猫がくしゃみを連続でする時は危険なサイン!10の原因と対策

猫がくしゃみを連続でする時は危険なサイン!10の原因と対策

飼い主の皆さんは猫がくしゃみを連続しているのを見たことがないでしょうか?。実は猫がくしゃみを連続でしている時には危険なサインが隠れていることがあるんです。ここでは猫がくしゃみを連続している時の危険なサインとはどんなものか、その原因と対策について詳しくご紹介していきますので、ぜひ飼い猫達の健康に繋げてくださいね。

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監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

猫がくしゃみを連続でする10の原因

くしゃみが出そうな仔猫

猫がくしゃみを連続でする原因は、危険な病気のサインと病気ではない時の2つがあります。それを見分けるのが猫の「体調」です。飼い主の皆さんは、まず猫がくしゃみを連続でした時に猫の体調を確認してみましょう。

  • 猫が鼻水を出しているか?
  • くしゃみは何日くらい続いているか
  • 元気はあるか?

猫がくしゃみを連続でする時はこの3つを確認してみてくださいね。もしも猫がくしゃみを連続でしていて、2つ以上当てはまった時は危険な病気のサインかも知れません。ここで猫がくしゃみを連続でする10の原因について詳しく見ていきましょう。

1近くに香りがする刺激物がある

鼻水も無く元気はあるのに猫がくしゃみを連続でしている場合は、近くに香りがする刺激物(芳香剤、アロマなど)を置いていないか探してみてください。

2アレルギー反応

猫がくしゃみを連続でする時は、元気がある場合、アレルギー体質の猫は空気中のホコリに反応して猫がくしゃみを連続でする場合がありますが、重いアレルギー反応の場合はくしゃみを猫が連続でする以外にも体調不良や鼻水も見られます。

3季節の変わり目

四季

季節の分かり目で朝方に冷え込んだりする時に「くしゃみを連続」でしたり「コンコンと乾いた咳」をするなど人間の風邪に近い症状を見せることがあります。

この場合、猫に食欲や元気はあるのですが治療しないでいると猫がくしゃみを連続でする以外にも「声が枯れる」など心配になる症状も現れるので動物病院で治療して貰うことが症状の改善になります。

4猫クラミジア感染症

目を隠して眠る猫

猫が連続でくしゃみをする、片目の充血や腫れがある時は、猫クラミジア感染症にかかっているサインかも知れません。猫クラミジア感染症の症状は以下になります。

  • 猫が連続でくしゃみをする
  • くしゃみや鼻水が止まらない
  • 片目の充血や腫れ
  • 目ヤニがたくさん出る
  • 呼吸器系の炎症が現れる

感染した猫の咳やくしゃみからの飛沫感染や、涙や目ヤニなどから病原菌が体内に入る接触感染です。または母猫が猫クラミジア感染症に感染している場合、母体から子猫に感染する母子感染があります。

特に感染しやすいのは1歳未満の子猫とされており、既に感染している猫がいると広がりやすいこともあるため多頭飼いの場合、極まれに感染した飼い猫から飼い主に感染してしまうこともあると言われています。

このため猫クラミジア感染症は人畜共通感染症と呼ばれている病気です。猫クラミジア感染症に効果的な抗生物質の投与を全身に行います。

5クリプトコッカス症

薬のビンの匂いを嗅ぐ猫

猫が連続でくしゃみをする、鼻のまわりに肉芽腫が出来た時は、クリプトコッカス症にかかっているサインかも知れません。猫のクリプトコッカス症の症状は以下になります。

  • くしゃみや鼻水を連続でする、止まらない
  • 鼻水に血が混ざる
  • 運動失調
  • 麻痺、痙攣などの神経障害
  • 鼻のまわりや、内臓に肉芽腫ができる
  • 視神経炎や網膜剥離

主に猫がくしゃみを連続でする、等の症状があるクリプトコッカス症の真菌は、通常時は土の中にいる真菌の一種です。ですがクリプトコッカスの真菌を保有するのは鳥類の中でも特にハトに運ばれて来ると考えられています。

このためハトの移動や糞の排出が、空気中にクリプトコッカスの真菌の胞子を空気中に漂わせる原因となります。本来は滅多にかかることのないクリプトコッカス症ですが、免疫力の落ちた猫や人が空気感染する可能性がある真菌です。

