スフィンクスは臭いが強い猫?対策が必要な理由とお手入れ方法

スフィンクスは臭いが強い猫?対策が必要な理由とお手入れ方法

スフィンクスは、ケアレス・キャットと言われる無毛の愛嬌のある猫種です!しかし、独特な臭いの対策、頻繁なお手入れが必要です。詳しく解説します!

スフィンクスは体の臭いが強い猫種って本当?

スフィンクス

スフィンクスは独特の「臭い」が出やすい要因をもつ猫種で、体臭のお手入れが必要です!被毛が無く、沢山のしわがある独特な風貌が神秘的で人気ですが、逆に、被毛がないのでこまめなお手入れが必要な猫種です。

スフィンクスは、古代エジプトの猫に似ている為に付けられた名前ですが、カナダのトロントで、一般の猫から突然変異で誕生した無毛の猫のプルーンをルーツとする猫種です。

スフィンクスは毛が全く無いわけでなく、産毛はあり、桃やスウェード、ビロードの手触りです。一般の猫より毛が少なく、皮膚やしわに皮脂や汚れが直接溜まり、臭いになりやすい猫種なのです。

スフィンクスに臭い対策が必要な理由

スフィンクスの足

スフィンクスに臭い対策が必要な理由は、被毛が無い事からきています。被毛がないと、皮膚を守ろうと、全身をバリアして保護をするという目的で、皮脂の分泌が活発になります。

スフィンクスの場合、被毛がないので、皮脂は被毛で吸収される事はなく、余分な時は抜け落ちるという循環も出来ないです。皮脂は、皮膚に直接溜まりやすく、体臭の原因となったりしています。

そもそも、スフィンクスはなぜ毛がないか?その始まりは「劣勢遺伝子の突然変異」でもあるので、外見の魅力とは裏腹に、実はお手入れが非常に大切とされる猫種です。

突然変異とレックスとの交配を受けている

スフィンクスに臭い対策が必要な理由の1つ目は「突然変異とレックスとの交配を受けている」です。スフィンクスは、突然変異で生まれましたが、その後に、交配されました。

最初に交配したデボン・レックスはプードルキャットの異称の猫種で、レックスの中でも毛が短いコーニッシュ・レックスは、スフィンクスの容姿と近いです。

コーニッシュ・レックスのビロードの肌は、猫版グレイ・ハウンドと呼ばれ、肉球の臭腺から独特のチーズの臭いがします。このレックスの血を継ぐスフィンクスも、独特の臭いがします。

分泌される皮脂を吸収する被毛がほとんどなせい

スフィンクスに臭い対策が必要な理由の2つ目は「分泌される皮脂を吸収する被毛がほとんどない」です。猫は人の様に汗はかきませんが、皮膚腺から皮脂を分泌し、毛や肌の栄養にしています。

被毛は皮脂を吸収して強くなり、皮膚を守っています。スフィンクスの場合、他の猫種よりも被毛が少なく、全身の皮膚の保護を目的に皮脂が大量分泌されていたりしますが、吸収する被毛はないです。

スフィンクスは、被毛で皮脂を吸収できず、余分な脂は毛繕いで落としたり、抜け毛で棄てたりするというプロセスも無いので、皮膚に残り、体臭の要因になりやすいので、お手入れが必要です。

体のしわに汚れが溜まりやすい

スフィンクスに臭い対策が必要な理由の3つ目は「体のしわに汚れが溜まりやすい」です。スフィンクスは、しわしわの肌が特徴的で、しわの多さが品評会での高評価基準となっている猫種です。

しかし、スフィンクスのしわには皮脂や汚れが溜まりやすく、しわの間の隠れた場所に残ったままにしていると、臭いの問題だけではなく、化膿したり、膿皮症にまでになってしまう事があります。

スフィンクスは、定期的な入浴と共に、全身のしわの箇所に溜まっていく、臭いの要因となる皮脂や汚れを、綺麗に拭き取ったり、皮膚病を防ぐ為にも清潔に保つ事、毎日のケアが必要です。

スフィンクスの臭い対策におすすめのお手入れ方法

耳掃除されるスフィンクス

スフィンクスは、ブラッシングも必要なく、抜け毛もなく、猫アレルギーになりにくいなど、お世話が簡単そうと思われがちですが、お手入れが出来ないという場合は、飼育が難しいという猫種です。

被毛が少なく、産毛しかない肌は、日焼けや、喧嘩での怪我、皮膚病に注意が必要ですし、定期的なお風呂と共に、拭き取るなどの「臭い対策」は必須です!基本的なお手入れ方法をご紹介します!

