世界一小さい猫「クロアシネコ」の特徴
足が黒い
世界一小さい猫は「クロアシネコ」という名を持っていますが、それはこの猫種の足の裏が黒いことが理由です。英語名でも「Black-footed Cat」と呼ばれますので、クロアシネコならではの特徴といえます。それ以外にも、クロアシネコには身体的特徴があります。
- 体長が大きくても50cm前後と子猫並み
- 体の大きさの割に頭が大きい
- 尻尾は短くて13cmほど、長くて20cm前後
- 黄土色や柔らかい茶色の被毛と黒い斑点がある
- 体のまだら状の模様は、メスの方が際立っている
- 歯の数が、他の猫やネコ科の動物よりも1本少ない28本
歯の数はクロアシネコと、イリオモテヤマネコが同じ28本を持っています。また、世界一小さい猫のクロアシネコは、昼間にはシロアリ塚・トビウサギの巣・岩などの陰場に潜んでおり、夜になると行動を起こします。
世界一小さい猫の性格
世界一小さい猫クロアシネコはワイルドな性格
世界一小さい猫種であるクロアシネコは、とても愛らしくてイエネコといっても分からないような外見をしていますが、その見た目からは想像もつかないほどワイルドな性格をしています。世界一小さい猫のクロアシネコの行動は単独が基本で、人にはほぼ懐くことがないといわれています。
世界一小さな猫クロアシ猫は、世界で一番獰猛な猫としてSNSで話題にもなりました。
This is the world's DEADLIEST cat. Seriously. Look at her.pic.twitter.com/U2WHDx0Avd
— BBC One (@BBCOne) 2018年1月15日
また小心な一面があるため、逃げ場がないほどに追い込まれたときは、勇猛果敢に相手に向かっていきます。昼間は、シロアリ塚やトビウサギの巣などに潜んでいる世界一小さい猫のクロアシネコですが、身の危険を感じたらたとえ自分よりもはるかに大きいキリンが相手でも、頸動脈めがけて攻撃をすることがあります。
世界一小さい猫「クロアシネコ」の苦手なこと
一般的なイエネコとは違って、野生の中で逞しく生きていけるクロアシネコですが、体形が太めなために「木登り」が苦手といわれています。そういったことから、昼間は他の動物の巣や、岩や身長の低い木の下辺りに隠れて身を守ります。
世界一小さい猫「クロアシネコ」の食事
イエネコの食事といえば「キャットフード」が一般的ですが、ヤマネコと同じ分類であるクロアシネコは、爬虫類・小鳥・ネズミ、それ以外にもクモを含めた昆虫類を食べます。
場合によっては自分よりも体重のあるケープノウサギ・ハジロクロエリショウノガンといった動物を捕獲することさえあります。ネズミや小鳥などはイエネコでも捕獲して食べることがありますが、決定的な違いといえば摂取量の多さといえます。世界一小さい猫でありながら、食べる量は体重のおおよそ60%に匹敵する250gほどの肉を食べることができます。
世界一小さい猫「クロアシネコ」の平均寿命
クロアシネコに適した環境であれば、大体10年前後が平均的な寿命といわれていますが、自然の世界で生活をしている世界一小さい猫のクロアシネコは、人の手による飼育とは違い常に危険が伴うため、寿命も短くなる傾向があります。また、世界一小さい猫種であるために、自然の世界で生き抜くのは困難なことも、理由の1つといえます。
世界一小さい猫「クロアシネコ」のスタミナ
クロアシネコが生息する場所では、捕獲して食べる動物や昆虫がなかなか見つけられないため、捕食する生き物をハントする目的で、日暮れから次の日の朝までに8kmほど移動するといわれています。世界一小さい猫で愛らしい外見であっても、生き様は野生の本能が色濃く表れています。
世界一小さい猫はイエネコのように飼えるのか
世界一小さい猫クロアシネコは絶滅危惧種
世界一小さい猫である、クロアシネコの愛らしい姿を見たら、たとえ野生の血が強くても是非飼ってみたいという猫好きの人もいることでしょう。しかし現在、生息数が圧倒的に少ないことから、国際自然保護連合のレッドリストに登録された「絶滅危惧種」の動物として扱われています。そのため、ペットとしての飼育は禁止されていますので、当然販売もされていません。
世界一小さい猫種のクロアシネコに会える場所
世界一小さい猫種のクロアシネコを直に見たい人は、 アメリカにある
で観賞できますが、今のところ日本の動物園では見られません。世界一小さい猫の、キュートな姿を見て楽しんでください。
世界一小さい猫の起源
世界一小さい猫といわれるクロアシネコだけではなく、他の猫種やネコ科の動物は2000万年前にいた「プセウダエルルス」と呼ばれるネコ科の動物が起源といわれています。このプセウダエルルスは最も古いネコ科の動物で、ヒョウの先祖でもあります。
また、世界一小さい猫種のクロアシネコと、砂漠に住むスナネコは正確にいうと「猫の分類」には入らず、「イエネコ同様ネコ系の1種」として扱われています。世界一小さい猫のクロアシネコは、イエネコではなく、野生種として何代も続いてきた「ヤマネコ」と同じ扱いとなり、イリオモテヤマネコ・リビアヤマネコも同様となります。
