【キャットフードのおすすめは?】安全なのはこれ!ランキングにあるものを比較して紹介!

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  1. キャットフードの選び方
    1. キャットフードの原材料をチェック
    2. キャットフードの添加物をチェック
    3. キャットフードの内容量をチェック
  2. キャットフードのおすすめは?
    1. モグニャンキャットフード
    2. カナガンキャットフードチキン
    3. みらいのキャットフード
    4. ねこひかり
    5. ジャガーキャットフード
  3. キャットフードの評価基準
  4. キャットフードを比較!
  5. タイプ別キャットフード
    1. 総合栄養食のキャットフード
    2. 一般食のキャットフード
    3. 療法食のキャットフード
  6. ライフステージ別キャットフード
    1. 子猫のキャットフード
    2. 成猫のキャットフード
    3. 老猫のキャットフード
    4. 妊娠・授乳期のキャットフード
  7. 種類別キャットフード
    1. キャットフード/ウェットタイプ
    2. キャットフード/ドライタイプ
    3. キャットフード/セミモイストタイプ
    4. キャットフード/ソフトドライ
    5. キャットフード/フリーズドライ・エアドライ
  8. 原材料別キャットフード
    1. チキン(鶏肉)のキャットフード
    2. フィッシュ(魚)のキャットフード
    3. ラム(羊肉)のキャットフード
    4. ターキー(七面鳥肉)のキャットフード
    5. ベニソン(鹿肉)のキャットフード
    6. リンが少ない(低リン)キャットフード
    7. 低マグネシウムのキャットフード
    8. グレインフリーのキャットフード
  9. より安全なもキャットフード
    1. 無添加のキャットフード
    2. オーガニックのキャットフード
    3. ヒューマングレードのキャットフード
    4. 国産のキャットフード
  10. 猫種に応じたキャットフード
    1. 肥満・ダイエット用のキャットフード
    2. 痩せ気味の猫のキャットフード
  11. キャットフードによくある質問
    1. キャットフードの切り替え方は?
    2. キャットフードの与え方は?
    3. キャットフードの保存方法は?
    4. キャットフードの賞味期限はどれくらい?
    5. キャットフードを食べない理由と対処法は?
    6. キャットフードをふやかす方法は?
    7. キャットフードの手作りもおすすめ?
    8. キャットフードのドライとウェットの違いは?
    9. キャットフードの栄養成分は?
    10. キャットフードの危険な成分は?
    11. 猫に与えてはいけない食材は?
    12. キャットフードはずっと同じでも大丈夫?

キャットフードの選び方

猫を飼っている飼い主さんは、愛猫の好みや健康を維持するために、最適なキャットフードを選んであげたいと思いますよね?

しかし、キャットフードには数多くの種類があって、使用されている原材料や価格、内容量など、それぞれの商品で特徴が異なります。そのため、何を基準に選べば良いのか、愛猫に最適なフードはどれかなど、キャットフード選びで迷ってしまう飼い主さんも多いでしょう。

キャットフードを選ぶ時にチェックすべきこととして、「肉食動物の猫にふさわしい原材料か」「危険な添加物が含まれていないか」「新鮮なうちに食べ切れる内容量か」ということがあります。

それでは、キャットフードの原材料、添加物、内容量について詳しく解説します。

キャットフードの原材料をチェック

猫は、肉を引き裂いて食べやすくするための鋭い牙や、肉食に適した短い腸など、肉食動物としての体の特徴を持っています。そのため、猫は、動物性食材を摂取しないと健康を維持することができないのです。

猫の健康な筋肉や美しい毛並みを維持するためには、動物性タンパク質が必要です。特に、必須アミノ酸であるアルギニンやタウリンなどは、猫の体内で合成するのが難しいため、毎日の食事から摂取しないといけません。

キャットフードを選ぶ際は、原材料をしっかりと確認し、配合量が1番多いものとして、チキンやサーモンなどの動物性食材が最初に表示されているものを選びましょう。

また、完全肉食動物の猫にとって、穀物の消化は苦手で、内臓に負担をかけてしまいます。特に、穀物の中でも小麦やトウモロコシはアレルギーのリスクが高く、下痢や嘔吐、皮膚の痒みなどの症状を引き起こす可能性があります。

最近では、穀物を一切使っていない「グレンフリー」のキャットフードが増えています。猫の健康を考えて、消化器官への負担を減らし、豊富なタンパク質を含んでいるものが多いので、安心して与えることができます。

キャットフードの添加物をチェック

キャットフードには、フードの酸化を防いだり、香りや見た目を良くしたりするために、人工添加物が使われていることがあります。しかし、種類によっては、発がん性やアレルギーを引き起こす危険なものもあるのです。

注意が必要な人工添加物を紹介します。

【BHA/BHT】

油脂の酸化を抑えて保存性を高めるために使われる合成酸化防止剤です。近年、発がん性の疑いが強いと指摘されています。

【エトキシキン】

合成酸化防止剤で、日本では食品添加物として使用を禁止されています。発がん性や胎児奇形をもたらす危険性が指摘されています

【プロピレングリコール】

保湿のために使われる添加物で、半生フードやジャーキーなどのペットフードにも使われることがあります。しかし、猫は貧血になる可能性が高いので、キャットフードへの使用を禁止されています。

【硝酸ナトリウム/亜硝酸ナトリウム】

肉の赤色を保つための発色剤として使われることがあり、ペットのおやつにも添加されることがあります。発がん性物質を生成する可能性があると言われています。

【着色料】

発がん性の疑いやアレルギー症状を起こす可能性があると言われています。

キャットフードの内容量をチェック

キャットフードの内容量は商品によってさまざまで、100g以下の小さなサイズから、大きなものだと10kg以上も入った大容量のものまであります。

内容量の多いキャットフードだと「何度も買いに行く手間が省ける」「コスパが良い」という考え方もありますが、大容量だから良い訳では無いです。

一度開封すると空気中の酸素に触れるので、酸化して品質がどんどん低下してしまいます。味も落ちるため猫は食べてくれなくなり、余って無駄になってしまうこともあります。

キャットフードの内容量は、1ヶ月以内に食べ切れるものを選びましょう。また、個包装だとより長く品質が保たれるのでおすすめです。

キャットフードのおすすめは?

