一番人気の猫は雑種!
アメリカンショートヘアーやマンチカン、スコティッシュフォールドなどの純血種の猫も人気ですが、実は一番人気のある猫の種類は雑種(ミックス)だということをみなさんは知っていましたか?
『一般財団法人 日本ペットフード協会』が行った、「平成28年 全国犬猫飼育実態調査」によると、日本で一番多く飼育されている猫の種類は「雑種(ミックス)」で、その割合は全体の79.2%にもなるそうです。
何と飼育されている猫の約8割が雑種なんですね。
雑種猫が人気なのは、頭数が一番多く身近な存在であることも挙げられますが、雑種猫ならではの魅力があるのも事実。
そこで、これから猫を飼おうとしている方や、もう一匹新たな家族を迎え入れようと思っている方に向けて、雑種猫の魅力をご紹介していきます。
雑種猫の魅力3選
純血種とは違う、雑種猫ならではの魅力はどんなところにあるのでしょうか?
一つひとつチェックしていきましょう。
1.長生きしやすい
純血種の猫に比べて雑種の猫は、免疫力が高く健康で長生きしやすいと言われています。
純血種の場合は、先天的な疾患やその血統ごとにかかりやすい疾患があるものですが、混血である雑種の場合は、生まれたときに感染症などがなければ比較的病気になりにくく、長生きしやすいと言えるのです。
私の実家で飼っていた猫も雑種でしたが、家の中と外を自由に行き来できる環境で生活していたにも関わらず、20歳まで生きました。
ワクチンの接種をしていなかったため、外で野良猫に噛みつかれて病気になり、20年の生涯を閉じましたが、ワクチン接種をきちんとしていて完全室内飼いであったなら、もっと長生きしてくれたかもしれません。
2.自分好みの一匹に出会える
雑種には様々な種類の猫がおり、その被毛の柄も様々。
三毛、サバトラ、茶トラ、キジトラ、ハチワレ、黒猫、白猫、ブチ、サビ柄などを始め、個性的な柄を持つ猫もたくさんいます。顔の作りや性格にもそれぞれに個性があるので、自分の好みに合った一匹を見つけることができるでしょう。
3.お金がかかりにくい
純血種の猫を飼おうと思ったら、ペットショップやブリーダーなどから買う必要があり、個体差もありますが、大体数万円~数十万円はかかります。
一方雑種猫の場合、最近ではペットショップでも「ミックス」として販売されていますが、純血種に比べたらお手頃な価格です。
しかし雑種猫を飼おうと思ったら、多くの場合は野良猫や捨て猫を保護したり保健所や保護団体、知人から引き取ったりして飼うことになるでしょう。
また先述した通り、病気になりにくいという特徴もあるため、病院にかかる機会も純血種に比べて少ないと思います。
ペット保険に加入していない場合、病院に行くことになると大きな出費になりますから、その点でも飼い主さんの経済的負担が軽くなると言えます。
雑種猫でも長生きさせるにはお世話が必要不可欠
猫の健康状態は飼育環境によっても大きく左右されるものです。いくら雑種猫の免疫力が高く病気になりにくいからと言っても、お世話は必須。
量に注意して栄養バランスのとれた食事を与え、適度な運動をさせ、ストレスにならない環境を作ってあげることが大切です。
ブラッシングやデンタルケアなどもしっかり行うこと、ワクチン接種を行うことも猫の健康を維持するには必要なこと。猫に長生きしてもらうためには純血種も雑種も関係なく、飼い主さんがきちんとお世話してあげることが欠かせません。
まとめ
魅力いっぱいの雑種猫。
「雑種猫を飼いたい」という方は、保護団体や保健所などの開催している譲渡会へ足を運んでみるといいでしょう。
猫を家族に迎える際には飼育環境をきちんと整えて、愛情をたっぷり注いであげてくださいね。