近年、クリプトコッカスの真菌に効果のある抗真菌剤が開発されているため投薬治療を行います。

6副鼻腔炎

前足を伸ばして眠る猫

猫が連続でくしゃみをする、猫の鼻や口から臭いがする場合は、副鼻腔炎のサインかも知れません。猫の副鼻腔炎の症状は以下になります。

  • くしゃみや鼻水を連続でする、止まらない
  • 鼻詰まり
  • 鼻から音が出る(いびき等)
  • 鼻水に血が混ざる
  • 猫の鼻や口から臭いがする
  • 食欲不振
  • 鼻の周りが腫れる
  • 鼻を触られることを嫌がる

猫が連続でくしゃみをする猫の副鼻腔炎とは人間に例えると「蓄膿症」と同じ病気です。猫の鼻にある空洞「副鼻腔(ふくびくう)が細菌やウイルス、アレルギーなどが原因で炎症が起きると副鼻腔炎になります。

猫が連続でくしゃみをする副鼻腔炎はカビや有害物質の刺激物を吸い込むことで発症することもあり、症状が悪化することで副鼻腔内に膿が溜まることもあります。

この状態が猫の「蓄膿症」と呼ばれる症状です。原因や症状に合わせて抗生物質や抗真菌薬が使用される場合や自然治癒力を上げるための漢方薬やサプリメントが使われることがあります。

猫が連続でくしゃみをする副鼻腔の炎症がひどく「蓄膿症」になっている場合は副鼻腔内を洗浄してから治療を行います。

7鼻炎

くしゃみをする猫

猫が連続でくしゃみをする、猫の呼吸が荒いときは鼻炎のサインかも知れません。猫の鼻炎の症状は以下になります。

  • くしゃみや鼻水が止まらない
  • 鼻詰まり
  • 鼻水に血が混ざる
  • 食欲不振
  • 呼吸が荒くなる

鼻炎とは、猫がウイルスや細菌、アレルゲンなどを鼻の中に吸い込むことで、鼻中隔や鼻甲介の粘膜が刺激され炎症を引き起こして鼻炎になります。

また猫は犬と比べると呼吸器官の感染症にかかりやすく鼻炎になりやすい動物です。この鼻炎が悪化することで副鼻腔に炎症が広がり、副鼻腔炎や蓄膿症と言った症状が現れます。

鼻炎の治療では原因によって治療が異なります。通常の鼻炎では主に抗生物質を使用しますが、感染症からの鼻炎の場合、インターフェロンの投与を行います。アレルギー性の鼻炎の場合では抗ヒスタミン剤やステロイド剤が投与されます。

8:猫エイズウイルス感染症

顔を隠して眠る猫

猫が連続でくしゃみをする時、リンパの腫れや発熱が見られた場合は猫エイズウイルス感染症にかかっているサインかも知れません。猫エイズウイルス感染症は以下のような症状が現れます。

  • 傷や病気の治りが悪くなる
  • 些細な病気が重症化する
  • リンパの腫れや発熱
  • 口内炎、口臭、口内潰瘍
  • 皮膚炎や臓器に深刻な病気が起こる

猫エイズウイルス感染症は、猫同士の喧嘩や交尾など直接的な接触がない限り感染することなく、人へ感染することはありません。ただし猫エイズウイルス感染症を一度、発症してしまうとエイズウイルスが体内の免疫を破壊するため本来なら弱い病原菌も感染してしまい、複数の症状が現れて重症化することが多いとされます。現在、有効な治療がないこともあり命を落としてしまう可能性がある感染症です。

9:猫ウイルス性鼻気管支炎

外で一休みする猫

猫が連続でくしゃみをするときや、同時に咳が出る場合は猫ウイルス性鼻気管支炎サインかも知れません。猫ウイルス性鼻気管支炎の症状は以下になります。

  • くしゃみや鼻水が止まらない
  • 咳が出る
  • 目ヤニ
  • 食欲不振
  • 発熱
  • 肺炎
  • 呼吸困難
  • 副鼻腔炎

猫ウイルス性鼻気管支炎はとは猫の気管支が吸い込んだ気体に反応して気管支に炎症を引き起こした状態のことを言います。猫ウイルス性鼻気管支炎の原因は、主にヘルペスウイルスやカリシウイルス、細菌などの混合感染などで引き起こされます。

