猫がカーテン登りに夢中になってしまう理由

1.楽しい
一度カーテン登りを経験してしまった猫は、その楽しさを覚えてしまい、何度も繰り返してカーテン登りを楽しむようになるようです。
もちろん、猫は最初からその楽しさを知っていたはずはないでしょう。おそらく最初のきっかけは、カーテン生地に爪が引っかかることだと考えられます。生地に爪が引っかかることに気付いた子猫は、楽しくなって遊んでいるうちに、木登りをするような気分で登ってしまうのだと考えられます。
2.高いところから部屋を見下ろしたい
一度カーテン登りを経験した猫は、上まで登り詰めるとカーテンレールがあることを知ってしまいます。カーテンレールの上に座ると、不安定な生地につかまっている時とは異なり、落ち着いて部屋を見下ろすことができます。縄張りである室内を見渡すのに都合の良い場所だということを知ってしまい、繰り返し利用するようになるのでしょう。
子猫の体重は軽くても、すぐに成長してそれなりの体重になってしまいます。そうなるとカーテンレールが歪んだり折れたりする危険があるため、愛猫がどんなに楽しそうにカーテン登りをしていても、愛猫の安全のためにはやめさせるべきだと考えましょう。
3.隙間から見える外の景色に惹かれる
レースのカーテンの場合、生地の目が粗いために窓の外の景色を垣間見ることができます。そこには、室内では見られない鳥や車、行き交う人々などの景色が広がっています。一度カーテン登りを経験し、外の景色を見てしまった猫は、外の景色に惹かれてまた登ってしまうということもあるでしょう。
4.飼い主さんに注目されたい
カーテンに登った時に飼い主さんが慌てて駆けつけ、カーテンから引き剥がされたという経験のある猫は、そのことを覚えていて、飼い主さんに注目してもらいたい、もっと構ってほしいといった気持ちから、何度もカーテン登りをしてしまうのかもしれません。普段、あまり飼い主さんから構ってもらえない猫の場合は、特にこの傾向が強いようです。
カーテン登りをやめさせる方法

カーテンに登れる手段を封じる
カーテンに登れる手段を封じてしまうことで、愛猫のカーテン登りを封じることができます。カーテンを無くしてしまうことが完全な対策になりますが、それは非現実的です。そこでおすすめするのが、下記の2つの方法です。
- 爪が引っかからないカーテン生地に変える
遮光性や防音性を高めるために表面にコーティングが施されたカーテン生地や、遮像性を高めるために癒着糸で高密度に織り上げられたカーテン生地が販売されています。これらの生地に変更することで、猫の爪が引っかかりづらくなります。
- カーテンの裾をたくし上げる
マグネット式のタッセルを利用すると、猫の届きづらい高さにカーテンの裾をたくし上げ、室内のラグジュアリー感を高めつつ愛猫のカーテン登りをしづらくすることができます。
窓の外を眺められる場所を作る
窓辺に棚やキャットタワーを設置し、いつでも自由に窓の外を眺められる場所を作ってあげることで、カーテン登りをしなくても外の景色を楽しめるようにしてあげましょう。できれば、その窓のカーテンは開けたままにしてあげると良いでしょう。
室内の高い場所に猫の居場所を作る
カーテンレールの上から部屋を見下ろすことが好きな猫にカーテン登りを封じてしまうと、強いストレスを与えてしまうでしょう。その場合、室内の高い場所に、猫専用の居場所を作ってあげましょう。棚の上を開放する、キャットタワーやキャットステップを設置するなど、お住まいの状況に合わせて、カーテンレール以外の安全な高い場所を用意してあげてください。
一緒に遊ぶ時間を作る
カーテン登りで飼い主さんの注目を引きたい猫の場合は、毎日一緒に遊ぶ時間を作ってあげることで、カーテンに登ることを防げるでしょう。猫は強い狩猟本能を持っています。毎日食事の前に猫じゃらし等のおもちゃを使い、狩ごっこをして遊んであげることでストレスを発散でき、飼い主さんとのコミュニケーションに不満を感じることもなくなるはずです。
まとめ

最初のきっかけは、おそらく爪が引っかかるので自然と登ることができ、それが楽しくなってしまったという理由だと思いますが、楽しさに味をしめた猫は、その後繰り返しカーテン登りをするようになるでしょう。
しかし、猫はあっという間に成長します。愛猫の安全のためにもカーテンを長持ちさせるためにも、子猫のうちからカーテン登りをやめさせる工夫をすることが大切です。その際、無理やりカーテン登りを封じてしまうと、愛猫にストレスを与えてしまいます。併せてストレスを発散させる手段を用意してあげることも、忘れないであげましょう。