キャットフードの種類は豊富なので、愛猫に合ったフード選びに困っている飼い主さんも多いでしょう。猫にとって毎日の食事は楽しみなだけでなく、健康の基礎となる大切なものです。

美味しそうに食べてくれるだけでなく、安全で安心して食べさせられるフードを選びたいものです。

そんな時に役立つのが、おすすめのキャットフードを紹介しているサイトやランキングサイト、口コミサイトです。これらのサイトで取り上げられることの多いキャットフードのトップ5について、独自の視点から本当におすすめの商品なのかを調査しました。

モグニャンキャットフード

※1 愛猫家485名への5商品に対するインターネットアンケート調査の結果。2021年9月日本トレンドマップ研究所調べ。
※2 当製品を使用した獣医師113名を対象に「健康な猫の飼主から、当製品を使用してみたいがどう思うか相談された場合、当製品を推奨しますか?」と聞き、「(とても)良い製品だと思う」と回答した割合。2021年8月ベッツアイ調べ。

モグニャンキャットフードの最大の特徴は、猫の食いつきと安全な原材料のどちらにもこだわっているところです。猫に必要のないものはできるだけ取り除き、猫本来の自然の食事に近づけています。

メインの原材料は白身魚をたっぷりと使用しており、魚の香りで食欲を刺激します。トウモロコシや麦などの穀物は使用しないグレインフリーのフードで、炭水化物としてサツマイモを使っています。着色料や香料などの添加物も不使用なので安心です。

対象年齢は子猫から老猫まで対応しており、粒の大きさも小さめなので、口の小さな猫も食べやすいです。

 

関連記事:モグニャンキャットフードの口コミ|安全性を原材料や評判から評価!

カナガンキャットフードチキン

※1 2019年9月時点。株式会社レティシアン取扱のプレミアムキャットフード売上額において。(カナガンキャットフード チキン)
※2 カナガンキャットフード チキンを使用した獣医師114名を対象に「健康な猫の飼主から、当製品を使用してみたいがどう思うか相談された場合、当製品を推奨しますか?」と聞き、「(とても)良い製品だと思う」と回答した割合。2021年8月ベッツアイ調べ
※3 The Queen’s Award for Enterprise : International Trade 2017受賞

カナガンキャットフードチキンは、高品質な食材の原材料を使用しています。主原料の鶏肉は、猫に必要な良質なタンパク質を含むだけでなく、ビタミンや健康や免疫力の維持に役立つセレンが豊富に含まれています。

トウモロコシや小麦、大麦などの穀物は一切使用していないので、穀物アレルギー体質の猫にも安心して与えられます。また、製造しているのは、ペット先進国のイギリスにあり欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)の基準をクリアした安全な工場です。

全年齢・全猫種に対応したキャットフードなので、どの猫にも与えることができます。

 

関連記事:カナガンキャットフードの口コミ評判|安全性はどう?原材料やから評価!

みらいのキャットフード

みらいのキャットフードのユニークなところは、「西洋栄養学」と「東洋陰陽五行」を元に設計されたフードであること。

西洋栄養学に基づき愛猫に必要な栄養素をしっかりと提供しつつ、蓮の実・ウコン・朝鮮人参などの和漢植物を数多く配合することで、多角的に愛猫の健康維持をサポートします。

メインとなるたんぱく源には希少な鹿肉・馬肉・魚を使用。それらの贅沢な原材料を低温・低圧製法で調理することで、栄養の損出を抑えながら、うま味がぎゅっとつまったおいしいフードに仕上げました。

腎臓病などを患った猫におすすめな「低たんぱくフード」、シニア猫向けの「バランスフード」、元気な成猫時代を送りたい若い猫向けの「高エナジーフード」と、幅広い愛猫たちに楽しんでもらえるバラエティ豊かなラインナップです。

 

関連記事:腎臓病の愛猫やシニア猫にも♪89種もの和漢植物を使用した、まったく新しい高品質キャットフード「みらいのキャットフード」

ねこひかり

ねこひかりは、ヒューマングレードの国産食材にこだわり、人工添加物も一切使用していません。安全な食材を使って国内工場で作っているので、新鮮な状態で愛猫に食べさせることができます。

主原料には動物性タンパク質の鶏肉を使用し、その他にも、栄養価の高い食材を厳選しています。

しかし、ねこひかりは穀物が使われているので、アレルギーのある猫は気をつけた方が良いかもしれません。ただ、穀物には食物繊維が豊富に含まれおり、便通を改善する効果があるので、穀物アレルギーの心配がなければ、安心して与えることができます。

関連記事:ねこひかりの評判・口コミ|安全?原材料から評価!