世界一小さい猫「クロアシネコ」の生息地
クロアシネコは南アフリカ共和国の他にも、ボツワナ・ナミビア・ジンバブエにも生息していますが、それ以外にも生息地はサバンナ地帯・カラハリ砂漠といったところにまで及んでいます。ですが、2011年以降世界一小さい猫であるクロアシネコは、世界で60匹ほどしか確認されていないことから「絶滅危惧種」になっているため、保護活動が行われています。
世界一小さい猫「クロアシネコ」についてのまとめ
世界一小さい猫は、外見的には「イエネコ?」と見間違うほどに可愛らしいクロアシネコですが、実際は立派なハンターとして生きられるくらいに勇ましいことから、野生動物であることを認識させられます。そんなクロアシネコは現在60匹ほどの個体しか確認できていないため、「絶滅危惧種」として扱われていますから、イエネコのように飼いたいと思っても入手すらできません。
もし世界一小さい猫であるクロアシネコを間近で見たいなら、日本では静岡県にある「ねこ博物館」で標本を見ることができますが、可愛く動き回る生きたクロアシネコを見たいなら、アメリカの動物園でしか見ることができません。もし、興味がありましたらアメリカの動物園まで、足を運んでみてはいかがでしょうか。
女性 ケロキ
体が小さいのに8kmも移動するのは驚きました。イエネコはテリトリーが1kmほどで一日の移動距離は100mほどだそうですが、室内飼育の猫はさらに運動量が少ないですよね。ほとんど寝て過ごす猫もいます。比べ物にならないほどのスタミナです。絶滅危惧種なので飼うことはできませんが、食べる量も多いので、体が小さくてもクロアシネコの一般家庭での飼育はできませんね。
40代 女性 まかぶらあろたる
まずタイトルの世界一小さい猫という言葉に惹かれました。記事を読んでみると、その小さな猫とはイエネコではなくて、自然界でワイルドにハンティングしながら生息している種であるとのこと。
わが家にも仔猫の時に保護して、家族となった愛猫がおりますが、イエネコながらときおり野生⁉︎と感じられるような行動を取ることがあります。甘えんぼの可愛らしい子ですが、突然夜になるといつもより低い声で鳴きながら、高いところに登って尻尾をたぬきのように膨らませるんです。その姿が、ちっちゃな虎かチーターみたいで、ワイルドじゃないかと、笑っちゃいます。それ以上のことは何も出来ない、しがないイエネコさんです(笑)
話を戻しますが、そんな小さな身体で懸命に獲物を捕らえながら生きていることが、なんともいじらしいです。添付されている写真を見る限り、本当に可愛らしい顔立ちをしていて、飼えるんじゃないかと思わず思いそうですよね。
可愛いという反応があれば、それを鵜呑みにして繁殖や近い姿形の血統を作り出そうという業者が出てきそうです。保護されているので、ペットとして飼うことは許されていないとのことで安心ですが、それをかいくぐって無理に飼おうとする人が現れないことを祈ります!こうした数少ない種を、温かい目でみんなで見守っていくことができればいいですね。
30代 男性 達
クロアシネコの平均体重はオスで1.9kg、メスで1.3kgと言われています。長年世界最小の猫種とされていたシンガプーラでもメスで2.2kg、そんなシンガプーラを上回る小ささを持つとされるスキフトイボブテイルでさえもメスで1.7kg程度とされている事を考えると、クロアシネコがどれだけ小さいのかがよく分かりますよね。
この体の小ささで実はかなりワイルドな習性を持つと言うのですから、そのギャップには驚かされっぱなしです。クロアシネコの鳴き声はどんな物かと気になって調べてみたのですが、今のところクロアシネコの鳴き声が収録された動画は見つかりませんでした…。いつか日本の動物園でクロアシネコに会えることを心待ちにしています。
40代 女性 ぶらん
少し、調べてみました。
体は淡黄褐色で胴に大きな黒い斑点斜め下に向かって並んだ柄です、毛は、シナモンのような薄茶色から黄褐色ではっきりした黒い斑点があります、斑紋はオスよりメスの方がはっきりしているのだそうです。
クロアシネコの食事は、ネズミやウサギなどで一晩に250gもの肉をたべます。
自己の体重の6分の1に相当します。そして、単独で狩りをします。獲物があっという間になくなってしまうからだそうです。世界中に60匹しかいてないということで、大切にしてあげたいですね。
30代 女性 みちこ
体重も2Kg弱だと聞きました。とても小さな猫ちゃんですね。
しかし、体は小さくても病気にはなりにくい頑丈な体をしていますので、安心です。
平均寿命も10年ほどといわれています、少し短いように思いますが、体が小さい分仕方がないのでしょうね。絶滅危惧種だということで、大切にしないといけませんね。木に登ることが苦手みたいですので高い場所から飛び下りないように気をつけてあげましょう。
それ以外は、運動神経は抜群なのでよく、遊んであげましょう。