アメリカンワイヤーヘア|特徴/性格/飼い方について

アメリカンワイヤーヘア|特徴/性格/飼い方について

アメリカンワイヤーヘアはどんな猫でしょうか。クルクルとした形のゴワゴワの硬い毛が特徴のアメリカンワイヤーヘア。日本では見かけることは少ない希少な猫、アメリカンワイヤーヘアの特徴や性格、飼い方や歴史について紹介します。

アメリカンワイヤーヘアの特徴

ごわごわした固い毛

アメリカンワイヤーヘアの特徴は、何といってもその被毛です。スチールタワシのような手触りで、ゴワゴワと固く、毛先が曲がった縮れ毛です。その特徴的な被毛に驚く人も多いといいます。アメリカンワイヤーヘアの被毛は子猫のころから縮れていますが、成猫のようにゴワゴワとした特徴的な毛質になるには生後半年以上はかかるといわれています。

毛の色が多い

  • ブラック
  • ホワイト
  • ブルー
  • クリーム
  • ソリッド
  • タビ―
  • バイカラー

アメリカンワイヤーヘアは、アメリカンショートヘアとの交配により誕生したという歴史があるため、その他の特徴は基本的にアメリカンショートヘアとほぼ同じです。例えば、毛の色は、ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、クリームなど、パターンもソリッド(しまなし)、タビ―(しま模様)、バイカラーなど多彩です。アメリカンショートヘアで認められている毛色は、アメリカンワイヤーヘアでも認められています。

体の大きさ

  • 雄で4.8kg~6.5kg
  • 雌で3.0kg~6.0kg

また、アメリカンワイヤーヘアの体の大きさも、アメリカンショートヘアと同じように平均的な猫よりも少し大きく、体重も少し重めです。猫の平均体重は、3.5kg~4.5kgと言われていますが、アメリカンワイヤーヘアの雄で4.8kg~6.5kg、雌で3.0kg~6.0kgです。

アメリカンワイヤーヘアの体つきは、アメリカンショートヘアと同様に中型でがっしりとして足も太く、しっぽは長めで、顔はやや四角ばっています。大きな目は少し吊り上り、首の太さも頭や体の大きさとのバランスも良く、筋肉質でたくましい外見です。

平均寿命・体の注意点

  • 15年ぐらい
  • 肥満に注意

現在、家猫の平均寿命は15年ぐらいと言われていますが、アメリカンワイヤーヘアの平均寿命も15年ぐらいなので、一般的な飼い猫と変わりません。アメリカンワイヤーヘアは、がっちりした体つきで、少し太りやすい体質なので、肥満にならないように気を付けてあげましょう。肥満は呼吸器や心臓への負担、糖尿病をひきおこすといわれています。長寿のポイントは、飼い主が体重管理をしっかり行うことです。

アメリカンワイヤーヘアの性格

高いところにいるアメリカンワイヤーヘア

活発な性格

アメリカンワイヤーヘアは、活発で明朗、利発、気取りのない性格で、飼いやすい猫です。アメリカンワイヤーヘアの性格も、他の形質と同様にアメリカの開拓時代を生き延びてきたアメリカンショートヘア譲りで、陽気でたくましく、丈夫です。

遊ぶのが好き

アメリカンワイヤーヘアは運動能力も高く、好奇心旺盛で動くものを見ると捕まえたくて仕方ない性格です。体育会系だけど、おっとりとしていて、しっかり者といったところでしょうか。猫好きならば、アメリカンワイヤーヘアは誰にでもおすすめできる性格の猫です。

アメリカンワイヤーヘアの飼い方

ブラッシングされる猫

被毛のお手入れ

アメリカンワイヤーヘアの特徴は被毛です。毛先が曲がって縮れているため、抜け毛が飛び散りにくく、いっしょに暮してもアレルギー源になりにくいという長所があります。アメリカンワイヤーヘアの被毛の手入れは比較的楽ですが、皮膚が敏感な子もいますので、抜け毛が留まってしまわないように、ブラッシングを行ったり蒸しタオルで拭いたりして、皮膚や被毛を清潔に保ってあげましょう。

体を動かせる環境にする

被毛の手入れ以外では、アメリカンワイヤーヘアの飼い方は、アメリカンショートヘアと同じです。アメリカンワイヤーヘアは筋肉質でがっちりとした猫で、活発で運動が大好き。アメリカンワイヤーヘアが運動できるように広い空間を用意したり、あるいはキャットタワーやおもちゃを用意したりして、運動したい欲求を満足させてあげましょう。

アメリカンワイヤーヘアの歴史

アメリカンショートヘア子猫

アメリカンワイヤーヘアは、ニューヨーク郊外の農場で発見された「アダム」と名付けられた猫をルーツにしていると言われています。アメリカンショートヘアの突然変異で産まれた、被毛に特徴のあるこの猫は、その後ブリーダーに引き取られて品種改良が行われます。

やがて、この特徴的な被毛の遺伝子は他の猫種とは異なる優性遺伝子であることがわかり、アメリカンショートヘアとの交配が行われた結果、アメリカンワイヤーヘアが誕生しました。

世界には愛猫協会として活動する非営利団体がいくつかありますが、その中でも世界最高の権威として広く愛猫家に認識されているアメリカの団体CFAで、1978年にアメリカンワイヤーヘアが公認されました。その後は、猫の世界最大の血統登録機関であるTICAでも公認されています。

まとめ

アメリカンワイヤーヘアは、アメリカンショートヘアの突然変異で産まれた被毛が縮れた猫をルーツとしています。その最大の特徴はゴワゴワとした硬い縮れた毛ですが、アメリカンワイヤーヘアのその他の特徴はアメリカンショートヘアと同じです。したがって、特徴的な被毛の手入れ以外の性格や飼い方などは、アメリカンショートヘアを参考にすると良いようです。

希少な猫種で日本ではブリーダーもいないようですが、アメリカンワイヤーヘアはアメリカンショートヘアのように飼いやすく、希少な猫を飼いたいと思っている方にはおすすめの猫といえます。海外のブリーダーとのやり取りをサポートしてくれるサイトもあるようですので、そのようなサービスを利用してアメリカンワイヤーヘアとの暮らしを楽しんでみるのも良いかもしれません。

投稿者

30代 女性 みなみ

ゴワゴワしたスチールたわしの様な被毛…。カールした縮れ毛…。私もくせ毛で毛先をアイロンでブローしてると言われますが、そんな感じのでしょうね。愛犬界では、トイプードルなど縮れ毛のおしゃれなパーマ犬など多数存在しています。それが、猫業界で発見されたということになりますと、長毛でパーマ、オッドアイ、など大変ゴージャスな美人猫ちゃんが生まれる可能性だってあるわけですよね。美人な女性のゴージャスな巻き髪は触るとワックスも相まってゴワゴワしています。それが、パーマを人工的にかけた訳でもないのに、天然で生まれてきちゃうなんて、何ともすごい猫ちゃんが居たものです。もちろん第一に健康面で心配が無い遺伝子かどうかが最優先ですが、猫界の新たな新星に期待ですよね。叶姉妹を越える猫ちゃんが生まれそうです。

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