トイガーとベンガルの性格上の違い
甘えん方の違い
「トイガー」「ベンガル」この二つの猫種の見た目は、とても野性味があふれていますよね。飼い主さんに対してもワイルドな雰囲気で接するのかと思うかもしれませんが、どちらも飼い主さんをとても愛する性格をもっています。
その違いは甘え方です。トイガーは飼い主さんへの愛情が深く、家族以外の人には警戒することもありますが、べったり甘えることは少ないと言われています。それに対してベンガルは、とても甘えん坊で、飼い主さんが外出する雰囲気を察知して邪魔をしたりするほどです。
性格は似ている部分が多い
二つの猫種の性格の違いは、甘え方の差があるくらいで、似ている部分が多いです。活発で、好奇心旺盛、賢く、見た目のわりに温厚な性格というのが、共通点です。
特に「活発」という点では、どちらも運動量が多く、若い猫ではさらに運動量が必要となります。運動不足がストレスとなってしまうこともあるため、飼い主さんと遊ぶ時間や、運動できるスペースの確保が大切です。
トイガーとベンガルの外見上の違い
柄、模様の違い
どちらの猫種もワイルドな見た目がとても似ているように思うかもしれませんが、実は柄、模様に違いがあるんです。トイガーは虎柄のような縞模様、目の上あたりに白いハイライトがあり、ベンガルの模様はヒョウ柄に似た斑点(スポットテッド模様)や、渦模様(マーブルドタビー)です。
体の違い
どちらも細身でずっしりとした体型で、中型~やや大型の猫です。猫の体型の分類では「セミフォーリン」もしくは「ロング&サブスタンシャル」に分けられています。
体重はトイガーが5~10kg(オス6~10kg、メス5~8kg)、ベンガルは3~8kg(オス5~8kg、メス3~5kg)と、それぞれ体重の幅がありますがトイガーの方がややずっしりとしています。
足の長さにも違いがあり、トイガーは前足と後足はほぼ同じ長さであるのに対し、ベンガルは前足よりも後足の方が若干長いです。顔の違いは、トイガーの方があごが大きく、ベンガルはくさび型をしています。
外見上も似ているところが多い
二つの猫種の柄や模様以外の見た目は似ている部分が多いです。似ている特徴は、毛の密度が高い、目のまわりの黒い縁取り、胴が長くて筋肉質、つり上がった目、などが挙げられます。
トイガーとベンガルで値段は違う?
トイガーの値段の相場
トイガーはまだまだ希少な猫で、そのため高い値段で販売されてます。ブリーダーで購入する場合、35万円が相場です。しかし、親猫や柄などによっても値段は大きく変動し60万円近くになることもあります。また、希少であるため、ペットショップで出会えることは少ないでしょう。
ベンガルの値段の相場
ベンガルは、ブリーダーで購入する場合17万円が相場となっています。親猫や毛色、模様などで値段は変動します。トイガーと違い、ベンガルは人気の猫種なのでペットショップで出会える可能性もあり、ペットショップでも17万円前後で販売されていることが多いです。
トイガーとベンガルの歴史的背景の違い
トイガーはベンガルが元になった猫種で、偶然虎柄の子猫が誕生したことが始まりです。それに対しベンガルは、研究のためにヤマネコとイエネコを交配させたことが始まりです。性格や見た目に似ている部分が多い二つの猫種ですが、以下のような歴史の違いがあります。
トイガーの歴史
トイガーの歴史は1980年代のアメリカから始まります。ベンガルの繁殖家のもとで生まれた2匹の子猫に、トラのような縞模様があり、そこから「リビングで飼えるトラ」を作ろうと育種が始まります。
育種を始めた背景には「野生のネコ科動物の乱獲を止めたい」という想いがあったそうです。その後、2006年に猫の登録団体「TICA」に登録されました。しかし、別の猫の登録団体「CFA」では野生の猫の血を引くトイガーは登録が認められていません。
ベンガルの歴史
ベンガルは1963年にヤマネコと黒い毛の猫が交配したこと、1970年代に猫の白血病のワクチンを作るためにヤマネコとイエネコをかけ合わせたことが始まりとされています。
その後1980年代に猫の品種として登録されますが、登録団体「CFA」では野生の猫との交雑を禁止しているため登録されていません。
まとめ
トイガーとベンガル、ワイルドな見た目が似ている猫ですよね。この2つの種類の猫には性格や外見に違いがあります。性格の違いでは、ベンガルの方が甘えん坊です。見た目では模様に違いがあり、トイガーはトラのような縞模様、ベンガルはヒョウのようなスポット模様があります。
歴史的な違いでは、研究のために交配され誕生した猫、その猫から偶然誕生した模様、という違いがあります。トイガーは希少な猫なので出会える機会は少ないですが、実際にベンガルと見比べてみたいですよね。