月に2回程度はお風呂に入れる

スフィンクスの臭い対策におすすめのお手入れ方法の1つ目は「月に2回程度はお風呂に入れる」です。一般的な被毛のある猫のお風呂の回数は、ストレスのない様にも、年に2、3回と言われています。

スフィンクスには被毛がなく、ブラッシングが必要ないんだから、お風呂も回数が少なくて大丈夫!と間違われがちですが、本当は、月に2回、2週間に1回のお風呂が必要なのです。

お風呂の時に使うシャンプーは、一般の猫用のシャンプーよりも、弱酸性で低刺激のベビー用シャンプーを使うと、脂分が落としやすくなって、お肌にも優しく綺麗に出来るので、お勧めです!

週に一回程度は耳掃除をする

スフィンクスの臭い対策におすすめのお手入れ方法の2つ目は「週に一回程度は耳掃除をする」です。スフィンクスには被毛がないので、耳にも毛がなく、週に1回程度の耳掃除も大事です。

猫の耳にほこりなどの侵入を防ぐ役割なのが耳の毛です。また、猫の耳道にある耳垢腺と皮脂腺から出る分泌物も、細菌やほこりを防ぐものです。しかし、この分泌物が溜まると臭くなります。

耳の毛がないスフィンクスは、ほこりや耳垢も溜まりやすくなるので、耳掃除もこまめに必要です。コットンを耳クリーナーで湿らせ、指に巻いて行うという耳掃除の方法が、いちばん安全です。

こまめに蒸しタオルで体の皮脂を拭く

スフィンクスの臭い対策におすすめのお手入れ方法の3つ目は「こまめに蒸しタオルで体の皮脂を拭く」です。スフィンクスは、皮膚に溜まる皮脂が理由で、肌は脂っぽくオイリーで、汚れがちになります。

皮脂の脂分は落としにくい上、スフィンクスの全身にある複雑なしわの内側までのお手入れは、スフィンクス自身も、こまめにするのは大変でしょう。なので、飼い主さんが行う必要があります。

溜まった皮脂や汚れは体臭となったり、雑菌繁殖や皮膚疾患に繋がる為、愛情を込めて、温かい蒸しタオルなどで、しわの内側もマッサージしつつ拭き取るお手入れが、毎日朝晩に必要になります。

肉球や尻尾の付け根や肛門周りは特に拭き取る

スフィンクスの臭い対策におすすめのお手入れ方法の4つ目は「肉球や尻尾の付け根や肛門周りは特に拭き取る」です。全般的に、猫には、皮脂腺から分泌する皮脂の臭いの他、臭腺から分泌される独特な臭いがあります。

例えば、肉球の臭腺からは、各々がそれぞれに持つ独特な臭い(フェロモン)を発し、香ばしい臭いがします。歩く時、爪とぎの時に臭いをこすりつけ、縄張りのアピールをしていたりします。

その他、顔や耳まわり、尻尾の付け根、肛門周りにも、臭腺の分泌物からくる臭いがそれぞれにあるので、臭腺の場所を意識して拭き取る事は、スフィンクスの臭い対策としても同じで、良いでしょう。

まとめ

ドアップのスフィンクス

スフィンクスは被毛を持たず、大きな目、ビロードの肌、神秘的な雰囲気です。また、人懐っこくて、遊び好き、愛らしい性格をしているので、そのギャップの虜になる人は多いです!

スフィンクスには被毛がないと言われるものの、色は、クリーム・タビー、ブラック、ブルー、レッド・タビーなどです。触れた感触は人肌に近く、体温が高く温かく、なんとも言えません!

被毛がないメリットは人にとっては大いにあり、容姿の希少さで人気もありますが、スフィンクスには臭いと皮膚のお手入れが重要な事を忘れず、家族として大切にしてあげてください!