ペルシャ猫の特徴
ペルシャ猫、ペルシアンと呼ばれる猫はペルシャ(現在のイラン付近)に古くからありました。現在のような姿になるため、ターキッシュアンゴラという猫種との交配がすすめられキングオブキャッツと呼ばれるまでに人気を博するようになりました。美しくゴージャスな被毛、静かな居住まい、美しい瞳に夢中になる方も多いのではないでしょうか。そんなペルシャ猫のあれこれについて書いてみようと思います。
ペルシャ猫は猫の王様
ペルシャ猫の被毛は長くゴージャスな長毛です。チンチラ・ヒマラヤンと呼ばれる猫もペルシャ猫で特定のカラーの猫を指して言います。ちょっと鼻ぺちゃなところもキュートで人の心をつかんで離さない魅力です。ですが何よりペルシャ猫を王様といわしめているのが、その性格でしょう。
「怒ったのをみたことがない」
「慌てているのをみたことがない」
というくらいおっとりさんです。
動物病院で診察しているときも嫌そうな顔はしますが逃げるそぶりをみせる子はほとんどいません。王様たるものどっしりと構え、しもべにすべて任せてゆったりしているものだというようなペルシャ猫たちの居住まいは愛すべき家猫として特出した性格だと思います。
ペルシャ猫の性格
のんびりおっとりとお話ししてきたペルシャ猫ですが、食事に関してはおっとりしていないイメージです。ペルシャ猫はふんわりした毛並みの下にモリモリ筋肉のついがっちりした体を持っています。筋肉を維持するためにしっかり食事する猫ですね。食事は毛並みや体のことを考えて良質のたんぱく質を多く含むものをチョイスしましょう。
モリモリの筋肉を持っているのに、運動は苦手なペルシャ猫たち。キャットタワーなんて上りません・・・と言いたげな子も多いです。
自分のお気に入りの場所でゆったりと飼い主を待つ。こんなペルシャ猫たちは褒め言葉が大好き。褒められるとうれしそうなのに、知らん顔するあたりがとても猫らしいと私は思います。
あまり構われるのは好きではない猫種なので、小さなお子様とは相性がよくありません。大人の家庭でアイドルかつ王様として君臨してほしい、それがペルシャ猫ということですね。
ペルシャ猫の毛色
ペルシャ猫には様々な毛色が認められています。チンチラ・ヒマラヤン・シルバー・ゴールド・シェーデッド・スモークとよばれそれぞれ美しい特徴を備えています。
とくにチンチラは毛先5分の1以下に黒をもったチンチラシルバー(白い毛の毛先が黒)とチンチラゴールド(茶色の毛先が黒)は日本でも長く愛されペットショップでもよく見られる猫ですね。チンチラに関しては瞳の色が緑~青という決まりもあるようです。
ヒマラヤンは長毛でシールポイントを持ったカラーです。顔・手足・しっぽに濃い色をもっていて長毛のシャムネコといったイメージでしょうか。
ペルシャ猫の毛の手入れ
長毛のペルシャ猫、毛並みのお手入れは絶対にかかせません。コーミングとブラッシングをキチンとして、毛玉を作らないように気を付けましょう。最低でも1日1回丁寧なコーミングとブラッシングを。さらに体を撫でて気づいたときにさっとコーミングするくらいの気持ちでこまめなグルーミングを行うと美しい被毛を保てます。
トイレの砂などをお尻の毛やしっぽの毛にくっつけて絡ませてしまうことも多いので小まめなお手入れが必須です。
柔らかいダブルコートの毛並みはいったん毛玉になってしまうとほどくことが難しいです。切る場合は毛玉の根元にコームを差し込んでコームより外側を気を付けて切ってあげてください。毛玉を引っ張って皮膚ごと切ってしまって動物病院に駆け込んでくるのはほとんどがペルシャ猫です。グルーミングをできないなら、飼うべきではない猫種、それがペルシャ猫ですね。
小さなころからキチンとお手入れを続けていれば慣れてくれて嫌がることは少ないですがたまに嫌がる個体もあるようです。コームは硬いものだけでなく、しなりのある柔らかいものを併用して上手に使い分けると痛がらずにお手入れさせてくれます。あまりにも嫌がる場合はキャットトリミングなどを活用するとよいでしょう。
ペルシャ猫の病気
遺伝性の病気はあまりありません。しかし、ペルシャ猫の愛らしい特徴であるぺちゃんこの鼻は要注意です。呼吸器系の病気になると息をしづらくなりやすいので風邪をひかせたりしないように気を付ける必要があります。
さらに鼻が目から鼻へと抜ける涙の通り道(鼻涙管)を押し曲げてしまっているため涙があふれやすく目頭から鼻筋にかけて涙やけを起こしやすいです。グルーミングと目元のお手入れはこまめに行いましょう。
さらに、おっとりしているためか太りやすい猫でもあります。普段から体重をキチンとチェックして適正体重を保ちましょう。
夏場はゴージャスな毛皮のせいで熱中症をおこす可能性も高くなります。お腹周りだけ毛を短くするなどサマーカットを実施することも日本では必要かもしれません。
ペルシャ猫の寿命
ペルシャ猫とシャム猫は知る限り、人工的な猫種のなかでもかなりの長寿を誇る種です。通常の猫の寿命が12~15歳といわれる中15年以上生きる猫が多いのはペルシャ猫でしょう。
おっとりした性格、のんびりした暮らしぶりがストレスフリーなためかマイペースに長生きしてくれます。共に暮らす仲間として、長く過ごせることはうれしい限りですが老後も長いということをキチンと知っておきたいですね。
