キジトラの特徴
キジトラにはどのような特徴があるのでしょうか?
キジトラの柄
- キジトラの柄はマッカレルタビー
- 額に「M」模様
- 頰から目尻にかけてクレオパトララインがある
- 目の周りに黒い縁取りがある
キジトラの柄は、マッカレルタビーと言う柄です。「マッカレル」とは魚のサバ、と言う意味で、確かにサバの縞模様に似ています。額に「M」のような柄が入り、頰から目尻にかけては「クレオパトラライン」と呼ばれる何とも優雅な直線が入っている事が多いです。
目の周りにも黒い縁取りが入り、丸い目を強調しています!個人的には鼻筋に入った黒いラインも、顔を立体的に見せ、スッとしていてカッコイイ印象です。
キジトラには全身に模様が入ったタイプと、白が混ざったキジシロがいます。キジシロはハチワレちゃんや脚先が白い靴下猫もいて、種類が豊富です!白の入り方で個性溢れる柄が沢山ありますので、見ていて飽きません^_^
キジトラの鼻の色
キジトラの鼻の色は、くすんだピンク色が一般的のようです。子猫の頃は黒いのに、成長と共に色が変わる事もあるようです。被毛に白が混じったキジシロでは、鼻がピンク色になる事も。
キジトラの肉球
全身に柄がある子は、黒い肉球をしている事がほとんどです。キジシロではピンクの肉球、もしくは黒とピンクの混合の場合があります。
キジトラの美しい目の色
- グリーン
- イエロー
- ブルー(キジシロの場合)
キジトラの目はグリーンかイエローのようです。キジシロだと、ブルーの目を持っている事も。我が家の子はグリーンですが、グリーンは実は猫の目の虹彩(色が付いている部分)がグリーンなのではありません。
グリーンのキジトラの目
イエローのキジトラの目
「レイリー散乱」という波長の長い光が、目の中のメラニン色素に吸収される事で起こる現象により、グリーンに見えているだけなのです。ブルーも同じ原理です。
ただ、キジトラに限らず生後20日位までの子猫は、「キトンブルー」と言ってブルーの目をしていますが、成長と共に変化していきます。
キジトラのルーツはリビアヤマネコ
キジトラは日本の雑種猫の原型、と言われています。時は8世紀頃。中国からネズミを捕る益獣として輸入されたのが、キジトラの祖先となる「リビアヤマネコ」だった、とされています。
そしてリビアヤマネコから今のキジトラとなり、元々日本にはキジトラしか存在していなかったのが、突然変異で茶トラが産まれたり、白や黒などの単色猫が産まれたようです。その後海外の猫が入って来て、雑種猫の種類が増えて行ったと推測されます。
キジトラの性格
キジトラは野性味の強い猫ですが、性格は2タイプに分かれるようです。
キジトラはツンデレな性格
最初は警戒心強く、中々近づいて来ませんが、一度心を許すと豹変!?デレデレとした甘えん坊猫になります。
我が家のキジトラもそうでした。最初は警戒して近づこうとすると直ぐに逃げてしまいましたが、そのウチ信用してくれたのか、ある日向こうから近づいて来て、突如グルグルスリスリしてきてくれました。その懐き度合いには驚きです!
未だに来客には隠れてしまいますが、慣れると愛想の良い甘え上手です♡慣れない時と慣れた時のギャップが激しい性格です。行動もやんちゃな傾向があります。
我が家の子も女の子ですが獣医師にも「やんちゃ」と言われていましたし、私自身も行動が激しいので、女の子だと獣医師に聞くまでは、男の子だと思っていました。良く同居猫を襲っては、嫌がられています(笑)
キジトラは人懐こい性格
キジトラは大人しめで抱っこ好きな、飼いやすいタイプの猫です。人懐こいので来客にも愛想良く振る舞えるようです。
もちろん前述のやんちゃタイプも慣れれば抱っこさせてくれる事もありますが、最初から抱っこ出来るのだったらより良いですね♪初めて猫を飼う方にも、向いているタイプと言えるでしょう!
キジトラをお迎えする方法
ツンデレ感、もしくはデレデレ感がたまらないキジトラですが、一緒に暮らしたい場合はどうすれば良いのでしょうか?
キジトラの里親になる
キジトラはペットショップやブリーダーなどでは販売していません。野良のキジトラを保護するか、里親募集をしている子を譲り受けるかで飼う事が出来ます。
頭数が多いので、募集件数も多いです!里親募集サイトなどで探すも良し、お住まいの地域で行政が行っている譲渡会に出向くも良し、きっとご縁のあるキジトラが見つかる事でしょう!
