猫の叱り方の上手な方法
猫がいたずらをした時に叱る場合には、正しい方法の叱り方をする必要があります。実際の具体的な叱り方の方法としては、以下の3つです。
- 猫の気をそらす叱り方
- 猫を移動させる
- 現行犯で注意する叱り方
猫の叱り方でおすすめな方法
- 声をかけ
- 手を叩く
- 現場から猫を離す
とっさの時に飼い主が取れる叱り方として、声をかける・手を叩く・現場から猫を離す、という方法が簡単で素早く、現行犯で注意が出来ると言えるでしょう。
猫の叱り方の基本
猫は、飼い主に叱られても、叱られた意味がわかっているわけではありません。何度も良くない叱り方をしていると、飼い主そのものが嫌われてしまう可能性もあります。
正しい叱り方をしないと、飼い主を避けるようになるだけではなく、隠れていたずらなどをするようになってしまうかも知れません。良い叱り方は、猫にとって、何かの行動(いたずら)をしたら、嫌なことがあった、出来なかった、という条件付けになっていることがコツです。
猫の気を紛らわす叱り方
叱り方の基本として、猫が何かいたずらをしようとした時、まず声をかける、という方法があります。この時には、むやみに大声を出さないように気をつけましょう。確かに大声を出せば猫が驚きますが、猫が飼い主を怖がるようになってしまうかも知れません。
猫の名前を呼んだり、または手を叩いたりして、そちらに気をひくことで、猫がその時にしようとしていた行動をやめさせるようにします。
猫の悪戯の対象物を移動させる叱り方
次の叱り方として、いたずらをしようとした時、猫を物理的に移動させてしまうという叱り方があります。叱り方としては、「ダメだよ」などの声をかけながら、猫を抱き上げて連れていく、登ってはいけないところに登ったらすぐ下ろす、などの叱り方です。
この猫の叱り方は、行動をやめさせ、猫にそれ以上の行為をさせないようにする。それを繰り返します。
猫の叱り方のポイント
- 悪戯をしたら毎回必ず叱る事
- 出来るだけ現行犯で叱る事
- 行動を止めるような叱り方をする事
さらに気をつけることは、猫がいたずらなどしてはいけない事をしたら、必ず叱るということです。状況によって叱ることがあったりなかったりすれば、猫も混乱してしまいます。
また、家族の一人が叱った行為を、他の家族が黙認しているようでは、猫の行動をやめさせることは出来ません。猫がしてはいけない行為をした時には、できるだけ現行犯で、毎回叱って、その行動をやめさせるような叱り方をしましょう。
猫がテーブルに乗った時の叱り方
例えば、猫が食卓に乗った場合だと、すぐ声をかけて叱る、抱いて下ろす、または乗ろうとしている時に手を叩いて気をそらす、という叱り方です。そういう状況が続くと、次第に猫はテーブルに乗る行動をしなくなるようになります。
猫の気を散らす叱り方
- 霧吹きで水をかける
- 紙クズを投げる
他には、猫を叱る時に気をひく方法として、霧吹きで水をかける、紙くずをなげる、などもおすすめされています。ただ、水がかかることは猫にとってストレスになりますし、体がそのたびに濡れることは良いとは言えません。
また、水をかけて叱るたびに飼い主がこぼれた水を拭き取る後始末も大変ですね。紙くずは、猫がそちらを気にしてくれれば良いですが、だんだん慣れて来ることもあります。叱るために常に紙くずを用意しておくのも大変ですし、やはり片付けが必要です。
猫の叱り方でやってはいけないこと
反対に、やってはいけない猫の叱り方3つです。
- 猫を叩く叱り方
- 猫に大声でどなる叱り方
- 猫をケージに閉じ込めてしまう
猫を叩く叱り方は絶対にダメ!
飼い主がやってしまいがちな叱り方ですが、猫に嫌われるかも知れないだけではなく、猫の体に影響が出ることもありますので、しないようにしましょう。
猫は人間よりずっと体の小さい生き物ですから、人間が軽い力で叩いた場合でも、猫にとっては大きな力となります。また大声で猫を驚かせる叱り方は、猫にストレスを与えることになります。
猫を閉じ込める叱り方は虐待
もちろん、飼い主が嫌われることにもつながります。同様に、猫を狭い場所に閉じ込めてしまう叱り方は、猫を虐待することになってしまいます。猫に飼い主が嫌われるような叱り方をするのは、お互いにとって良いことではありませんね。
猫にとって叱っても無意味なもの
- トイレの粗相:トイレの問題を解決する
- 高いところに登る:登れないように工夫する
- 爪研ぎ:シート等で保護する
また、猫を叱っても意味のないような状況があります。例えば、トイレの粗相をする、高いところに登る、してはいけないところで爪研ぎをする、といったことです。
これらは猫の生活の一部であったり、自然な習性であったりするので、叱り方を変えたとしても、やめさせることは難しいと言えるでしょう。トイレの粗相をする場合には、トイレの問題を突き止めて、改善するようにしてください。
登ってはいけないところに行きたがる場合には、そこに行けないような家具配置などを行い、登っても良いキャットタワーなどの場所を作る、といった対策が適切です。
猫の爪研ぎの問題には、爪研ぎそのものをやめさせることは出来ませんから、研いで欲しくない所はシートを貼るなどして保護し、爪を研いでも良い場所を別に作ってあげてください。叱り方によって改善されるものではない、いたずらや行動には、飼い主の工夫が必要です。
まとめ
猫の叱り方についてご紹介しました。猫は叱られた時に、その行動がいけないことだった、と思うよりも、叱られたことが怖かったと感じてしまいます。
また、習性としてする行動を叱られると、猫にとってはストレスを感じることになります。特に、子猫の頃には活発に動き回り、いたずらにつながる行動が多くなるかも知れません。
この時期にも、飼い主が嫌われることのないように、驚かしたり身体的に罰を与えたりする叱り方をしないように気をつけてください。猫が飼い主を受け入れられるように、子猫時代からスキンシップを適切にとっておくようにしましょう。
飼い主が猫に嫌われると、猫が普段の生活でもストレスを感じることにつながってしまいます。猫が持つ習性を乱すことなく、出来る限り猫がストレスを感じないような叱り方をしてあげましょう。
いつの間にか、猫がいたずらとされる行動をしなくなっていることが理想の叱り方です。