ターキッシュアンゴラ|性格/特徴/値段/病気などについて

ターキッシュアンゴラ|性格/特徴/値段/病気などについて

ターキッシュアンゴラという名は、余り聞き慣れない方もいらっしゃるでしょう。日本ではそこまでメジャーな猫種ではないかもしれません。とても優雅でゴージャスな雰囲気をもつターキッシュアンゴラですが、実はその見た目からは想像もつかない性格をしています。それではターキッシュアンゴラとはどんな猫なのか、チェックしていきましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

ターキッシュアンゴラの性格

優雅な外見の猫、ターキッシュアンゴラはどんな性格をしているのでしょうか。

  • 活発で遊び好き
  • 無邪気で甘えん坊
  • 頑固
  • 子供や他のペットと仲良くできる

活発で遊び好き

こちらを見るターキッシュアンゴラ

エレガントで優美な雰囲気をまとうターキッシュアンゴラですが、実は中身はかなりやんちゃです。彼らに登れない棚はないと言っても良いでしょう。

ターキッシュアンゴラは、高い所にひょいとよじ登るのは朝飯前です。加えて、上手に扉を開けることもできるので、ドアを閉めていたとしても、気づけば開いていたということも考えられます。アクティブなので、疲れを知らずにずっと遊んでいることでしょう。

ターキッシュアンゴラはトラブルを起こす可能性もありますので、危ない目に会わないよう、注意してあげましょう。十分な運動量を確保できるように、キャットタワーやキャットウォークは、必要アイテムです!

無邪気で甘えん坊

寝転がるターキッシュアンゴラ

ターキッシュアンゴラは、成猫になっても童心を忘れない、と言います。無邪気に遊び、来客にもフレンドリーに接するでしょう。ですが、やはり1番好きなのは家族です。

ターキッシュアンゴラが1匹での留守番は向いていないことが多いので、もし日中家を空けることが多ければ、他の猫や犬などを迎える方が良いでしょう。

家族が家にいるときは、肩に乗ったり膝でうたた寝をしたりして過ごすことが多いでしょう。夜には、飼い主と一緒の枕を使って寝るなど、甘えん坊な一面もあります。

頑固

茶色混じりのターキッシュアンゴラ

ターキッシュアンゴラと幸せな暮らしを送るには、忍耐が必要な場合もあります。彼らは一度決めたことは変えない、という頑固さも持っています。ですから、対応に困ることもあるでしょう。

子供や他のペットと仲良くできる

二匹のターキッシュアンゴラ

十分に社会化ができているターキッシュアンゴラであれば、子供とも仲良く過ごすことができます。子供にとっても良い選択と言えるでしょう。

ただし、尻尾や被毛を引っ張らないように、子供には言い聞かせましょう。また、猫が好きな犬であれば、一緒に過ごすことができます。面会させるときはゆっくりと、慣らしていきましょう。

ターキッシュアンゴラの特徴

ターキッシュアンゴラは、どんな特徴があるのでしょうか。

  • 体重:2.5〜5kg程
  • 目の特徴:斜視ぎみ、オッドアイが多い
  • 目の色:カッパーやブルー、ゴールド、グリーン
  • 毛の特徴:ふわふわな被毛
  • 毛の色:ブラック、レッド、クリーム、ブルーなど
  • 毛の柄:タビーバイカラーなど
  • 毛のお手入れは週に1回以上のブラッシング

体重や大きさ

ターキッシュアンゴラの体重は2.5kg〜5kgと平均的でスレンダーなボディをしていますが筋肉質です。マズルは小さめで首は細く、優雅な印象を与えています。目は丸く大きく、少しだけ斜視になっています。

ターキッシュアンゴラは、オッドアイになることもあり、色はカッパーやブルー、ゴールド、グリーンなどがあります。耳は頭の高い所に付いており、大きく、先端が尖り気味です。

耳の中から長い毛が、外に向かって突き出ています。特にそのふわふわの尻尾が特徴的で、ターキッシュアンゴラをより優雅に、ゴージャスに魅せています。

被毛

ターキッシュアンゴラの被毛は全体的にふわふわとしています。色や柄は豊富で、単色もあればトーティーもあり、タビーやバイカラーなどがあります。

ブラック、レッド、クリーム、ブルーなどなど・・・見ているだけでも楽しくなる、バラエティに富むカラーが良いですね!アンダーコートがないので、お手入れは割と簡単です。週に1回以上、ブラッシングやコーミングをしてあげましょう。

