗探しをしてしまう傾向があるものです。

猫もたくさん失敗して生きています。しかし、この失敗を恥じたり悔んだりはしません。そのため愛猫は、つらそうに自分を責めている飼い主さんを見て、不思議に感じているかもしれません。

もし逆の立場であれば、自分のことで苦しんでいるより、楽しかった日々を思い出して、後悔は未来に活かして欲しいと感じるのではないでしょうか。どんな別れ方でも、一緒に過ごした日々は、猫にとって何ものにも代えがたい幸せだったでしょう。

3.忘れないで欲しい

あれほど、かわいがっていた愛猫を忘れることはないと思います。完全に忘れることはありませんが、ふれあう時間が減るほど、私たちは自分の生活に戻っていきます。頭の片隅で「もうこんな時間!猫のごはんを用意しなきゃ」と考える時間も、徐々に減っていくでしょう。

すっかり日常の生活に戻ったとき、愛猫は「忘れないで欲しい」とメッセージを送ってくるかもしれません。部屋の中にふと愛猫の気配を感じたり、まったく毛柄の違う猫なのに「あのコに似てるなぁ」と感じたりしたときです。

しかし、猫は自由で、自分らしく生きる生き物です。もしかしたら「自分を忘れないで」というよりも、「あたたかい気持ちと一緒に覚えていてほしい」といった感覚に近いのかもしれません。

愛猫を悲しませないために

海辺の猫

愛猫を失ったツラさは、自分が考えているよりも大きく、癒やすのには時間がかかる場合があります。重度のペットロスに陥ってしまうと、回復するまでとても大変です。

そうならないためにも早い段階でセルフケアを取り入れましょう。以下は、誰でも取り入れやすい方法の一例です。

  • 睡眠と食事、適度な運動の時間を決めて生活リズムを整える
  • いまの気持ちを思いつくまま紙に書き出してみる
  • 一日15~20分、特別に思い出の時間を設ける
  • 絵を描く、粘土で形を造るなど言語以外の方法で感情表現してみる
  • 同じ経験をしたペットオーナーのコミュニティに参加する

ペットロスの相談は、話し相手との間に気持ちの温度差があると、話しているうちにより深く傷ついてしまう可能性があります。

自分ひとりでつらいときには、カウンセリングなどの専門的なサポートを受けることをためらわないようにしましょう。

まとめ

紅葉したカエデの葉を見る猫

死別した猫がどのように感じるかは、実際には誰にもわかることではありません。しかし、一緒に過ごしてきた飼い主さんなら、愛猫の性格からどのように思っているのか想像がつくのではないでしょうか。

愛猫との別れは心に大きな傷を残しますから、つらい感情を受け入れる時間も大切です。そして、前を向く気持ちは、いつかは必ず出てきます。

悲しみを抱えながらも、日々の生活に少しずつ戻っていこうとすることは、もしかしたら愛猫への最大の感謝の形なのかもしれません。

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