猫ウイルス性鼻気管支炎は死に至るケースは低い病気ではありますが悪化すると肺炎になることがあるので注意が必要です。猫ウイルス性鼻気管支炎の治療では酸素吸入や抗生物質の投与、または気管支拡張薬の投与が主な治療法とされます。

10:猫カリシウイルス感染症

獣医さんに薬を飲まされている猫

猫が連続でくしゃみをする、涙や目ヤニ、顔の周りや爪の周りに潰瘍が見られたとき猫カリシウイルス感染症のサインかも知れません。猫カリシウイルス感染症の症状は以下になります。

  • くしゃみや鼻水が止まらない
  • 涙や目ヤニ
  • 顔の周りや爪の周りに潰瘍
  • 食欲不振
  • 口内炎
  • 肺炎
  • 呼吸困難
  • 口臭がある

猫カリシウイルス感染症は全年齢で見られる感染症であり「猫風邪」や「猫インフルエンザ」と呼ばれることの多い感染症です。一度、猫カリシウイルス感染症を発症すると症状が治まっても「ウイルス」が体内に残り続けるという感染症です。

現在、有効な治療法が無く症状を抑え続けるしか治療法がありません。ですが、通常であれば2週間程度で症状は回復するとされています。

猫がくしゃみを連続でした時の対策

くしゃみをする茶トラ

猫がくしゃみを連続でした時はどうしたらいいのでしょうか?元気がある時、元気がない時で対処法が違いますので是非参考にしてみてくださいね。

猫が連続でくしゃみをする原因を排除する

元気があるのにくしゃみを連続でしている場合は、近くに香りがする刺激物(芳香剤、アロマなど)を置いている可能性や、アレルギー反応である可能性があるので家の中を改めて探してみてくださいね。

動物病院を受診する

獣医さんに抱っこされている猫

猫に元気がなさそうで、くしゃみを連続でしている場合は、上記でご紹介した病気の疑いがあります。飼い主の方が猫の様子を見て、くしゃみの連続や鼻水が止まらない時などは迷わず動物病院へ受診することが必要です。

猫が連続でくしゃみさせない予防

病院でワクチンを打たれている猫

猫がくしゃみを連続でする病気やほかの病気に感染する原因とは、主に感染した猫との接触や空気感染です。飼い主の皆さんが飼い猫を完全な室内飼いにすることで病気への感染を予防することが出来ますが、完全な室内飼いでも予防のためのワクチン接種は重要となります。

また飼い主の方も外から帰って来たら、飼い猫に接触する前に手洗いや服を着替えましょう。服についた病原菌を猫に移さないための有用な方法です。

くしゃみを連続でする人畜共通感染症とは

ティッシュで鼻を抑える女性と猫

猫がくしゃみを連続でする原因が病気でないことが一番ですが、猫がくしゃみをする理由や原因は必ずあります。飼い主の皆さんは猫の症状を見て不安な場合は迷わず動物病院で見て貰ってくださいね。

ここで猫が鼻水やくしゃみを連続でする7つの病気の中から人畜共通感染症である2つの病気についてご紹介していきます。 例えば、上記で挙げたクリプトコッカス症や猫クラミジア感染症などの猫の病気は人に感染するケースもあります。

病気の早期発見のためにも、「鼻水を出している」「くしゃみは何日も続いている」「涙や目ヤニが出ている」「声が出ない」「元気がない」などの症状が猫にみられた場合や、飼い主の皆さんが猫の体調に異常を感じた場合などはすぐに獣医師に相談してくださいね。

まとめ

椅子の上で眠るねこ

猫がくしゃみを連続しているのには「病気」や「香りのある刺激物」が原因という隠されたサインがあると言うことが分かりました。また猫達は人畜共通感染症を持つこともありますので猫と飼い主の皆さん為にも、ワクチン接種を必ず行ってくださいね。そして飼い主の皆さんが飼い猫の体調に異常を感じた場合は動物病院に連れて行って猫の健康を確認してあげてください。

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