ジャガーキャットフード

ジャガーの主原料にはチキン生肉を使い、鴨生肉や乾燥チキン、生サーモンなど、動物性原材料が全体の約80%を占めています。また、高品質な食材で新鮮なものなので、穀物アレルギーによるトラブルの心配も少ないです。

ジャガイモやサツマイモなどの食物繊維源も含まれているので、グレインの消化に悩む猫におすすめです。また、キナ酸という成分が豊富に含まれるクランベリーが使われているので、体のケアにもなり、避妊後の猫にも適しています。

猫の体に悪影響を及ぼす可能性のある合成酸化防止剤や人工添加物も使用していないので、安全なキャットフードと言えます。

 

関連記事:ジャガーキャットフードの口コミ|お試しした方の評判や評価!

キャットフードの評価基準

猫は肉食なので、チキンやサーモンなどの動物性タンパク質が豊富な肉や魚が主原料になっているキャットフードが最適です。今回紹介した5つの商品は、全て主原料が動物性タンパク質なので安心です。

市販のキャットフードの中には、かさ増しのために、穀物が多く使われているものもありますが、猫の消化器系は穀物の消化には不向きです。それに、唾液に炭水化物を分解する酵素「アミラーゼ」がないので、消化不良を起こして下痢や嘔吐の症状が現れたり、皮膚疾患を引き起こしたりする恐れがあります。猫の健康のためには、穀物を使用していないグレインフリーのキャットフードがおすすめです。

キャットフードには、酸化防止剤が使われている場合があります。酸化防止剤はキャットフードの酸化による劣化を防ぎ、長期保存するために使われますが、中には、猫の健康に悪影響を及ぼす危険な合成酸化防止剤が含まれていることがあります。少し摂取したくらいなら排出されるため問題ないという考えもありますが、危険であることに変わりはないので、これらの添加物を使用しているフードは与えない方が良いでしょう。

紹介した5つの商品には、危険な人工添加物は一切使用されていないので、安心安全なキャットフードと言って良いでしょう。

キャットフードを比較!

おすすめの5つのキャットフードの中で最も優れていると考えられるのは、「犬猫生活」でしょう。

主原料には生の鶏肉を使用し、国産の食材にこだわっています。総合栄養食として栄養バランスも整っており、全年齢対応で子猫から老描まで与えられるので、多頭飼いにもおすすめです。

原材料の産地まで記載されており、ほとんどの食材が国産で、生魚は金沢港で水揚げされた季節の魚を使用しています。鮮度の良い魚を厳選しているので、猫の嗜好性も高めます。

キャットフードの中には、穀物を多く使っているものもあり、消化不良や下痢などを引き起こす可能性がありますが、犬猫生活は穀物を一切使っていないので安心です。また、犬猫生活は、穀物の代わりにサツマイモやジャガイモなどの食物繊維豊富な食材を使っているので、猫のお腹の調子を整え便通をサポートします。

タイプ別キャットフード

総合栄養食のキャットフード

総合栄養食のキャットフードとは、猫が必要な栄養素がバランスよく含まれているフードのことです。猫の主食として、そのフードと水を与えるだけで、健康を維持することができます。

総合栄養食に関するガイドラインは、日本では、AAFCO(アフコ/米国飼料検査官協会)によるものを採用しています。その基準を満たしているかは、ペットフード公正取引協議会の試験を合格することで証明されます。

キャットフードが総合栄養食として証明されている場合は、パッケージに「総合栄養食」と表示されています。また、表示がなくても、ペットフード公正取引協議会の基準を満たしているという文言が記載されている場合は、総合栄養食であると言えます。

総合栄養食はそれだけ与えておけば猫の健康を維持できるので、「栄養バランスが良くて安全性の高いキャットフードを探している」という場合におすすめです。

一般食のキャットフード

一般食は、ウェットフードに多いです。ウェットフードには総合栄養食のものもありますが、「一般食」や「副食」と表示されているものもあります。

一般食や副食は総合栄養食ではないので、それだけを与えていると、猫の成長や健康に必要な栄養素を摂取できません。そのため、総合栄養食と併用して利用することになります。

ウェットフードはバラエティ豊かなので、食が細い猫や食事への興味がない猫に与えてみると良いでしょう。ただし、1日に必要な栄養素を考えて、バランスを崩さないように気をつけてください。

療法食のキャットフード

療法食のキャットフードは、特定の病気を抱えた猫の栄養バランスを考えられて作られており、獣医師の指示に従って与えます。原則、療法食は、獣医師の指導のもと猫に与えるキャットフードなので、動物病院で診察を受けて購入することになります。

療法食はホームセンターやネットショップでも購入できますが、特定の病気に合わせて栄養バランスが調整されているので、飼い主さんの独断で与えると、猫の健康を害してしまう恐れがあります。必ず、獣医師の指示に従って、適切な療法食を与えましょう。

ライフステージ別キャットフード

子猫のキャットフード

子猫は成長期なので、成猫に比べてエネルギーがたくさん必要です。口も小さく消化器官も十分に発達していないので、「動物性タンパク質が主原料」「高タンパク高カロリー」「グレインフリー」「合成添加物不使用」「小粒」の5つのポイントを考慮して選びましょう。

【動物性タンパク質を主原料としている】

チキン、ビーフ、ラム肉、魚肉といった動物性タンパク質が豊富な食材を主原料に使っているキャットフードを選びましょう。特に、消化器官が未発達な子猫には、消化に優れた魚肉をメインにしているフードがおすすめです。

【高タンパク高カロリー】

子猫は成長のためにたくさんのカロリーが必要で、成猫の3倍の栄養が必要とも言われています。

子猫には、子猫用の高タンパク高カロリーのキャットフードを選ぶようにしましょう。

【穀物不使用のグレインフリー】

猫は肉食動物なので、穀物を消化吸収するのが苦手です。特に、子猫は消化器の機能が未熟なので、消化しにくい穀物を使ったキャットフードは避けた方が良いです。穀物不使用のグレインフリーのものを選びましょう。