我が家の場合は家の近所を縄張りとしていたキジトラを保護しました。まだ生後半年位だったので余計可哀想に思い、餌付けをしてうまい具合に保護出来たので幸運だったと思います。
外の世界を知っているので、スキを見せると脱走してしまう事がありますが、今では立派な室内飼い猫として成長しています(笑)ヘソ天も堂に入ったものですよ!
キジトラを里親でお迎えする方法
里親は生体代がかかりません。譲渡の際にはワクチン代や去勢・避妊代がかかる場合がありますが、それでも2〜3万円以内で収まるでしょう。
ペットショップなどで純血種を購入するより、はるかにお金はかかりません。飼い主のいないキジトラの命を救うことにもなりますので、里親になる事は猫にも人間にも大きなメリットがあります!
もちろん猫を飼う事には一生涯面倒をみる、という責任が伴います。ですから無責任に飼った方が良い、とは言えませんが、手間やお金以上のものを与えてくれる存在だと思います。
キジトラ猫の飼い方
先住猫や子供に注意!
先住猫がいる場合にはゆっくりと焦らず、慣らしていきましょう。初めはキジトラを隔離しておき、先住猫が興味を持ち出したら会わせるようにすると良いでしょう。
我が家は先住猫と会わせた後しばらくして、2匹でお留守番をさせたら先住猫が家出しようとした事がありました。まだ2匹だけ、と言うのは時期尚早だったのかもしれませんので、本当に時間をかけてゆっくりと慣れて貰うのが良いと思います。
我が家の場合、先住猫がいる時にキジトラを保護したのですが、まだ子猫同士だったので何とか同居出来ました。キジトラはやんちゃな子もいますので、警戒心を解いてくれるまでは、先住猫や子供に危害を加えないよう、気をつけた方が良いと思います。
キジトラが運動できる環境を作る
キジトラは野性味溢れるやんちゃな子が多いので、適度に運動させてあげましょう!運動不足は肥満にも繋がりますし、ストレスを溜める原因ともなりかねません。
おもちゃで遊んであげたり、キャットタワーを用意して上下運動が出来るようにしてあげたりすると良いでしょう!バリバリと研げる爪研ぎも必須です。お気に入りの素材の爪研ぎを用意してあげれば、きっと見ている方が気持ち良い位力強く、バリバリとしてくれます♪
キジトラとサバトラとの違い
被毛カラー
キジトラと切っても切り離せない存在がサバトラです。縞模様の猫としていつも並べられるサバトラはキジトラと見た目がよく似ていますがよく見ると違いは明白にわかります。その中でも特にわかりやすい違いが被毛カラーの違いです。
サバトラのベースカラーはグレーなのに対して、キジトラのベースカラーは茶色です。サバトラは本来、魚の鯖のようなグレーの毛色を持っていることからその名がつきました。そのためキジトラとサバトラでは被毛の色が違います。模様が似ていてキジトラかサバトラかわからないときは、まず被毛カラーが何色なのかをチェックするとわかりやすいでしょう。
性格の違い
サバトラとキジトラは見た目こそ似ていますが、性格はあまり似ていないと言われています。キジトラの性格は甘えん坊で野生的なタイプが多く、最初は警戒心を強く示したとしても一度慣れてしまえばデレデレとしてくれる傾向にあります。
一方のサバトラは警戒心が強くあまり心を開かないタイプと誰にでも友好的なタイプの猫に分かれるようです。特にサバトラはキジトラに比べて明るい被毛カラーをしているため、敵に見つかりやすい傾向にあります。そのためか、他人になかなか心を許さず家族に迎え入れても慣れるまで時間がかかることも珍しくはありません。
しかし、一方でとても友好的で初対面でも構わずお腹を出して撫でてアピールをする子もいるので個体差によって違いがあると言えます。
数の多さ
サバトラとキジトラの違いはその個体数にも違いがあります。キジトラは日本でも大変ポピュラーな毛色で、野良猫でもキジトラの猫を見つけることは簡単です。話によると猫はそもそもキジトラしか存在しておらず、様々な遺伝子が組み合わさった結果、現在のような様々なカラーバリエーションが誕生したようです。しかし、元々のキジトラの遺伝子は強く、現在も雑種猫の半数以上はこのキジトラなのだそうです。一方サバトラは雑種猫の中でも比較的珍しいカラーであるため、頻繁に見かけることはあまりありません。キジトラはよく見かけるけれども、サバトラは少し珍しいカラーだと覚えておくと良いでしょう。
キジトラに関するまとめ
キジトラと言う猫がどんな猫なのか、お判り頂けたでしょうか?甘えん坊な面がとても魅力的な猫です!ご縁があれば是非一度飼ってみると、その可愛らしさにハマってしまう事でしょう♪楽しいキジトラライフを、応援しています!