YouTubeの「にゃんだふるらいふ喜界島」は、鹿児島県の「喜界島」にいるたくさんの野良猫ちゃんたちの動画がたくさん。いつも「保護ありがとうございます」や「離島での猫活動おつかれさまです」など、全国の愛猫家たちから声援が集まっています。そんな動画リストの中に、子猫に見えたほど痩せ細った成猫を緊急保護した動画を発見。20万回以上も視聴されるなど、注目を浴びています。
孤独の猫を発見
喜界島は、鹿児島から南に約380km・奄美大島の東に約25kmに位置する離島。周囲は48.6kmで人口約6.600人の小さな島。実は「猫まみれの島」という異名をもつほど野良猫が多いのですが、ある日も住宅の下に身を潜めていた野良猫を発見したとのこと。
猫のいた周辺環境から、おそらくノミやダニも大量発生していることが懸念され、また食事もままならないと推察。緊急保護することにしたそうです。しかし野良猫はすぐ逃げてしまい、捕獲機を設置したものの入る気配はなかったとのこと。
無事保護!
「きっとおなかが空いているようね…」とはやる気持ちで別の場所に設置していた捕獲機を覗きにいくと、野良猫が入っているところを発見。近づくと、野良猫は捕獲器の中でジタバタと動き周り、不安な気持ちを表わしていたといいます。
近くで見た野良猫は、かなり痩せてガリガリの体。しかも毛も抜けていたので全身が小さく見えていたとのこと。最初に遠目から見た印象では子猫のように感じていたものの、実は大人の猫なのではとの思いも。そのよほど過酷な生活を送っていたのかもしれませんね。
健康チェック!
喜界島には動物病院がないので、定期的に獣医師が往診してくれている状態。保護した野良猫も先生に無事診てもらうことができたとのこと。その結果、年齢は推定1歳半なので大人の猫と判明。しかし成猫なのに体重はたったの1.8kgとかなり痩せていたといいます。
その後、ご飯をモリモリ食べお水もしっかり飲み、胃袋を満たした野良猫。夜になるとケージで鳴きだしたため、保護主さんのおひざの上にのせて撫でると、甘える様子も見受けられたとのこと。もしかしたら野良猫生活が寂しかったのかもしれませんね。
保護する前は痩せ細って毛も汚れていた野良猫さん。落ち着いてみると、なかなかの個性派美人。「大理石の模様みたい!」とコメントがあったように、ラグジュアリーな雰囲気もありつつ、「クッキー&クリーム」を思わせるように可愛らしく感じるとの意見もあり、早くも人気が集まっていたそうです。
猫ちゃんに優しさが伝わってる!!
野良猫として外で暮らしていると、生きるために警戒心が必要なので、人に慣れるまでに時間がかかる猫さんも少なくありません。しかし今回の猫さんは、捕獲器で捕まっても人に甘える姿が印象的。孤独の生活が寂しかったのか、ちょっぴり甘えん坊の性格だったのかはわかりませんが、もしかしたら保護主さんたちの誠意が安心感を与えたのかもしれませんね。
コメントにも「猫ちゃんはわかっているんだなと思った」「お腹がすいて、心細く寂しかったでしょう」「救われてよかった」など、切ない孤独の猫が保護されたことに喜びの声が集まっていました。
YouTubeのチャンネル「にゃんだふるらいふ喜界島」はでは、今回保護された猫(おからちゃんと命名)のその後についても視聴するとができます。他にも、保護猫たちの暮らしやシェルターを卒業して新しい家族のもとに巣立っていった動画なども人気です。2023年の12月には、「坂上どうぶつ王国」にも出演したそうですよ。
写真・動画提供:YouTubeチャンネル「にゃんだふるらいふ喜界島」さま
執筆:藤みと
編集:ねこちゃんホンポ編集部
※本記事は投稿者さまの許可を得て掲載しております。