シャンティリーの特徴
ほとんどの猫種が生後約半年から繁殖能力を持ちますが、シャンティリーは成長がゆっくりのため成熟に約2年かかると言われています。
シャンティリーの被毛やボディの特徴
- シルキーセミロングコート(アンダーコート無し)
- セルフカラー、タビーカラー
- 2.5〜5.5キロ
- 脚は筋肉質
- 尾の長さは身体の長さとほぼ一緒
シャンティリーは絹のように柔らかなセミロングコートです。被毛が完全に整うのに生後2〜3年を要します。首の周りに襟まきのような毛を持ち、耳にはサイベリアンのような独特で目立つ飾り毛が生えています。
シャンティリーの動画
シャンティリーの体型は中ぐらいの長さでほっそりと優雅です。脚の長さは中ぐらいの筋肉質ですが、ずんぐりとはしていません。ほぼ身体の長さと同じ長さの、飾り毛のあるしっぽがシャンティリーの特徴です。
シャンティリーの被毛の色
- チョコレート
- ブルー
- シナモン
- フォーン
- ライラック
- ブラック
今、容認されているシャンティリーの一色のセルフカラーは上記のカラーです。
シャンティリーの被毛の色はチョコレートブラウンのみでしたが、近年は様々な色とパターンを取り入れています。
そして、シャンティリーのタビーの容認パターンはマッカレルタビー、スポッテッドタビー、ティックドタビーでセルフカラーと同色です。
シャンティリーの目の色
- ゴールド
- カッパー
シャンティリーのゴールド、またはカッパーの目は卵形でつり上がり気味です。若い個体は明るくクリアな黄色ですが、年齢を重ねる度に真珠の艶を帯びた金色や緑色へと変化して行きます。
目の色も安定するのには数年かかると言われています。
シャンティリーの顔立ち
シャンティリーの頭部は緩やかな曲線を描く三角形で、軽く傾斜したバランスの良い鼻筋があり頬骨は広く高いです。
シャンティリーの性格
- シャンティリーは穏やかで控えめな性格
- シャンティリーは忠誠心がある性格
- シャンティリーは子供とも仲良くなれる性格
- シャンティリーは他のペットとも一緒に住める
- シャンティリーは鳩のように小さな声で鳴く
ペルシャほど大人しくもなく、オリエンタルの長毛種のように活発ではないのですが穏やかで控えめです。人見知りはしますが飼い主にはとても忠実です。
シャンティリーの鳴き声
喜んだ時にはささやくように「クークー」と、鳩がさえずるように愛らしい響きで鳴きます。
シャンティリーの飼い方
- シャンティリーは長時間の留守は難しい
- シャンティリーは毛球症に注意
- シャンティリーは食事に注意
- シャンティリーの耳掃除は定期的にする
- シャンティリーは成熟までに時間がかかる
- シャンティリーは旅行に連れて行っても大丈夫
シャンティリーの留守番
シャンティリーは人間が大好きですが、度の過ぎた要求やいたずらはほとんどないようです。ただし独りでの留守番が多いと寂しくなるようですので、長時間家を空ける方には向きません。
シャンティリーのお手入れ
シャンティリーはアンダーコートの無いセミロングコートですが毛球症には注意をし、被毛を一日おきにはブラッシングします。
シャンティリーの健康
シャンティリーの健康に関しましては基本的に問題は無いようですが、猫の消化吸収の苦手な穀物の多い食事を避けるようにフードには気を遣います。
シャンティリーの耳掃除
シャンティリーは耳の中が汚れやすいので、週に1度程度、定期的な耳掃除をするようにしましょう。
シャンティリーの旅行
嬉しい事に、人が大好きなので長時間の旅行にも行けるようです。しかし、旅行に行く前には健康面に問題は無いかしっかり観察し、少しでも体調がよくない場合は連れて行かないようにしましょう。
シャンティリーの歴史
- シャンティリーの原産国:カナダ、アメリカ
- シャンティリーの別名:フォーリンロングヘアー、ティファニー
シャンティリーの起源は完全に解明していませんが、原産国はカナダと米国です。別名は「フォーリン・ロングヘアー」「ティファニー」とあり、未だに改名前の名称で呼ばれることもあります。ただし、英国のティファニーとは全く品種が違いますので気をつけてください。
シャンティリーの名前は「フォーリン・ロングヘアー」として初登録
1967年にニューヨークのブリーダーであるジェニー・ロビンソンが二匹のチョコレート色の猫を購入しました。トーマスとシャーリーという二匹は1969年に子猫を出産します。
1970年代の初めに、この猫家族がACAに「フォーリン・ロングヘアー」として初登録されます。
その後「ティファニー」に改名
その後、一般的な名前である「フォーリン・ロングヘアー」から「ティファニー」へと改名されますが、頭数が少なくなりACAより抹消されます。1979年にカナダのブリーダーによりブリードされTICAに登録されます。
「シャンティリー/ティファニー」に変更
イギリスの別名品種であるバーミラが「Tiffanie」(ティファニー)という名称に変更したために、カナダのブリーダーは1992年に「Chantilly/Tiffany」として三度目の改名をし登録します。その後TICAは抹消され、現在はAFCAのみ登録されているようです。
シャンティリーの値段
- 生体代金、紹介料、輸送費:50万円以上
- 日本国内でシャンティリーは購入できない
- 海外のブリーダーにお願いする
アメリカでは、伝統種としてシャンティリーを保護する運動が行われていますが、確実な血筋を調べるのもやっかいなため繁殖はなかなか難しいようです。
もしもシャンティリーの購入を考える場合、方法としては以下の二つとなるでしょう。
- 個人的に外国のシャンティリーブリーダーと交渉する
- 外国のシャンティリーを取り扱うブリーダーとの仲介会社に依頼する
シャンティリーはアメリカ、カナダ、オーストラリアでブリードが行われているようです。知り合いにアメリカやカナダ在住の方がいれば情報を得る事もできるかもしれません。
もしくは直接、旅行の流れで足を伸ばしてみるのはいかがでしょうか。ただし生体の代金や紹介料、輸送費など諸処含め50万円以上の高額になる事は間違いないでしょう。
まとめ
シャンティリー/ティファニーの魅力についてお話しさせていただきました。初めに登録された被毛の色が「チョコレート色」であったため「チョコレート中毒者の喜び」とも呼ばれていたそうです。
素晴らしい猫種を求め、日々ブリーダーの方々が努力していらっしゃると思います。この記事で様々な情報と出会うほど、このシャンティリー/ティファニーが愛らしく素敵な種だと分かりました。
写真を眺めれば眺めるほど、もの言いたげな目に引き寄せられてしまいそうでした。いつか日本国内で、素朴で愛らしいシャンティリー/ティファニーに出会いたいなと思います。