保護猫を迎えたいなら…『猫の譲渡』4つの流れ 家族になるための大切なステップ

保護猫を迎えたいなら…『猫の譲渡』4つの流れ 家族になるための大切なステップ

「猫の譲渡」は、猫を迎え入れる方法として、すっかり定着しました。今回は、保護猫と暮らすまでのプロセスを4段階に分けて紹介します。これから里親を希望するみなさんにとって、何らかの参考になれば幸いです。

1.譲渡元を見つけ、譲渡条件を確認する

ズラリ並んだケージの猫たち

まずは、どこで保護猫と出会えるのか、確認しておきましょう。譲渡元で代表的なのは、動物愛護センターや動物愛護団体、保護猫カフェ、里親募集サイト、動物病院などです。

各譲渡元に電話やメールで直接問い合わせ、里親希望の旨を伝えることから、すべてはスタートします。

次に、大切なのは、各譲渡元の譲渡条件を知ることです。譲渡元によって多少の違いはありますが、およそ以下の内容になっています。

  • 最後までお世話できる(終生飼養)
  • 身分証明書を提示できる
  • 飼育できるだけの経済力がある
  • ペット入居可の住まいであること
  • 家族全員の同意が得られている
  • 適切な医療サービス利用が可能
  • 完全室内飼育に適した環境が整っていること

どれもお世話する者としての責任と覚悟を問うもので、里親になるためには、以上の条件を満たさなければなりません。

2.譲渡元主催の譲渡会で猫と出会う

ケージの中の猫

前項で紹介したプロセスが済んだら、今度は、譲渡元主催の譲渡会に足を運びましょう。最初に住所や飼育環境などのアンケートを記入した後、会場に集まった猫たちといよいよ対面です。

ケージ別に表示された各猫のプロフィールをもとに、気になった子がいれば、保護主さん(スタッフ)にいろいろと質問してみてください。

対面の結果、譲渡元、里親希望者、お互いに同意できたら、正式に里親申込書に記入します。

次のステップとして控えるのが、簡易審査です。簡易審査は、先に述べた譲渡条件がクリアできるかどうか、改めて確認するもの。

譲渡された猫の幸せを願っての配慮です。譲渡元によっては条件設定が厳しく、審査が通らないこともあるので、あらかじめ認識しておきましょう。

3.トライアルがスタート

隠れる猫

簡易審査を通過すると、多くのケースでは、トライアル(一時的な飼育)が始まります。期間の目安は約2週間~1ヵ月。譲り受けた猫との相性、生活環境の適性、あるいは、家族の猫アレルギーの有無などを知るためにも、非常に重要な体験です。

トライアルの前段階として、徹底した脱走防止対策はもちろん、誤飲・誤食対策、清潔なトイレなどの準備も万全に整えておきましょう。

新しい環境に身を置く猫は、飼い主さん家族以上にドキドキしています。最初のうちは、落ち着かないのが当たり前。まわりの状況に慣れてくるまで、静かに見守ってあげることが大切です。

4.譲渡契約を結び、正式に保護猫を迎え入れる

契約書にサインする人の手

トライアル期間が終了し、問題がなければ、晴れて正式譲渡が決定します。この際にかかる譲渡費用は、だいたいの相場で言うと、20000~50000円ほど。内訳は、保護中のワクチン接種、血液検査、避妊・去勢手術などの諸経費が含まれています。

正式に保護猫を迎え入れた後、お世話するうえで不安や悩みごとがあれば、譲渡元に相談してみてください。

また、譲渡元によっては、猫の様子を確認するために、定期報告制を設けているところもあります。事前に譲渡契約書をしっかりチェックしておきましょう。

まとめ

猫とカップル

できれば保護猫を迎え入れたい、と考えるみなさんも多いはずです。今回は、譲渡会を中心に、猫と出会うための一連の流れを簡単に紹介しました。

実際に申し込みする場合は、各譲渡元の譲渡条件を十分に精査し、ミスマッチのないようにしましょう。みなさんがそれぞれに素敵な愛猫と家族になれることを願っております。

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