【合成添加物不使用】

キャットフードを長期保存するための保存料や酸化防止剤、味や香り、見た目を良くするための着色料や香料などの合成添加物は、科学的に合成されたもので、猫の健康に悪影響を与える可能性があります。

【粒が小さい】

子猫のうちは、口が小さくて食道も狭いので、キャットフードの粒が大きいと食べにくいです。

猫はフードを噛まずに丸呑みすることがありますが、粒が大きいと吐き出してしまいます。子猫には、食べやすいように粒の小さいものを選んであげましょう。

成猫のキャットフード

成猫用のキャットフードを選ぶポイントは、高タンパク質で、アレルギーの原因となる穀物不使用、健康に悪影響を与える可能性のある添加物も使っていないものです。

また、室内飼いか、屋内飼いかで必要なカロリーが異なるので、キャットフードを与える際は適切な量に調整しないといけません。

各メーカーから販売されているキャットフードには、成猫用の中でも、「運動量が多い猫用」「室内猫用」などで選択できるようになっています。また、肥満気味の猫のための低脂肪・低カロリーのフードや、歯石や毛玉などの悩み対策のフード、心臓や腎臓などの病気に特化したフードもあります。

老猫のキャットフード

老猫に適したキャットフードは、「良質なタンパク質」「適度な脂質」「グレインフリー」「添加物不使用」の4つのポイントを意識して選びましょう。

【良質なタンパク質を豊富に含む】

タンパク質は、筋肉や毛並みの維持に必要な成分です。老猫になると食が細くなるので、少量で十分な栄養が摂れる良質なタンパク質を主原料としたフードを選びましょう。

【適度な脂質を含む】

脂質は燃焼してエネルギーになりやすいので、適度な量の脂質が含まれるキャットフードは、満腹感を得られやすくなります。

【添加物不使用】

酸化防止剤や香料、着色料といった人工添加物は、体に大きな負担をかけ、消化吸収力をさらに低下させてしまいます。老猫には、栄養素を吸収しやすい無添加のキャットフードを選んであげましょう。

【穀物不使用のグレインフリー】

炭水化物源としては、穀物ではなくイモ類を使っているフードがおすすめです。

妊娠・授乳期のキャットフード

妊娠・授乳期は、子猫を出産して育てるために食事管理が重要になります。この時期のキャットフードは、次のポイントを参考にして選びましょう。

【動物性タンパク質が豊富で消化が良い】

【脂質18%以上、オメガ3脂肪酸が豊富】

【L-カルニチンを多く含む】

【カルシウムとリンが豊富】

タンパク質は猫のエネルギー源として大切な成分ですが、妊娠中はタンパク質の量と質が特に重要です。

妊娠中の猫が十分タンパク質を摂取していないと、お腹の赤ちゃんに「出生低体重」「出生後の死亡率上昇」「免疫機能障害」などのリスクを与えてしまいます。

また、妊娠後期になると、子宮が圧迫されて消化しづらくなるので、消化に優れた鶏肉や白身魚を主原料にしたフードを選びましょう。

 

【人工添加物が含まれていない】

キャットフードにはさまざまな添加物が含まれている商品も多いですが、中には、猫の体に悪い影響を与えるものもあります。

特に危険なのが、BHA・BHTなどの酸化防止剤や着色料などは、発がん性やアレルギーのリスクがあると言われています。それらのリスクを避けるために、無添加のものや、天然由来の添加物が使われているフードを選びましょう。

種類別キャットフード

キャットフード/ウェットタイプ

ウェットタイプのキャットフードはどんなメリットや特徴があるのでしょうか?

・動物性タンパク質が豊富に含まれる

ドライフードは粒の形状を保つために、炭水化物を使うことがあります。一方、ウェットタイプのフードは、形状を保つ必要がないので、肉や魚などの動物性タンパク質を多く使うことができるのです。

・消化吸収しやすい

ドライフードよりも消化吸収しやすいので、消化器官に負担をかけにくいです。胃腸が弱っている猫の特別な食事として与えるのもおすすめです。

・バリエーション豊富

ウェットタイプのフードは、種類が多くバリエーション豊かなので、猫の好みによって選ぶことができます。また、肉や魚の香りや風味が強くなることや、柔らかくて食べやすいことから食いつきが良くなるので、食欲のない猫にも適しています。

キャットフード/ドライタイプ

ドライタイプのキャットフードには、どんなメリットや特徴があるのでしょうか?

・必要な栄養を摂取できる

ドライタイプのフードは総合栄養食が多いです。水と一緒に与えられるだけで、必要な栄養素をバランス良く摂ることができます。

・開封後も1ヶ月程度保存できる

ドライタイプは水分含有量が10%以下と水分が少ないので、正しい保存方法を守れば、開封しても1ヶ月程度は保存が可能です。

・歯磨き効果がある

表面の固いドライタイプのフードをカリカリ噛むことで、歯がこすれて歯石を落とすことができます。また、噛むことによって歯肉を刺激するので、口内炎対策にもなります。

キャットフード/セミモイストタイプ

セミモイストタイプのキャットフードは、水分含有量15~60%前後で、しっとりとして柔らかい食感なのが特徴です。ドライタイプよりも柔らかくて、ウェットタイプよりも固い、半生状のフードです。あまりメジャーなタイプではないので、種類はあまり多くはありません。

セミモイストタイプのメリットは、ドライタイプよりも柔らかいため、噛む力や顎の力が弱ってきた猫でも食べやすいことです。ただ、ウェットタイプほど柔らかくはないので、適度な歯ごたえは得られます。また、ドライタイプよりも水分を多めに含んでいるので、水分も摂取できます。

