バーミラ|特徴/性格/飼い方

バーミラ|特徴/性格/飼い方

バーミラはシルバー・チンチラ・ロングヘアとライラック・バーミーズの交配種として生まれたものです。バーミラという猫は1981年に生まれた品種で、その後、改良を重ね1985年にはGCCFにより新猫種として認められました。海外では非常に人気がありますが、日本ではバーミラはまだ数の少ない猫です。

バーミラの特徴とは

白色のバーミラ

バーミラの一番の特徴は毛色です。毛先に地色と違う色が混じっており、シェーテッドと呼ばれます。毛色はシルバーかクリーム色で毛先に違う色が混じっています。特に毛が短い瞳のまわりはダークな色となり、マスカラを付けたように目が大きくかわいらしく見えます。

抜け毛が少ないのもバーミラの特徴の一つと言えます。短毛種で毛が密集しているため、週2、3回はブラッシングしてあげましょう。できれば嫌がらないように子猫のときからブラッシングに慣らすことも大切です。毛量が多いので夏場には温度管理にも注意が必要です。

バーミラの身体つきは筋肉質で見た目スラっとしています。でも、実際に抱いてみると思ったより重く感じるかもしれません。大きさは中型寄りで3~6kgほどになります。胴体はまるみをおびていて、手足は細くて、尻尾は長くてまっすぐです。

バーミラの性格とは

2匹で散歩中のバーミラ

バーミラの性格はバーミーズとチンチラの良い所をそれぞれ受け継いでいます。どっしりと落ち着いた中にも茶目(ちゃめ)っ気があるのがバーミラです。ほめられるのが好きで人懐っこいため、飼育はしやすいです。

しかし、あくまでバーミラ自身からのアプローチです。バーミラは過剰なスキンシップを余り好みません。自分から膝に乗ってきたりしたときに、かわいがってあげるくらいが、ちょうどいいでしょう。

余り依存心が強くなく、自立心があるのもバーミラの性格の一つといえます。頭も良く、飼い主にはきちんと関心を示すので躾(しつけ)はしやすいです。構われるのも嫌いではないのですが、余りしつこくするのは嫌がりますので適度な距離感でやさしく見守ってあげましょう

バーミラは社交的で他のペットとも上手に付き合うことができる猫です。留守番もちゃんとできますので、飼育は比較的しやすいでしょう。遊ぶことも好きですが、余り長い時間を飼い主さんと遊ぶのは苦手なので注意が必要です。

猫をみると思わず抱っこしたくなる方もいると思いますが、そこはグッと我慢しましょう。一人になりたいとき、ふらっと、どこかにいってしまっても大丈夫です。そっとしてあげるのが良いでしょう。

バーミラの飼い方について

こちらを見ているバーミラ

バーミラは激しい運動などは余り必要としませんが、健康のためを考えると適度な運動量は必要です。おもちゃで遊んであげることや、キャットタワーなどを準備してあげると良いでしょう。ただしバーミラは、前述したように長時間ふれあうのは苦手です。余りしつこくしないで優しい気持ちで接するのが良いです。

多頭飼いの環境でも大丈夫ですが、その際はストレスがたまらないように一匹になれる場所を用意します。頭が良いので躾(しつけ)は簡単な部類に入りますが、それに甘えずに猫の気持ちを大切にしてください。バーミラは初めて猫を飼う方にもおすすめですが、自立心があることを忘れずに責任を持って飼いましょう。

鳴き声がやや大きめなので飼育環境には気を付けたいところです。特に集合住宅の場合はルールを守って飼わなければいけません。バーミラに限ったことではありませんが、鳴き声、排泄(はいせつ)物の処理、衛生管理等には十分注意してください。賢い猫ですが責任はすべて飼い主にあります。大切に育てましょう。

注意すること

バーミラは基礎猫からの遺伝的疾患を引き継いでいます。多発性のう胞腎に注意しなくてはなりません。この病気には治療法がありません。多飲や多尿等が見られた場合は早めに動物病院にいきましょう。バーミラは他にも眼病・皮膚疾患にもかかりやすい傾向がありますので注意することが必要です。

バーミラの由来とは

天井が気になるバーミラ

イギリスでの偶然の交配から生まれた4匹の子猫がバーミラの起源となります。それぞれが美しい銀色の被毛を持って生まれ、それらを残したいと育種が始まったのです。それぞれに違った個性があり、バーミーズとの交配によって5種類の亜種が出来上がりました(バーミラ、スモーク、セルフ、タビー、ティファニー)。

この交配は早い段階から遺伝学者等により計画的に行われ、そこからエイジアンというグループが出来上がったのです。そして、その中で一番早く新猫種として認められたのがバーミラです。バーミラの人気は世界中に広がり、2003年頃までに欧米各国に送り出されるようになりました。

