猫にとって『紫陽花』が危険な理由3つ 命に関わるリスクや誤飲したときの対処法

猫にとって『紫陽花』が危険な理由3つ 命に関わるリスクや誤飲したときの対処法

梅雨の季節になると、鮮やかに咲く紫陽花を家に飾りたくなる方も多いですよね。でも実は、その美しい花が猫にとって危険な存在になることをご存じでしょうか。好奇心旺盛な猫は、揺れる花や葉っぱに思わず手を伸ばし、遊び感覚でかじってしまうことがあります。この記事では、猫にとって紫陽花が危険な理由や、誤飲した際に見られる症状、飼い主さんが取るべき対処法までを解説します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫にとって『紫陽花』が危険な理由

窓辺の猫

1.葉や花に含まれる成分が中毒を引き起こすことがある

梅雨の時期にきれいに咲く紫陽花ですが、猫にとっては注意が必要な植物です。実は、葉や花、茎などに含まれる成分によって、中毒症状を起こす可能性があります。

特に怖いのは、猫が「遊び感覚」でかじってしまうケースです。窓辺に飾っていた紫陽花に前足を伸ばし、そのまま葉をカミカミ…というのは、猫飼いさんなら想像しやすい場面ではないでしょうか。

誤飲すると、嘔吐や下痢、よだれ、元気消失などの症状が見られることがあります。人でいう「食あたり」のように軽く済む場合もありますが、体の小さい猫は少量でも影響を受けやすいため油断できません。

2.飾っているだけでも猫が興味を持ちやすい

紫陽花が危険なのは、猫が近づきやすい植物である点も関係しています。

丸くふわっとした花の形は揺れやすく、猫からするとおもちゃのように見えることがあります。特に若い猫や好奇心旺盛なタイプは、「なんだこれ?」と触ってしまいやすいものです。

さらに、テーブルや棚に飾る家庭が多いのも注意点。猫にとってはジャンプすれば届く場所であり、飼い主さんが見ていない間に葉をかじってしまうこともあります。

実際、「気づいたら床に花びらが散らばっていた」「葉っぱをかじった跡があった」というケースは少なくありません。

猫は犬のように大量に食べるというより、「ちょっと口に入れて確かめる」行動をしがちです。その一口がトラブルにつながることもあるため、室内に飾る際は十分な注意が必要でしょう。

3.重症化すると命に関わるリスクもある

紫陽花による中毒は、場合によっては命に関わる危険もあります。

注意したいのは、もともと体力が弱い子猫やシニア猫、持病のある猫です。嘔吐や下痢が続くと脱水を起こしやすく、急激に体調が悪化することがあります。

また、中毒症状が進行すると、ぐったりして動かなくなる、呼吸が荒くなる、けいれんを起こすなどの深刻な状態に陥る可能性も否定できません。

「少し吐いただけだから様子見でいいかな」と迷うこともありますが、見た目以上に体へ負担がかかっているケースも珍しくありません。

猫が紫陽花を誤飲したときの対処法

雨の日に窓の隣に座っている猫

もし猫が紫陽花を食べてしまった場合は、まず落ち着いて状況を確認しましょう。どの部分を、いつどれくらい食べたのかを把握することが大切です。可能なら紫陽花の写真を撮ったり、食べ残しを保管したりしておくと、動物病院での説明がスムーズになります。

そのうえで、できるだけ早く動物病院へ連絡し相談しましょう。自己判断で吐かせようとするのは危険です。無理に吐かせることで、かえって体に負担をかける場合があります。

また、「元気そうだから大丈夫」と思っても、数時間後に症状が出るケースもあります。様子を見てはいけません。よだれ、嘔吐、食欲低下、ぐったりしている様子が見られたら、早めの受診を心がけましょう。

まとめ

猫と紫陽花

紫陽花は梅雨の時期を彩る美しい花ですが、猫にとっては危険な存在になることがあります。葉や花に含まれる成分によって中毒を起こす可能性があり、場合によっては命に関わるケースもあるため注意が必要です。

猫は、揺れるものや新しいものに強い興味を示します。「ちょっと触っただけ」「少しかじっただけ」と思っていても、体の小さな猫には大きな負担になることも少なくありません。

季節の花を楽しむときは、猫が入れない場所に飾る、そもそも室内には持ち込まないなど、無理のない対策を心がけたいですね。

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