ペルシャ猫と飼い主の相性
ペルシャ猫は性格も行動も王様そのものの猫です。猫にこうしてほしい・・・なんて思う方はペルシャ猫との暮らしに向いていないかもしれません。ゆったりともに過ごす時間を大切にしたい。お互いの存在を感じながらゆっくり時間を過ごしていきたい方ならペルシャ猫以上の相棒はいないと思います。
ペルシャ猫の飼い主さんは先代をなくされてもペルシャ猫を選ぶ方が多いです。手放せない魅力的な猫の王様、それがペルシャ猫ということでしょう。
ペルシャ猫を迎えるために必要なもの
グルーミング用品は必須です。コームは色々なものがありますが、絡みやすい柔らかいペルシャ猫の毛並みに合った物を選びましょう。ブラシは艶を出したい場合は獣毛ブラシですが、ピンブラシもあるほうがお手入れは楽です。
顔回り・お尻周りなど細かい部分も多いので小さめのブラシもあるとよいかもしれません。とくに顔回りはノミ取り櫛のようなハンディで細かいものを使うと綺麗にお手入れできますよ。
もう一つ気にしておきたいのが猫トイレです。ペルシャ猫の毛は本当に何でもくっつけるのが得意です。固まる系の砂のトイレは毛にくっついて足の裏からしっぽまで砂まみれになって大変かもしれません。近年多く発売されているシステムトイレ系のトイレはくっつかないのでペルシャ猫たちにはおススメですね。
ペルシャ猫についてのまとめ
ペルシャ猫の魅力、キングオブキャッツ呼ばれるその素晴らしさは共に暮らせば必ずわかります。でも、ペルシャ猫の下僕にしていただくためには日々のお手入れがとても大切であることも忘れないでください。動物病院で丸刈りにされて悲しそうなペルシャ猫さんたちを何頭もみてきました。毛玉だらけになってしまうと、麻酔をかけて全身丸刈りにしなければ取り除くことができません。普段の小まめなケア、グルーミングはペルシャ猫たちとの大切な
コミュニケーションの時間です。面倒がらず、かわいがって素晴らしい時間を過ごせるようになりたいものですね。
ウチノ子が一番!は誰しも思うことですが、ペルシャ猫はその中でも一番と感じさせてくれる素晴らしい猫ですよ。
女性 ママにゃん師走
英国やヨーロッパでは、純血種の猫であっても屋外に出す事が多いそうです。屋外に出るとペルシャも自分の縄張りを持ったり、短い顔であっても獲物を簡単にしとめたりするそうです。ただし、屋外に出ると被毛はもつれやすく、そのために獣医師さんが呼ばれるとは驚きでした。
長毛種の特徴として、本当にグルーミングは欠かせないものですよね。我が家の猫もトリプルコートの長毛種です。
グルーミングに悩んでおりましたが、お医者様に「手ほぐし」を教えていただいたことでかなり解消しました。
毛を引っ張りながら毛玉をカットしようとすると、柔らかく伸びのある猫ちゃんの皮を切ってしまう可能性があるので、まずは
①モチモチした部分を手でほぐせるとことまでほぐします。
②ブラシを使用し、とかせるところまでとかします。
③これ以上ほぐせない、フェルト状になってしまったところをハサミで切り取ります。
私はブラシ後、引っ張らないでフェルト状の真ん中辺りをハサミで切ります。そうすると、その後また手でほぐせます。初めはビクビクしながらハサミを入れておりました。しかし時間をかければかけるほど飼い猫が嫌がりますので、常にブラシとハサミを一緒に持ち、ゴロゴロ固まった部分を見つけた時にササっとカットするようにします。経験上の注意点としましては、切りやすいハサミは危険で、切りにくいハサミが安全です。切れ味が良いと、本当に猫ちゃんの皮を間違えて切ってしまいそうになります。
余談ですが、ヨーロッパでは「極端に偏平にならない鼻をしたペルシャ」をショーで取り上げるそうですが、米国では「ウルトラ・タイプ」と呼ばれる偏平顔がブリーダーにもショーの審査員にも好まれるそうです。その中でも「ピークフェース」と呼ばれるのが最も極端な例だそうです。鼻と目が一直線になっているので、お好きな方にはきっと例えようもないくらいに魅力的に思えるのでしょうね。
好みは好みで仕方がないですが、スコティッシの垂れ耳と同じく、鼻と目が狭い事により健康に影響が出るのは猫にとって辛いところですよね。
30代 女性 のりちゃん
とても、立派ないで立ちでかっこいいですし、賢くて優しくてフレンドリーです。
我が家の猫ちゃんも一緒に遊びに行くのですが、いつも玄関まで迎えに来てくれて、歓迎してくれます。
我が家の猫ちゃんもペルシャ猫に遊んでもらおうとご機嫌で一緒におもちゃで遊びにいってしまいます。おもちゃの取り合いもしませんし、仲良くしています。唯一、おやつは奪い合いになりますが、喧嘩にはなりません。
ペルシャ猫は、病気もせずに怪我もしませんし、元気に育っていて、食欲も旺盛です。
ブラッシングも1日に2回するのだそうです。さらさらヘアが、印象的な猫ちゃんです。
30代 女性 しおり
一年に一回、トリマーさんにシャンプーをお願いするといいかもしれませんね。
ペルシャ猫の、性格は気難しいところもあり大変なときもあるようですが、意見がはっきりしているので、されると嫌なことがわかりやすくて扱いやすいです。してほしいことは、催促してきますので要求にこたえてあげたいですね。
たくさん、遊んであげることも大切です!
ペルシャ猫は、プライドが高いので個性を大切に育ててあげましょう。