それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日
咲 セリさん著書の「それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日」をご存知ですか?
こちらの本は、著者の咲 セリさんの実体験を基にしたフォトエッセイで、ネット上では「感動する」「胸が熱くなる」と話題の1冊なんです。
咲 セリさんが出会った黒猫のみつきは、虐待されてしまっていたのか、まるで全身にやけどを負ったような、酷い状況だった そうです。
人間に酷い目にあわされても咲さん家族を信頼してくれたみつきの一生がまとめられています。
今回は、「それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日」の著者咲 セリさんにインタビューをさせて頂きました。
咲 セリさんにインタビュー
Q 咲 セリさんの主な活動内容を教えてください。
A 猫に関して言えば、個人にできる範囲で、保護し、里親探しをしています。
ですが、病気の子や、ハンデがある子は、たいていうちの子になります(笑)
病気やハンデのある子が、あたりまえに楽しく暮らしている姿を発信し、
「うちでもできるかな」と受け止めていただければと思っています。
他にも、執筆を通じて、猫の愛おしさ、かけがえのなさを伝えるのは勿論のこと、
「猫を保護したらどうすればいいか」や「猫と暮らすには?」「里親の見つけ方」など、
「どうしていいかわからずにいる方」に、「誰でも猫をしあわせにできるよ!」の
メッセージを発信しているつもりです。
Q それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日を執筆するきっかけをお聞かせください。
A 実は、紅白歌合戦で観た、SEKAI NO OWARIさんの「Hey ho」という歌がきっかけでした。
彼らが、動物殺処分ゼロプロジェクト支援シングルとして出されたことを知り、胸が熱くなりました。
また、歌詞の中にある、「この嵐の中、船を出す勇気なんて、僕にあるのかい?」という言葉に、自分自身に問いかけられているような気がしたんです。
「私は、猫たちのために、何かできるの?」と。
そこで、船をこぎだしました。
Q 執筆中大変だった事はありますか?
A 最初、この本は、普通の小説のような文字の多い本だったんです。
でも、編集さんと話しているうちに、もっと多くの人に知ってもらいたい、
それなら、本を読むのが苦手な人でも手に取りやすい、柔らかな文章にしようという
ことになりました。
お子さんでも読めるように、すべてにふりがなを振ってあるのも、そこからです。
また、写真を選ぶのは、一苦労でした。
親ばかですが、みつきは、どの写真もかわいいので(笑)
全部で100枚くらいある候補の中から、選びました。
みつきちゃんのお写真
Q この本を通して読者の方に伝えたい事があればお願いします!
A みつきの優しく強い生きざま、ただ、それを感じていただきたいです。
どんなに苦しい目にあった子でも、また人を信じてくれるということ。
そんなふうに優しい心を持つ猫たちを、優しく包み込んでくださる人が、
ひとりでも増えればと願っています。
虐待を厳しく処罰することも大切です。
でも同時に、虐待なんてする気がおきないくらい、この子たちはかわいいこと。
それを早いうちに知り、猫は守るべき存在であると、心に焼き付けていて欲しい。
「かわいいね」「大切にしようね」と、親子で読める本になっていれば、しあわせで
す。
最後に
いかがでしたか?今回は咲 セリさんにお話をお伺いいたしました。猫ブームと言われている昨今で殺処分をされてしまう猫達もいます。咲 セリさんが仰ったよう、「嵐の中、船を出す勇気」で1匹でも多くの命が救われるのだと感じました。
猫のみつきちゃんの感動ストーリー是非チェックしてみてください!
それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日 (角川書店単行本)
商品情報
その黒猫は一人ぼっちで喫茶店の駐車場にぽつんと蹲っていたところを友人に保護された。薬品でもかけられたのか、ライターで火でもつけられたのか。胸からしっぽにかけて毛がほとんど残っていず、背中一面焼けただれたようになっていた。しかもこちらを見つめる黒くて大きな瞳は見えていないようだった。友人から引き取り、我が家にやってきた「みつき=美しい月」という名前の黒猫。おとうさんの膝が大好きで、寝るときはぴったり寄り添って朝まで離れない。人からひどい仕打ちを受けたかもしれないのに、それでもこの子は私たちを信じてくれている。これからはずっと一緒だよ。もう何も心配いらないからね。
でも、みつきは重い病気を抱えていた……。
最後まで精一杯生きた小さな黒猫の半年間を見守った、涙のフォトエッセイ。
単行本 1,296円