ヴァン猫の特徴や性格について解説!貴重な理由や歴史まで

ヴァン猫の特徴や性格について解説!貴重な理由や歴史まで

トルコ原産の猫に、ヴァン猫というとても希少な猫がいます。ヴァン猫はトルコの国外持ち出し禁止の猫で、頭数も少なく、幻の猫とも言われています。トルコの宝とされるヴァン猫の特徴や性格について、またどうして貴重なのかもご紹介します。

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ヴァン猫の特徴とは

ヴァン猫はトルコ原産で、古い時代から山岳地帯に生息していたとされ、とても希少な猫です。ヴァン猫には次のような特徴があります。

ヴァン猫の特徴
  • トルコ出身
  • ブルーやオッドアイの美しい瞳
  • 白い被毛
  • 長毛、短毛両方いる

ヴァン猫は目の色が特徴的

オッドアイのヴァン猫

ヴァン猫の目の色には3種類があると言われています。

  • 両方とも青
  • 両方とも琥珀色
  • 片方が青でもう片方が琥珀色(オッドアイ)

中でも目の色が左右で違うオッドアイのヴァン猫は、より貴重とされています。オッドアイを持つ猫のみを、純血のヴァン猫とする定義もあるようです。ちなみにオッドアイは日本で金目銀目と言われており、やはり貴重だとされています。

ヴァン猫の青色はターコイズブルーですが、琥珀色は黄色がかったものから、茶色に近いものまで色味の種類が猫によって異なっています。

ヴァン猫の白い被毛

純白でふわふわ、絹のような毛並みを持つのもヴァン猫の特徴です。白のみがヴァン猫とされます。

被毛の長さは、長毛も短毛も含まれています。またヴァン猫の尻尾も被毛がふさふさで長く、美しいものとなっています。

ヴァン猫の性格

岩の上にいるヴァン猫

狩りが好き

ヴァン猫は狩猟能力が高く、小鳥やネズミ、昆虫などを捕まえることが得意です。ヴァン猫は運動能力も高く、好奇心旺盛で活発に行動します。

人懐こい

ヴァン猫は人間に慣れやすく、飼い主さんにとても愛情を持って接してくれます。しかし飼い主さんが他の家族やペットと仲良くしていると嫉妬して、ヴァン猫は飼い主さんに過剰に甘えたり、他のペットを攻撃したりすることもあるほどだそうです。

泳ぐのが好き

ヴァン猫は、猫としては珍しく水を怖がらず、泳ぐのも得意だとされています。ヴァン猫の被毛はシングルコートのため、水に入った時に泳ぎやすいのではないかという説もあります。

表現力が豊か

ヴァン猫は膝や肩に飛び乗ってきたり、大声で鳴いて気を引こうとしたりして、飼い主さんへの愛情を体で示します。お腹が空いたり、遊びたくなったりした時にも、ヴァン猫は大きな声で鳴いてアピールしてきます。

頭が良い

ヴァン猫は好奇心旺盛で賢く、例えばハンドルを下げるタイプのドアを自分からドアに飛びついて下げ、開けるといったこともするとのことです。飼い主の指示をよく見ているため、ヴァン猫はしつけもしやすいということです。

ヴァン猫は日本では飼えない

ヴァンキャットのアップ

ヴァン猫は、トルコ東部のヴァン州で発見された猫です。ヴァン州では有名なヴァン湖があり、ヴァン猫も希少な美しい猫として有名です。トルコのヴァン・ユズンジュユル大学によって設立されたヴァン猫研究センターでは、この貴重なヴァン猫の繁殖と保護活動をしており、その活動にはトルコ政府も協力しているほどだということです。

ヴァン猫の総数は、ヴァン州と他のトルコの地域を合わせても、1000匹近くしかいないとのこと。それもヴァン猫研究センターで保護と繁殖をした結果だということです。

このヴァン猫たちは、猫の愛好家たちに譲渡されてはいますが、譲渡先はセンターの管理区域内だけに限定されています。ヴァン猫は、第三者に譲ったり売ったりすることは禁じられており、海外への持ち出しも禁止となっています。これが日本でヴァン猫を飼えない理由になります。

ヴァン猫と似ている猫種

ヴァン猫と似ている猫に、ターキッシュアンゴラターキッシュヴァンがいます。どちらもヴァン猫と同じく希少な猫で、トルコでは大切にされ、保護と育成がされています。

どちらの猫も青色、琥珀色、オッドアイの目を持ち、泳ぐのが他の猫よりも好き、といったところがヴァン猫と似ています。

ターキッシュアンゴラ

振り返るターキッシュアンゴラ

トルコ原産の猫種、ターキッシュアンゴラという猫は、ペルシャの祖先であったという説があるほど、古くから生息していたとされる猫です。

ターキッシュアンゴラはくさび形の頭部を持ち、スラリとしたバレリーナのような体つきをした、シングルコートの長毛種です。平均的な体重は2.5kgから5.0kgほどで、体は筋肉質で中型のフォーリンタイプです。