バーミラという呼び名は、Burmese(バーミーズ)のBarmと、Chinchilla(チンチラ)のillaを合成してつけられた呼び名です。この呼び名は、うっかり交配させてしまったミランダ婦人の育種を協力していた方々によって付けられたとのことです。

バーミラもそのうちの一つである、エイジアンという猫の種類についての記事はこちら
エイジアンという猫の特徴や性格、値段から飼い方まで

まとめ

バーミラの子猫

バーミラは日本ではまだ珍しい種類ですが日本でも徐々に認知されるようになってきました。美しいシェーテッドが特徴で、そのすばらしい毛色が好まれています。人にもなつき易(やす)く一人で過ごすことも大切にするので、飼育するのに適しています。

他のペットと一緒でもバーミラは問題が少なく、自立心があるので留守番なども大丈夫です。遺伝による疾患が出やすい傾向はありますが、平均寿命は10~13年と他の猫種と余り変わりません。大事に育てれば長く良きパートナーになってくれるはずです。

ペットは飼い主を信じるしかありませんし、助けが必要です。漫然と飼うのではなく、猫それぞれの特徴や性格を知り、尊重することが必要だと思います。バーミラだけでなく、他の猫を育てるときにでも、猫と飼い主、お互いを知る一助となれば幸いです。

投稿者

30代 女性 tonakai

バーミラ、初めて知った猫です。見てすぐに気になったのは毛色です。シルバー、クリームの毛色はとても高級感があります。毛先の色が地毛の色と違うことで、ベールをまとっているようにも見えますね。ただ、抜け毛は少ないといってもブラッシングは定期的に行った方が良いですよね。キジトラのオスを飼っていますが、特に夏場は体質で体や耳が汚れやすいようです。3日以上ブラッシングをしない日が続くと汚れで毛割れしたようになってきます。バーミラの特徴でもある美しい被毛のためにも、被毛と皮膚のチェックやケアは欠かせないですよね。また、遺伝的にかかりやすい病気があると分かっているといつも注意していられますね。
人に構われるのをあまり好まない性格だと子どもがいる家よりも、大人だけの家の方がストレスにならなくていいかもしれませんね。
投稿者

30代 女性 ポン酢

バーミラ、私とほぼ同じ年に誕生した猫種と知って、親近感湧きました♪
珍しいと言うか、私は初耳な猫です。

画像を見ると子猫の時に比べて、やっぱり成猫は筋肉質な体つきに見えます。

誕生秘話が、“うっかりな交配”で、ミランダ婦人も”うっかりさん”ですね★
きっかけはうっかりでも、それをうっかりで終わらせずに遺伝学者さんが登場してしまう、人の研究心ってすごい!

先天性の疾患は、この先の研究で、改善できれば良いのになと思います。

うちの愛猫は、尿結石持ちです。
先天性ではないけれど、発症してからの定期的な通院は私自身の負担にもなって、気が気でない時期もありました。

治療の甲斐あって今は落ち着いていますが、健康って大事です。
かしこい猫なら、尚の事病気とは無縁でいてほしいですね。
投稿者

20代 女性 モナカ

私も知らない猫種でした。日本に数少ない猫ちゃんと言うので、私と一緒で知らない方が多そうですね。
子猫の写真を見ると、お顔はとってもキュートで、マンチカンの顔に似てる?と個人的に思います。でも、チンチラ×バーミーズなんですね!

成長すると体つきは良い感じに筋肉がついていて、ギャップがあるのも魅力だわ!と感じました。
偶然から生まれる奇跡も、あるんだと驚いた反面、遺伝性の疾患はあるものの、思ったほど多くなさそうで、良いと思います。
とはいえ、腎臓疾患は猫の病気でも上位のもの。
できれば、生涯発症しないで欲しいですね。

私の好みがべったりな猫ちゃんよりも、ちょっとツンデレな猫ちゃんの方が好みなので、いつか出会いがあれば、飼ってみたいです。
投稿者

30代 女性 さち

バーミラの名前は知っていますが、実物は見たことがありません。
チンチラとバーミーズの交配種とのことですので、ペット向きな性格なのだろうな〜という想像はできます。
猫の毛色は意外と複雑な色味のものも多いですね。
きっとチンチラからシェーデッドカラーを受け継ぎ、バーミーズから密度の高い短毛種としての毛質を受け継いでいるのですね。
日本にバーミラのブリーディングをしているブリーダーさんはどのくらいいるのでしょうか?
一度、実物を見てみたいものです。
性格面でも飼育しやすいようなので、今後、日本でもバーミラを飼われる方が増えるかもしれませんね。
ただ、鳴き声が大きいというのは、集合住宅の多い日本では難点となるかな〜とは思いますが。

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