キャットフード/ソフトドライ

ソフトドライのキャットフードは、ドライタイプよりも水分量が多いので、水分補給が苦手な猫でもフードから水分補給ができます。

また、柔らかくて食べやすく、原材料の香りが強くなり嗜好性も高くなり、猫の食いつきも良くなります。食の細い猫や偏食の猫におすすめです。

強い力を入れなくても食べられるので、口の中にトラブルを抱えている時もおすすめです。歯の生え変わりの時期や顎の力が弱い時期の猫にもおすすめです。

キャットフード/フリーズドライ・エアドライ

フリーズドライとエアドライのどちらも原料を調理して乾燥させて作りますが、その乾燥方法は大きく異なります。フリーズドライは水分を昇華(個体から直接気体になること)させて、エアドライは水分を蒸発させます。

フリーズドライとエアドライのキャットフードのメリットは次の通りです。

・栄養素が損なわれにくい

高温の加熱や加圧による製造方法だと、原材料に含まれる栄養素や成分が壊れやすくなってしまいます。一方、フリーズドライやエアドライは栄養素が壊れにくいので、そのまま取り入れることができます。

・元の状態に復元しやすい

水やお湯をかけるだけで元の状態に復元するので、調理の手間なく手軽に利用できます。また、風味や香りの変化も少ないので、猫の食いつきも良くなります。

原材料別キャットフード

チキン(鶏肉)のキャットフード

チミンをメインに使ったキャットフードのメリットや特徴を紹介します。

・消化吸収が良い

チキンは、猫にとって消化吸収が良く体に負担をかけないので、主食としてふさわしい食材です。

人間が主食としている米や小麦などの穀物は、猫もある程度消化することができます。しかし、穀物はあまり食べてきていない食材なので、キャットフードに含まれる量が多いと、消化不良を起こして、下痢や嘔吐などの症状を引き起こす可能性があります。

・必要な栄養素が豊富

猫の体を作りエネルギー源になるのは、動物性タンパク質です。チキンには、その動物性タンパク質が豊富に含まれており、猫が活発に動いたり体を正常に働かせたりするのに役立ちます。

また、体の調子を整えるビタミン、骨や歯の形成に必要なリン、免疫機能をサポートするセレンなど、健康維持に欠かせない栄養素も豊富に含まれています。

・食いつきが良くなる
チキンをメインにしているキャットフードは肉の配合量が多いので、匂いが強い傾向があります。チキンの香りは猫が本能的に好むので、美味しさを感じさせ食いつきを良くします。

フィッシュ(魚)のキャットフード

フィッシュ(魚)を使ったキャットフードのメリットや特徴を紹介します。

・良質な動物性タンパク質を含む

魚には、肉と同じように、良質な動物性タンパク質が多く含まれています。被毛や筋肉など猫の体の成長や維持に欠かせない栄養素です。新鮮な魚をたくさん使っているキャットフードを選びましょう。

・消化吸収に優れている

白身魚は、猫の年齢に関係なくおすすめしたい原材料です。低脂肪高タンパクで消化吸収しやすいので、特に、運動量が減って消化機能が衰えてくる老猫にはおすすめです。

・アレルギーが起こりにくい

魚は低アレルゲンです。牛肉や鶏肉を主原料としたキャットフードは、アレルギー反応が出やすい猫にも安心して与えることができます。

ラム(羊肉)のキャットフード

ラム(羊肉)を使ったキャットフードは低脂肪かつアレルギーが起こりにくい特徴があります。

・低脂肪

ラムの脂肪分は100gあたり16gです。14gのチキンよりは多いですが、他の豚肉や牛肉と比べるとかなり少ないです。

・アレルギーを起こしにくい

猫のアレルギーの原因で多いのは穀物や添加物ですが、動物性タンパク質の脂質が原因になることもあります。この場合、牛肉や豚肉など、脂質の多く肉類が原因で発症しやすくなります。

その点、ラムは脂質が少ないので、アレルギー症状が出にくい食材と言えます。また、皮膚の健康維持や細胞の老化防止に役立つビタミンB2を豊富に含んでいるので、アレルギー症状の緩和につながると考えられます。

ターキー(七面鳥肉)のキャットフード

ターキー(七面鳥)を使ったキャットフードには低脂肪、ミネラル豊富、アレルギーが起こりにくいとされています。

・低脂肪

ターキーの脂肪分は、100gあたり0. 7gです。低脂肪として知られているチキンでも100gあたり14gなので、かなりヘルシーであることがわかります。

・ミネラルを多く含む

猫も人間と同じように、ミネラルを十分に摂取しないと、骨や筋肉の成長に悪影響を与えてしまう可能性があります。

ターキーは、免疫力を高めるセレン、鉄分や亜鉛、銅などのミネラルを豊富に含みます。これらは、猫の健康維持に役立つミネラル成分です。

・アレルギーが起こりにくい

猫は穀物や添加物などが原因でアレルギー症状が現れることがありますが、動物性タンパク質の脂質が原因になることもあります。

ベニソン(鹿肉)のキャットフード

ベニソン(鹿肉)のキャットフードは高タンパクで低カロリー、ビタミン・ミネラルが豊富などの特徴があります。

・高タンパク・低カロリー

ベニソンは、牛肉と比べてタンパク質が約1.7倍、カロリーは約3分の1で、高タンパク・低カロリーの肉です。

・ビタミンやミネラルが豊富

ベニソンには、体に必要なビタミンやミネラルが豊富に含まれます。特に、鉄分を多く含むのが特徴で、その量は牛肉の約1.8倍、鶏肉の約3.5倍です。

・DHAが多い

DHA(ドコサヘキサエン酸)は主に青魚に含まれていますが、肉類にはほとんど含まれていません。しかし、ベニソンには、他の肉類に比べて多く含まれています。

DHAには中性脂肪値を下げる効果があるので、ダイエット中の猫に適しています。

リンが少ない(低リン)キャットフード

リンはカルシウムと結合して、骨を強化したり、虫歯になりにくい歯を作ったりする「リン酸カルシウム」になります。

猫の体に入るリンの量は、多すぎても少なすぎても良くありません。大切なことは、リンとカルシウムのバランスです。理想的な摂取量の割合は、リン1:カルシウム1.5程度だと言われています。

