シンガプーラの特徴!性格や飼い方、寿命までご紹介

シンガプーラの特徴!性格や飼い方、寿命までご紹介

2kg程の小さな体に美しい毛並み姿、そして甘えん坊な性格。シンガプーラの魅力は日本でも高く評価されています。そんなシンガプーラはどんな猫種なのか、わかりやすく解説してみました。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

シンガプーラとは

真っ直ぐに前を見つめるシンガプーラ

シンガプーラという猫種。マレー語で「シンガポール」を意味する言葉を名前にもった猫たちです。ですがその起源はアメリカにあります。アメリカの愛猫家がシンガポールの排水路の中で暮らしていた猫を気に入ってアメリカに持ち帰り、ブリーディングして確立した猫種がシンガプーラです。

それでは、シンガプーラの魅力、共に暮らす際気を付けたいことなど、色々と気になる点についてまとめていきましょう。

シンガプーラの特徴

シンガプーラの子供

シンガプーラの一番の特徴は「小さな体」といえるでしょう。メスで2kg弱~2.7kg程、オスで2.7kg~3.6kg程度が標準とされています。

日本猫でメスが3kg程度、オスなら5kg程度ですのでやはりシンガプーラは小柄な猫なのですね。

シンガプーラの性格

シンガプーラを愛する皆さんはその性格の良さを高く評価しています。活気あふれた行動と、人懐こく心優しい穏やかさを併せ持っているそうです。 非常に活発で遊び好き、また飼い主さんが大好きで長時間一緒に過ごしていたいタイプだと言われています。

しかし、他の動物や猫との同居には気を付けたい、という声もあります。シンガプーラに限りませんが、猫の多頭飼いでは気が合わない場合もよくあります。シンガプーラについては、他の猫ともうまくやっていくことが多いという意見や、むしろ多頭飼いが適しているという意見、また逆に多頭飼いには向かないという意見まで様々見受けられますので、親猫の性格を参考にして個体ごとの性格をよく見極めると良いでしょう。

シンガプーラの毛色

上を見つめるシンガプーラ

シンガプーラはアビシニアンと同じティッキングのある毛をもち、体に縞はありません。ティッキングとは、1本の毛に数種類の色が入ることにより縞模様が作られた毛のことです。根本は薄い色で、先端に濃い色を持ちます。

シンガプーラの場合、濃い色の縞(バンド)を1本の毛に2本以上持ち、薄い色は古びた象牙色であるとされています。このような毛を持つことによって、猫の体全体の毛色としては縞模様は作らず様々な濃淡が見られる柄(ティックドタビー)となります。

ブラウンっぽいシンガプーラの毛並みはしっぽや背骨に沿った部位では濃くなり、前足(肘)の内側と膝に濃いブラウンの線(タビー模様)が入ることは許容されています。毛色はセピア、セーブル、セピアアグーティ、セーブルアグーティなどと表現されることがありますが、シンガプーラで認められている毛色は「セピアアグーティ(セピアアグーチ)」の1色のみで、その中で個体により色合いの違いが見られます。

ブリーダーさんなどでたくさんのシンガプーラを並べて見比べてみると、猫ごとの違いがわかるでしょう。

毛足は短くシルキーな手触りは、いつまでも撫でていたいくらい柔らかで美しく、手入れの手間がかかりません。つややかな毛並みを保ちたい場合は硬めの獣毛ブラシでブラッシングする程度で十分でしょう。

シンガプーラの瞳

シンガプーラの目

シンガプーラの瞳の色はヘーゼル・イエロー・グリーンという緑~黄色系の色のみです。瞳をアイラインがしっかり縁取り、その外側に色の薄い部分をはさんで濃い茶色のくまどりのような模様を持ちます。

シンガプーラの飼い方

シンガプーラのおもちゃ

小さな体のシンガプーラですが、もともとの出自もあり非常に活動的な猫です。祖先となったシンガポールにいた猫は下水路でネズミ捕りをしていたため、今のシンガプーラも非常に狩りを好むかもしれません。小鳥などとの共同生活は避けるか、十分に注意してお互いのストレスとならない、また事故が起きない環境を整えましょう。シンガプーラは高い所への移動もとても好みます。キャットタワーなどを活用して室内に高低差を作り、十分な運動をできる環境を整えておきましょう。運動不足はストレスにもなります。猫は過度なストレスから体を舐めすぎて、皮膚炎をおこすこともあります。

