まぶたがない猫
子猫との出会い
米国ノースカロライナ州マシューズでやせこけて埃まみれになっていた1匹の子猫が保護されました。
ハンナさんはその時、アートクラスにいました。
そのクラス内で講師が置いていたフライドチキンを子猫が食べようとしていたそうです。
「子猫はとてもお腹が空いていたのです。」とハンナさん。
動物病院
ハンナさんは子猫を保護し、獣医に連れて行きました。
そしてわかったことは、子猫は生後3週間くらいだということ。
そして生まれつき両目のまぶたがないこと…
更に両目の中にはごみやほこりが入り込み、何も見えない状態となっていました。
奇跡
子猫はいつ死んでもおかしくない状態でした。
獣医は言いました。「これでよく生き延びてきた!奇跡だ!!」
両目の中の異物を取り除き、綺麗にしたことで子猫は幸い視力を取り戻すことができました。
「子猫は自分の足をまるで初めて見たようにジッと見続けていました。」とハンナさん。
トラブル
子猫は生まれつき上まぶたが形成されない”Feline Eyelid Agenesis”という先天性欠損で生まれてきました。
更に毛が目の中に入り、目を傷つけていました。
そのため、子猫には目の周りの毛を永久に生えてこないようにしなければなりませんでした。クライオセラピーという凍結療法での手術が必要でした。
それによって目の痛みを取り除き、視力を保つことができます。
親友
子猫は”インキ―”と名付けられました。
インキーはハンナさんと一緒に暮らすことになりました。
インキーはとても臆病で、新しい生活環境に慣れるのにとても時間がかかりました。
でも、ジャスパーというハンナさんの愛犬がそんなインキーに対して優しく接してくれました。
「インキーとジャスパーが初めて対面したのは、トイレのドア越しでした。互いにドアの下からにおいをかぎ合っていたことを覚えています。ジャスパーはいつも私のそばにいます。私がトイレに入っているときはドアの前で座って待っているんです。私はその時、怖がっていたインキーと一緒にトイレに何時間もこもっていました。ジャスパーはインキーが人間と一緒に暮らす環境に慣れる手助けをしてくれました。」
「インキーは成長するにつれ、臆病ではなくなっていきました。ある日突然、インキーはもう恐れることを止めた!と決めたようです。そしてジャスパーとじゃれあって遊ぶようになりました。」
こうしてインキーとジャスパーは無二の親友となったのです。
手術後
「インキーが目の手術を終えた後、ジャスパーはインキーの目をなめようとするのでとても注意が必要でした。インキーもそれを望んでいたからです。」
心地よい存在
「ジャスパーはインキーにとってとても心地よい存在でした。臆病だったインキーはジャスパーによってとても癒されていたのです。」
共通点
インキーとジャスパーには共通点がありました。インキーもジャスパーも保護された犬と猫でした。毛の色もどちらも黒でした。
どちらもとてもかわいく、愛情深い性格です。
ジャスパーはインキーの頭と顔をなめ、インキーはジャスパーに首をこすりつけてきます。
インキーはジャスパーにいつもすり寄っていきます。
いつも一緒
インキーの視力は弱いのですが、彼はそれを感じさせません。
ジャスパーがいるところにインキーもいます。
彼らは常に一緒にいます。
インキーにはまだ治療が必要ですが、ジャスパーが彼についている限り、インキーは安泰です。
メディア
インキーのことは海外のメディアも取り上げています。
https://www.thedodo.com/close-to-home/Inky-the-cat-with-no-eyelids
最後に
保護犬と保護猫、この共通点は大きいです。
どちらもハンナさんによって助けられた命。
ハンナさんは他にも複数の保護犬、保護猫と一緒に暮らしています。
みんな仲良く寄り添って幸せに暮らしています。
出典元:http://www.lovemeow.com/kitten-eyes-healing-dog-2548497567.html
※この記事及び写真の掲載はハンナさんの承諾を得て行っています。