リンの摂取量がカルシウムに比べて多くなりすぎると、リン酸カルシウムになれず、血液中のリン濃度が高くなり「高リン酸血症」になってしまいます。

キャットフードを選ぶ際は、リンの含有量が少ないのもポイントですが、大切なことは、リンとカルシウムのバランスです。リンとカルシウムの含有量までしっかりと考えられたフードを選びましょう。

低マグネシウムのキャットフード

マグネシウムは、猫の骨格や心臓の健康を維持するために必要なミネラル成分の1つですが、過剰に摂取すると悪影響を与える可能性もあります。

例えば、マグネシウムを過剰摂取すると、マグネシウムが尿中に溶け出して尿中のリンと結合し、ストルバイト結石を形成してしまう恐れがあるのです。

キャットフードを選ぶ際は、マグネシウム含有量が0.08~0.09%程度の低マグネシウムのものがおすすめです。

また、低マグネシウムのキャットフードを選ぶポイントとして、「肉類を主原料に使っている」「尿のpH値をコントロールする原材料を使っている」ということを確認しましょう。

グレインフリーのキャットフード

グレインフリーとは、「グレイン=穀物」を「フリー=使っていない」ということで、穀物不使用ということです。具体的には、トウモロコシや小麦、米などの穀物が一切使われていないキャットフードを指します。

グレインフリーと似た言葉に「グルテンフリー」がありますが、「グルテン=小麦」なので、小麦不使用という意味になります。つまり、小麦は使われていませんが、トウモロコシや米などの穀物は含まれていることがあります。

アレルギーが心配な猫は、穀物を一切使用していないグレンフリーのキャットフードをおすすめします。

より安全なもキャットフード

無添加のキャットフード

無添加のキャットフードの特徴は、保存料や着色料、防腐剤などの人工添加物を使用していないフードのことです。無添加のキャットフードのメリットを紹介します。

・安心して与えられる
・添加物が原因の病気のリスクを抑えられる
・肥満を予防できる

無添加のキャットフードには、猫の健康に悪影響を与える添加物を使用していないので、愛猫に安心して与えられます。

賞味期限を長くし、大容量なのに低価格なキャットフードには、人工的に作られた酸化防止剤が使われています。また、着色料を使ってカラフルに色づけられたフードもありますが、色は猫の食いつきには関係ありません。着色料には石油由来のものがほとんどで、発がん性やアレルギーを引き起こす危険性もあります。

オーガニックのキャットフード

「オーガニック」とは「有機」という意味で、有機栽培や有機農業で作られた食材のことです。農薬や化学肥料をできるだけ使わずに、自然の状態で育てることを目標に作られています。そんなオーガニックのキャットフードにはどんなメリットがあるのでしょうか?

・安全安心の食材を使っている
・アレルギーが起こりにくい
・消化吸収に優れている
・体調不良や病気にかかりにくい

オーガニックのキャットフードは、自然に配慮して作られており、食材に使われている農薬や化学肥料の量も少ないです。また、オーガニックの認定を受けるために、厳しい審査を受けて合格しているので、安全性が高いというメリットがあります。

オーガニックのキャットフードは、猫の体に危険な添加物が使われておらず、穀物も多用されていないので、アレルギーが起こりにくいと考えられます。

ヒューマングレードのキャットフード

ヒューマングレードのキャットフードは、人間が食べられる品質水準の原材料で作られています。

キャットフードは、「ペットフード安全法」によって規制されていますが、人間の食品安全基準と比べると不十分な部分が多いです。実際に、市販されているキャットフードの中には、粗悪な原材料を使った商品も販売されています。

安全性が十分でないからこそ、キャットフードのメーカーは品質にこだわり、人間も食べられる良質な原材料だけを使ったヒューマングレードのフードに取り組んでいるのです。

ヒューマングレードのキャットフードは、猫の体に必要な動物性タンパク質を豊富に含むだけでなく、さまざまな栄養素も多く使われています。

国産のキャットフード

国産の原材料にこだわりたい飼い主さんは、国産のキャットフードを選ぶと良いでしょう。しかし、パッケージに「国産」と記載されていても、それだけで安心してはいけません。

実は、キャットフードの国産とは「国内で生産された」ということで、最終的な加工を日本で行えば、原産国を日本にすることができるのです。そのため、国産と記載されているキャットフードでも、原材料に国産ではないものを使っている場合もあります。特に、国産なのに、低価格で販売されているものには注意が必要です。

国内生産だと輸送に時間がかからないということも大きなメリットです。輸送に時間がかかると、それだけ手元に届くまでに賞味期限が過ぎてしまいます。

猫種に応じたキャットフード

・スコティッシュフォールド

スコティッシュフォールド向けというより、全ての猫に共通していますが、キャットフードの選び方として、「動物性タンパク質が豊富に含まれている」「人工添加物不使用」「グレインフリー」に注目しましょう。