ターキッシュアンゴラの値段

ターキッシュアンゴラの子猫

ターキッシュアンゴラは、余りペットショップでは見られない猫種です。ですから、もし家に迎えたい場合は、ブリーダーを探した方が良いでしょう。

日本でも何件か、ターキッシュアンゴラのブリーダー・キャッテリーは存在しています。価格は30万円程度ですが、飽くまでも目安です。

また、里親募集はほとんどありません。もし運良く見つけたら、それが運命の出会いかもしれません!早めのお問合せをしましょう。

ターキッシュアンゴラを飼う際に気をつけたい病気

くつろぐターキッシュアンゴラ

ターキッシュアンゴラは、基本的には健康な猫種ですが、念のため気をつけておきたい病気を挙げておきます。

難聴

被毛が白く、目がブルーのターキッシュアンゴラは、難聴を持っている傾向があります。完全室内飼いであれば暮らすのに問題がないことが多いですが、譲り受ける際に確認しておきましょう。

神経筋の疾患

生後2〜4週間の子猫に起こりやすい疾患です。この年齢の子猫を飼う機会は少ないかもしれませんが、発症すると、成猫になる前に死亡してしまいますので、子猫の様子に常に注意することが大切です。

肥大型心筋症

心臓の心筋が肥厚してしまう病気です。ターキッシュアンゴラに限らず、多くの猫種で見られる病気ですが、発症すると運動をしたがらなく傾向がありますので、そのような様子が見られたら、すぐに受診しましょう。

ターキッシュアンゴラの歴史

振り返るターキッシュアンゴラ

ターキッシュアンゴラは、豊かなふわふわの被毛が特徴の美しい猫種です。その名前はトルコのアンカラ(以前はアンゴラで知られていました)から付けられています。ナチュラルブリード(自然繁殖)の中で生まれた猫種で古い歴史を持っています。

数世紀に渡り人々を魅了してきたターキッシュアンゴラは重宝されたヨーロッパ初のロングヘアの猫でもあります。一説には千年以上前に、バイキング達がトルコから連れてきた、とも言われています。その起源は1400年代とされていますから、あながち嘘ではないかもしれません。

1968年にCFAから認定される

ターキッシュアンゴラは一時的に数が少なくなりましたが、アンカラ動物園の繁殖ブログラムにおいて、絶滅は免れました。最初にアメリカに来たのは1954年で、ブリーダー達はこぞって繁殖を始めました。

ですが、猫登録団体であるCFAはなかなか猫種としては認めず、1968年になりようやく、白いターキッシュアンゴラを認めました。1978年にはその他のカラーも認められるようになり、今では多くの北アメリカの猫登録団体に登録されています。

まとめ

ふわふわとした、手触りの良い被毛が特徴的な、ターキッシュアンゴラ。優美な雰囲気が魅力的ですね!家にいたら、こちらも優雅な気分にさせてくれそうです。活発な面もありますので、一緒に遊べたら最高です!ターキッシュアンゴラとアクティブで楽しい暮らしを送れることでしょう。

投稿者

40代 女性 ママにゃん師走

ターキッシュアンゴラは、長毛種の中では最古と言われるそうです。元来、猫は短毛で長毛はいなかったそうですが、地理的な条件により気候の影響を受け遺伝子が変化し、被毛の長い種が誕生したそうです。同じく長毛種のサイベリアンやノルウェージャンフォレストキャットなどが自然発生した極寒地域と同様に、ターキッシュアンゴラの出身アンカラ周辺も、冬は気温の低い地域だそうです。
正面から見ると目頭と耳の内側をつないだ線が平行になり、頭頂部から額にかけて平になっており鼻筋がまっすぐ伸びている点がターキッシュアンゴラの顔の特徴です。両目の色が違うオッドアイの子は聴覚障害をおこすことが多いため、白同士の交配は避けるようにしているそうです。
どの猫種もそうですが、健康で素晴らしい特徴を遺伝できるように、ブリーダーさんが頑張ってくださっているのだなと思います。
繊細で凛とした美しさのあるターキッシュアンゴラに、歴史のあるトルコの街で会ってみたいと強く思いました。
投稿者

20代 女性 うみか

ターキッシュアンゴラは、30万円位するのですね。
高価な猫ちゃんで驚きです!すごく、活発で子供や他のペットとも仲良くできる猫ちゃんでもあります。先住猫がいる場合も飼い始めやすいですね。家庭に、子供がいる場合にも仲良く過ごせますので、ぜひ子供と一緒に成長させてあげたいですね。ターキッシュアンゴラは、とても優しくて忠実ですし躾もしやすいですよ。
まだまだ日本では珍しい猫ちゃんですので、興味がある方は色々と調べてみてください。
きっと、素敵な出会いがあるでしょう。

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