遊びも大好きなので、猫じゃらしやおもちゃを用意して、たくさん一緒に遊んであげるのも良いでしょう。飼い主さんとは一緒に遊ぶだけではなく、どこにでもついていっていつも一緒にいるのを好む子が多いそうです。膝や肩の上にもよく飛び乗ってくると言われています。留守がちな家庭ではなく、猫と一緒にいる時間を長くとれる人に向いている猫でしょう。

シンガプーラのかかりやすい病気

予防接種中のシンガプーラ

シンガプーラは比較的病気の少ない猫種だと言われていますが、いくつかの遺伝性疾患が報告されています。

ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症)

ピルビン酸キナーゼという酵素が正常に作られずに赤血球に異常が生じ、貧血を起こす病気です。原因となる遺伝子変異が見つかっていて、常染色体劣性遺伝する病気です。アビシニアンとソマリで最も有名な遺伝病ですが、シンガプーラでもこのPK欠損症の原因である変異が見つかっています。変異遺伝子を1対持っているとPK欠損症を発症しますが、重症度や発症時期を予測することはできません。軽度で発症が緩やかな場合も多いようで、その場合には飼い主も貧血に気づかずに血液検査で初めて発覚することもあるようです。重症の場合には、ぐったりする、体重減少、黄疸などが見られます。

遺伝子検査が利用可能ですので、繁殖に用いるシンガプーラは全頭検査を受け、変異遺伝子を持たない個体のみを繁殖に用いることが推奨されています。

《PK欠損症の原因となる遺伝子変異が多くの猫種で見つかったと報告した論文》
Grahn, R. A., Grahn, J. C., Penedo, M. C., Helps, C. R., & Lyons, L. A. (2012). Erythrocyte pyruvate kinase deficiency mutation identified in multiple breeds of domestic cats. BMC veterinary research, 8, 207.
https://doi.org/10.1186/1746-6148-8-207

進行性網膜委縮(PRA rdAc)

PRAも複数の猫種で報告されている遺伝性の病気で、視力が失われていきます。猫のPRAは発症の仕方や多く見られる品種に違いがある複数のタイプが報告されていますが、シンガプーラはCEP290遺伝子の変異を原因とするPRA rdAcと呼ばれるタイプのPRAの遺伝子検査の検査対象となっています。PRA rdAcでは、生後7か月程度で視力の低下が始まってゆっくりと進行し、3~5歳で視力を失う例が多いそうです。

舐性皮膚炎

シンガプーラは活発で人懐こく、飼い主と多くかかわることを望む性格を持ち、そのような欲求が満たされないとストレスがたまることがあります。猫のストレス性疾患の一つに舐性皮膚炎があり、文字通り舐めることによって起こる皮膚炎です。ストレスによってお腹や脇腹、手足、内ももなどを過度にグルーミングした結果、毛が抜け落ち皮膚炎をおこしてしまいます。舐め過ぎて皮膚炎が起きているところに細菌感染などが起きると余計に治りにくくなってしまいます。グルーミングの回数が増えているとき、毛が薄くなってきたかもと思った時は十分に気を付けましょう。また、活発で飼い主と多くかかわることを好むシンガプーラがストレスをためないような飼い方を心掛けましょう。

シンガプーラの寿命

シンガプーラはわりと長寿の部類の猫で、平均寿命は13~16年程度と言われています。大きな病気がなければ長く家族の一員で居てくれるでしょう。長生きする猫だからこそ、飼う前にしっかり考えて家族に迎えるようにしたいものですね。

シンガプーラは若い世代のご家庭におすすめ

ハートマークを描くひと

シンガプーラはお子様とも仲良くできる猫と言われていて、なおかつアクティブな一面を持つ猫です。リタイア後のゆったりしたご家庭よりは、遊び相手となれるお子様のいる、若い世代のご家族、または毎日たっぷりと猫と過ごす時間をとってあげることのできるご家庭に向いているといえます。

もちろん、リタイア世代でも活力にあふれた猫を飼いたい方は多いでしょう。きちんとシンガプーラを知って、その上で家族に迎えることが大事だと思います。

シンガプーラの価格

シンガプーラっぽい雲の形

シンガプーラはそれほど数の多い猫ではありません。ペットショップで常に見かけるアメリカンショートヘアーなどの猫種より高価なことが多いといえるでしょう。

  • ペットショップ店頭では20万前後~
  • ブリーダーでは15万前後~

が最低ラインだと思ってよいと思います。

ショータイプかそうではないか(ペットタイプ)で、シンガプーラとしての特徴をどれくらい備えているかがだいぶ変わってくるそうです。小柄でシンガプーラとしての特徴をしっかりとそなえたショータイプの両親から生まれた子猫は最低でも30万円以上の価格で販売されていると思われます。