・アメリカンショートヘアー

また、被毛が厚いという特徴があり、毛を飲み込んで「毛球症」になりやすいので、毛玉ケア用のキャットフードがおすすめです。

・ロシアンブルー

ロシアンブルーは尿路結石にかかりやすいので、尿路結石予防に効果的なフードを選ぶと良いでしょう。

・マンチカン

マンチカンは肥満気味になるとヘルニアになりやすいです。高タンパクで低カロリーのキャットフードで、消化吸収に優れた原材料を使っているものを選びましょう。

肥満・ダイエット用のキャットフード

猫のダイエットで大切なことは、必要な栄養素を摂取するためにしっかり食べることです。ダイエットに最適なキャットフードを選ぶには、次のポイントを確認しましょう。

・低脂肪・低カロリー
・穀物と食物繊維の量
・栄養バランスが整っている

体重が減り肥満が改善されてきていても、皮膚や毛並みが悪くなってしまうこともあります。健康的に痩せさせるためには、カロリーだけでフードを選ぶのではなく、栄養バランスを第一に考えましょう。

痩せ気味の猫のキャットフード

愛猫が痩せ気味で悩んでいる飼い主さんもいるでしょう。痩せ気味の猫には、次のポイントを確認してキャットフードを選びましょう。

・肉類メインでタンパク質が多い

猫にとって動物性タンパク質は重要なエネルギー源なので、主原料に肉類を使ったキャットフードを選びましょう。

・脂質が多くカロリーが高い

病気ではないのに痩せている猫は、キャットフードをあまり食べていない可能性が高いので、少しの量でもしっかりとエネルギーになるものがおすすめです。そのため、脂質が多く高カロリーのものを選びましょう。

・消化吸収に優れた原材料を使っている

少量でも栄養を効率よく摂取できるように、消化吸収に優れたキャットフードを選びましょう。消化に良い食材として、鶏肉や白身魚がおすすめです。

キャットフードによくある質問

キャットフードの切り替え方は?

フードを切り替える時の注意点として、一気に新しいフードに変えないことです。

香りや食感の違いに警戒すると、食べてくれずに切り替えに失敗してしまいます。また、フードに警戒すると、前のフードに戻して、食べなくなってしまうことがあるのです。嘔吐や下痢、軟便などの症状が現れるケースもあります。

切り替え方法で大切なことは、今までのフードに新しいフードを少しずつ混ぜていき、徐々に切り替えることです。混ぜる日数は7~10日程度かけることをおすすめします。

キャットフードの与え方は?

子猫の場合

子猫はいつからドライフードが食べられるのでしょうか。それは、乳歯が生えそろう時期からです。子猫の乳歯は、個体差はありますが、生後2~3週目に生えてきて、生後8週頃には生えそろいます。

生後4週目頃には、母乳やミルクから離乳食へと少しずつ移行します。生後8週頃になると卒乳して、乳歯が生えそろうタイミングでフードのみの離乳食になります。まずは、ウェットタイプのフードや、ドライフードをふやかして混ぜたものを離乳食として与えましょう。

固形のドライフードに切り替わる生後1歳までは、猫の成長に大切な時期です。良質な動物性タンパク質や脂肪など必要な栄養を十分に摂取できる高カロリーの子猫用フードを与えましょう。

成猫の場合

ほとんどの猫は生後1年で成猫になります。成猫になると、消化器官が発達してくるので、食事を一度に与える量も増やすことができ、回数も子猫の頃に比べて減ります。

食事の回数は1日2~3回が目安ですが、愛猫の体重や食べ方を見ながら調整しましょう。

与える量は、例えば、100gあたり380kcalのキャットフードを避妊・去勢済み成猫に与える場合、体重2.5kgまでの猫に与える量は44g以内、2.5~3.5kgの猫は44~57g、3.5~5kgの猫は57~74g、5~6.5kgの猫は74~90g、6.5~8kgの猫は90~105g、8~10kgの猫は105~124gです。

老猫の場合

猫は7歳を超えると高齢期に入ります。老猫になると、運動量が減って内臓機能も衰えてくるので、1日の必要カロリーも減ります。そのため、老猫にキャットフードを与える量を成猫の頃と同じにしていると、肥満になってしまう可能性があります。

老猫の場合、食事の回数は1日1~4回が目安ですが、猫の体重や食べ方の変化をよく確認して調整してください。

また、15歳以上にあると食欲にムラが出てくるので、いつも決まったタイミングにフードを与えるよりも、いつでも食べられるようにしておくと猫にストレスを与えません。

キャットフードの保存方法は?

開封前のドライタイプのキャットフードは、高温多湿を避けて直射日光の当たらない場所に保管しましょう。

未開封でも、温度の高くなる場所に保管すると、劣化が進んでしまいます。だからといって、冷蔵庫に入れておくのもNGな保存方法です。温度の低い冷蔵庫内から常温に戻す際に、結露が生じるため劣化に繋がってしまうのです。

ウェットタイプのフードの場合、気温の変化には注意しなければなりません。ドライフードと同じように、高温多湿を避けて直射日光の当たらない場所に保管しましょう。

開封後は、空気に触れた瞬間から酸化が始まり、劣化が進んでしまいます。劣化すると風味も落ちるので、劣化を防ぐためにも開封後すぐに密封保存容器に移し替えましょう。

キャットフードの賞味期限はどれくらい?