ターキッシュアンゴラの中で白い毛並みを持つものはヴァン猫とよく似ています。ただし、ターキッシュアンゴラの目の色は、青色、琥珀色、オッドアイもいますが、緑や他の色も認められます。

またターキッシュアンゴラは単色のホワイトもいますが、他にも色があり、さらにバイカラーや三毛など、あらゆる被毛のものが存在しています。ラベンダー、チョコレート、ポイント以外の、全ての被毛の色がターキッシュアンゴラとして認められます。

ターキッシュヴァン

座るターキッシュヴァン
ターキッシュヴァンは、ヴァン湖周辺に古代から存在しているとされる猫です。ターキッシュアンゴラとは住んでいた地域が異なっていて、ターキッシュバンの方が、より人に飼われていたりして市民的なイメージがある猫です。

ターキッシュヴァンの頭部は丸顔で、目の色は青色、琥珀色、またはオッドアイとなっています。ロング&サブスタンシャルタイプで、体重は4.0kgから7.5kgほどにもなり、筋肉質でしっかりした体つきをしています。

セミロングか長毛の毛並みでシングルコート、冬はふさふさですが、夏になると毛が変わりかなり短めの被毛となります。ターッキッシュヴァンの最大の特徴は、額部分と尻尾には色がついていて、その他の被毛は白となっていることで、この特徴的な模様を「バンパターン」と呼びます。

ヴァン猫の歴史

オッドアイのターキッシュヴァン

ヴァン猫の祖先は、古い時代からトルコの山岳地帯に生息していた猫であるとされています。ヴァン猫のルーツを知るには、ターキッシュアンゴラと、ターキッシュヴァンのルーツを知る必要があるでしょう。

ターキッシュアンゴラは、歴史が古いとされるペルシャよりもさらに古く、記録では1600年代に残されているとのことで、それよりもさらに以前から存在していたと考えられます。

ターキッシュアンゴラは、ヨーロッパに伝わり人気を高めますが、1900年代には他のペルシャなどに人気が移り、かげりが見え始めました。そのためトルコでは、ターキッシュアンゴラを国の宝として守るため、首都アンカラの動物園で、ターキッシュアンゴラの保存を進めることにしました。

美しいターキッシュアンゴラは再びアメリカに渡り育成が始まって、1960年頃には人気が再燃し、世界の多くの団体で猫種として登録されるまでになりました。

ターキッシュヴァンの歴史も古くて、紀元前1200年頃に作られたとされる金属にターキッシュヴァンと思われる猫の姿が掘られていたとされています。1950年代に、トルコを訪れたイギリスの旅行者が、水遊びをしているターキッシュヴァンの子猫を見つけて持ち帰り、繁殖が始まったとされています。

ターキッシュヴァンは、トルコのアンカラ大学によって自然発生の猫種として認められ、1980年代にはCFAとTICAといった猫血統登録団体に公認されるまでになりました。

ヴァン猫は、ターキッシュアンゴラやターキッシュヴァンと非常によく似ています。1992年にトルコでヴァン猫研究センターが設立され、ヴァン猫の保護と繁殖がされるようになりました。当初30匹だったヴァン猫も、2014年には保護頭数が144匹にまで増えたとのことです。

純血のヴァン猫は、白く美しい絹のような被毛に、オッドアイの目を持っていると定義されています。さらに泳ぎが得意であることや、顔が丸い、尻尾が長く美しい、といったことも純血のヴァン猫の証となるようです。

貴重なヴァン猫ですが、その存在を疑問視する声もあります。ヴァン猫保護センターの主張は生物学的や科学的な根拠が高くなく、見た目が美しいことを追い求めているだけではないのかという意見もあるそうです。

まとめ

草の上に寝転ぶヴァン猫

ヴァン猫はトルコ原産の貴重な猫で、白く美しい被毛を持ち、特にオッドアイを持つものは純血のヴァン猫としてさらに貴重とされます。世界に1000匹しかいないとされているヴァン猫は、トルコ国外への持ち出しは禁じられており、トルコの国の宝として大切に育成や繁殖がされています。

純血とされるヴァン猫に会うにはトルコに行くしかありませんが、ヴァン猫によく似た、ターキッシュアンゴラやターキッシュヴァンは、日本でも飼える可能性があります。トルコに行く機会があったら、是非、ヴァン猫と出会いたいものですね。