シンガプーラが、4キロを超える猫になった…という話もチラホラ聞こえるので、シンガプーラとして理想的なサイズの子を迎えたいと考える場合には、しっかりと血統や親猫を確かめることは大切だと思います。出来ることなら、子猫の両親を実際に確かめられるブリーダーからの購入であれば、両親の大きさから将来のサイズやカラーが予想できます。逆に、両親をキチンと表示できない販売店で購入することは、シンガプーラの理想的なスタイルが維持されていない可能性が高くなるかもしれません。

シンガプーラを迎える際に、「せっかく世界最小の猫ともいわれるシンガプーラを飼うのだから、ちゃんと小さい子を」と思う場合には、きちんと調べて不安のない購入先を探されるのが一番だと思います。ここで言う「理想的なサイズの子」や「理想的なスタイル」、「ちゃんと小さい子」というのは、猫としてその子が健康かどうかとは全く関係のないことです。あくまでも、「シンガプーラのスタンダードを満たす」ということに過ぎず、スタンダードから外れた子もペットとして飼うには何の不足もありません。

シンガプーラを迎える前に用意したいもの

猫用トイレ一式

シンガプーラを購入できるめどが立ったら、何を用意したらよいのでしょう。

  • 猫トイレ
  • キャリーやハウス
  • 食器や飲水器、フードの手配

上記のグッズは、どんな猫を飼う場合にも必要となります(ハウスは必要に応じて)。

さらに、小さくて活発、好奇心旺盛なシンガプーラは脱走が話題になることが多いようですので、脱走されないような対策を付け加えると良いようです。

脱走予防について

猫を健康に長生きさせるためには外に出して飼うのはおススメしません。さらにシンガプーラはすばしこくて活動的な上に小柄なので、室内からすばしこく脱走しないように他の品種の猫よりも入念に予防措置をとっておくと良いと思います。

最近はオンラインショップでも脱走予防のネットや、金網製の予備ドアが販売されています。玄関からとベランダからの脱走が一番多いようですので、きちんと出口をふさいだり扉を二重にしておく算段をたてておくことをお勧めします。

さらに、マイクロチップを猫に入れておくこともおススメします。マイクロチップは迷子になったとき、警察や保健所・動物病院で専用の器具を体にかざすだけで飼い主さんの情報を読み取れるものです。

米粒大の小さく丈夫なカプセルに入ったマイクロチップを、太目の注射器で背中の真ん中に注射するだけで、一生猫の身元を証明することができます。ペットショップなどではかならず入れるというところもありますが、そうでない場合はワクチン接種時などやかかりつけ医で依頼するとよいでしょう。マイクロチップの挿入は、シンガプーラに限らず全ての猫でおススメします。

まとめ

白っぽいシンガプーラ

シンガプーラは数を少しずつ増やしているようですが、まだ数が少ない種類の猫です。購入する際は近親交配や無理なブリーディングにはよく注意するべきだと思います。シンガプーラはシンガポールからアメリカに渡った5匹の猫を祖先としているため遺伝子の多様性が小さく、品種として確立された後も遺伝子を多様化させる対策がとられたこともあり、真剣に繁殖を行っているブリーダーは現在も遺伝子が濃くなり過ぎないことに気を付けているそうです。購入時に両親や近縁の猫について知識がきちんとあり、どんな質問にも答えてくれるブリーダーから譲り受けるのが一番安心できるのではないでしょうか。

ペットショップでも責任を持って販売している店舗とそうではない店舗があるようです。しっかり購入先を選んで、健康で美しいシンガプーラを選びましょう。

健康な個体であれば、それほど神経質な世話をしなくても元気で活発な家族の一員になってくれるでしょう。小柄でパワフル、飼い主さんが大好きで情に厚く優しいシンガプーラ。
不思議なこの猫の魅力を身近に感じてみたいものですね。

投稿者

20代 女性 うみか

シンガプーラについて調べてみました!
性格は、少し気むずかしいようで多頭飼いには向かないようですよ。
気まぐれで、わがままですが人にはいっぱい甘えるのが好きなようです。運動神経もよくて活発なので、キャットタワーを置いてあげたりおもちゃでたくさん遊んであげたりするとシンガプーラが喜びます!先住猫がいる場合には、別の部屋で飼ってあげるといいかもしれません。
シンガプーラがなりやすい病気は、貧血がいちばん多いのだそうです。ご飯も栄養の偏りがないようにたまには、お肉も少し食べさせてあげるといいですね。

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