・開封前の賞味期限

ドライタイプのキャットフードの賞味期限は、未開封の状態で製造日から約1年~1年半のものが多いです。

・開封後の賞味期限

開封後のドライタイプの賞味期限は、ほとんどの商品が1ヶ月前後となっています。

キャットフードの賞味期限は、ドライタイプとウェットタイプ、開封前と開封後では大きく異なります。しっかりと確認して、賞味期限内に使い切るようにしましょう。

賞味期限切れのフードは、腐っていたり、カビや細菌が繁殖していたりして、猫の体に悪影響を及ぼす危険性があります。愛猫の健康を第一に考えるなら、賞味期限切れのフードは与えないようにしましょう。

キャットフードを食べない理由と対処法は?

猫がキャットフードを食べない時は、何らかの理由があります。

・病気が原因の場合
・元気なのに食べない原因は?
・食べない時の対処法

去勢・避妊手術をしていない猫は、繁殖期の影響で食欲不振になることがあります。これは、ホルモンバランスが変化したり、食べることよりも異性への興味が出たりするからだと考えられています。

高齢の猫の場合は、寝ている時間が長くなり活動量が減るので、食べる量も少なくなってきます。嗅覚も衰えてくるので、年齢の影響で食べないこともあります。

キャットフードをふやかす方法は?

・正しいふやかし方の手順

1、約35~37度の人肌程度のぬるま湯を用意します。
2、フードが浸るくらいまでぬるま湯を入れます。
3、しばらくするとフードがふやけてきます。もう少し柔らかくしたい場合は、ぬるま湯を追加してください。
4、スプーンでフードを軽く押してみて、ちょうど良い柔らかさになったら完成です。

ドライタイプのフードをふやかすと、噛む力の弱い子猫や老猫でも食べやすくなるというメリットがあります。

ただ、ふやかして与える方法は、「手間がかかる」というデメリットもあります。ドライタイプのキャットフードは、一度ふやかしたものを保存することができないので、毎食ごとに作る必要があります。

キャットフードの手作りもおすすめ?

キャットフードを手作りすることで得られる最大のメリットは、水分を十分に補給できることです。基本的に、猫は水分が不足しがちで尿路結石になってしまうこともあります。そのため、食事と一緒に水分も補給できる手作りフードは、普段からあまり水分を摂らない猫におすすめです。

ドライフードは栄養バランスが整っていて安心して愛猫に与えられますが、手作りフードは市販のフードからは摂取しにくい栄養素も摂ることができます。市販のフードの多くは、高温で焼き上げて作られているので、熱に弱いビタミンや酵素などの栄養素は壊れてしまいます。

しかし、手作りのメリットとして、生で与えられる野菜を取り入れることができるので、たっぷりの水分と栄養素を摂取できるのです。

キャットフードのドライとウェットの違いは?

・ドライタイプのメリットデメリット

ドライタイプの多くは総合栄養食なので、栄養バランスを効率よく摂れるというメリットがあります。また、水分量が10%以下と水分含有量が少ないので、正しい保存方法を守れば、開封後も1ヶ月程度は保存できます。

ドライタイプは水分含有量が少ないので、水分不足になりやすいです。

・ウェットタイプのメリットデメリット

ウェットタイプのフードは、ドライタイプに比べて魚や肉の香りが強いため、猫の食いつきが良いというメリットがあります。

しかし水分の多いウェットタイプは、細菌が繁殖しやすいので、保存料を使っているものがほとんどです。

キャットフードの栄養成分は?

猫に必要な栄養素の中で、特に大切なのは「タンパク質」「脂肪」「ビタミン」「ミネラル」です。人間のエネルギー源となる「炭水化物」は、猫にとっては必要がないとされています。

この中でもタンパク質は、体の構造や機能を維持するのに欠かすことのできない栄養素です。タンパク質は20種類のアミノ酸で構成されており、そのうちの10種類は食べて摂取する必要があります。

タンパク質を摂取することで、体の構造と機能に必要な新しいタンパク質を合成します。タンパク質は、組織を成長させ修復する、代謝を調整する、病気を予防するなど、体内の健康維持に必要不可欠なのです。

 

キャットフードの危険な成分は?

猫にとって危険な原材料や成分について詳しく解説します。

・穀物類(炭水化物)は必要ない
・4Dミートに注意
・添加物は必要ない

安い価格で販売されているキャットフードには、人間用には使えない粗悪な原材料が多く使われています。そのようなキャットフードを愛猫に与え続けると、下痢や嘔吐などの症状を引き起こしたり、命に関わる病気にかかったりする可能性もあります。愛猫の命を守るためにも、キャットフードを購入する際は、必ず原材料や成分を確認しましょう。

猫に与えてはいけない食材は?

猫にとって危険な食べ物は以下のような食材です。

・チョコレートやココア

・牛乳

・ぶどうやレーズン

・玉ねぎや長ねぎ、ニンニク

猫と人間は体のつくりが全く違うので、人間が美味しく食べているものでも、猫には消化できないものもありますし、中毒になってしまうこともあります。

人間の食べ物を食べさせても特に変わった様子はなくても、塩分や糖分の摂りすぎで内臓には負担がかかっています。その負担が大きくなると、腎臓病や尿路結石などの病気を引き起こすこともあるので、基本的には、「人が食べるものを与えてはいけない」と覚えておきましょう。

キャットフードはずっと同じでも大丈夫?

「猫は同じフードでも飽きない」と言われています。猫は、飽きるかどうかというより、そもそも味がよくわかっていないのです。

猫も人と同じように、舌の上に味を感じ取る味覚器官「味蕾」はあります。しかし、人間には10,000個前後の味蕾があると言われていますが、猫は750個程度しかなく、猫の種類によっては500個以下の猫もいるようです。

つまり、猫がフードに飽きない理由は、味がわからないため飽きようがないのです。