2本足になった猫
感電事故
4年前、タイでホームレス生活をしていた猫は、食べ物を探して町を彷徨っていました。
ある日、猫は1歳の時に屋根にとまっていた鳥をとろうとしたところ、あろうことか変圧器の上に落下し、感電してしまいました。
奇跡的に命は助かりましたが、大怪我をしてしまいました。
救世主
しかし、幸運にもある女性が負傷したその猫をチェンマイの道路で発見してくれました。
女性は猫を保護し、2年間、献身的な介護を続けました。
生命力
猫は”エイブル”と命名されました。オス猫でした。
「エイブルを見た瞬間、物凄いインスピレーションを感じました。この子は私の人生に必要な子だと思ったのです。」
「この子はとても生命力の強い猫です。」
適応
この事故でエイブルは2本の前足としっぽを失ってしまいました。
「最初は傷の痛みでとても苦しんでいましたが、そのうち2本の後ろ足で立つことを覚え、バランスを取り、だんだんこの状態に適応していきました。」
生命力
傷が癒えてからのエイブルはとても力強く生きています。
後ろ足2本で立ち上がるだけでなく、こんなこともできるようになりました。
【動画】キャットタワーを降りるエイブル
彼の名前のエイブルとは、”できる”という意味です。
2本足しかなくても、彼は生きていることをとても楽しんでいます。
後ろ足が麻痺した猫
エイブルは、一緒に暮らしているフィンフィンととても仲良しです。
前足がないエイブルと対照的に、フィンフィンは後ろ足2本が麻痺しています。
エイブルのママは、エイブルやフィンフィンのように体にハンディを抱えている猫たちを保護して一緒に暮らしています。
幸福
エイブルは前足2本を不運な事故で失ってしまいましたが、その代わり彼は愛のある暮らしを手に入れました。
彼は2本足ですが、彼にとってそれが不自由だと感じたことはありません。
なぜなら、彼にできないことは何もないからです。
【動画】仲間と遊ぶエイブル
เอาวีดีโอน่ารักพุงพริ้วๆ มาให้พี่ๆชมกันก่อนนะครัช
Able Maewさんの投稿 2014年5月20日火曜日
彼は猫生を今とてもエンジョイしています。
メディアも注目
エイブルのことを、世界中のメディアも注目しました。
SNS
エイブルのことは、フェイスブック、インスタグラム、そしてYouTubeで公開されています。
エイブルとその仲間たちは、たくさんのファンに見守られています。
最後に
日本の動物愛護センターでは、何がしかのトラブルを抱えている子は人の手を煩わせると考えられ、譲渡対象に選ばれることはとても少なく、すぐに殺処分の対象になりがちです。
でも、問題を抱えていても、それを問題として受け止めているのは人間だけなのではないでしょうか?
エイブルがそれを私たち人間に教えてくれているような気がします…
※この記事及び写真&動画の掲載は、エイブルのママの許可をいただいて行っております。