シャム猫の目の色は何色?青い目の理由や色合いから子猫の変化まで解説

シャム猫の目の色は何色?青い目の理由や色合いから子猫の変化まで解説

シャム猫の目の色はなぜ青い?青い目の色合いやポイントカラーとの関係、子猫から成猫になるまでの変化、青以外の目の色はあるのかを猫種標準も交えてわかりやすく解説します。

シャム猫の目の色は何色?

ベッドでくつろいでいるシャム猫

シャム猫(サイアミーズ)の目の色は、基本的にブルー(青色)です。淡く澄んだ青に見えることもあれば、濃く鮮やかな青に見えることもありますが、青い目はシャム猫を特徴づける重要な要素のひとつです。

純血猫種の血統登録団体であるCFA(The Cat Fanciers’ Association)の猫種標準では、シャム猫の目の色は「deep vivid blue(深く鮮やかな青)」と定められています。

また、同じく猫種の血統登録団体であるTICA(The International Cat Association)でも、シャム猫の特徴として深みのある豊かなブルーの目が挙げられています。

そのため、シャム猫の目については「何色があるのか」というよりも、基本となる青色がどのような濃さや見え方をするのかに注目するとわかりやすいでしょう。

シャム猫の青い目にはどんな色合いがある?

横になったままどこかを見つめるシャム猫のアップ

シャム猫の目は青色ですが、すべての個体でまったく同じ青に見えるわけではありません。比較的淡く透明感のあるブルーに見える場合もあれば、深みのある濃いブルーに見える場合もあります。

ただし、猫種標準上で「ライトブルー」「サファイアブルー」などの複数の目の色に正式分類されているわけではありません。

CFAでは「深く鮮やかな青」が求められており、シャム猫では青色の深さや鮮やかさが目の特徴として重視されています。

また、同じ個体でも照明の種類や光が当たる方向、瞳孔の開き方などによって、目が明るい青や濃い青に見えることがあります。

写真では周囲の明るさやカメラの設定によっても色味が変わるため、画像だけで細かな目の色を判断するのは難しい場合があります。

シャム猫はなぜ青い目をしている?

座って正面を見つめるシャム猫

シャム猫が青い目をしている理由には、被毛のポイントカラーにも関係するチロシナーゼをつくる設計情報をもったTYR遺伝子が関わっています。

チロシナーゼとは、被毛や目などの色に関係するメラニンという色素をつくる過程で働く酵素です。シャム猫では、この酵素の働きが温度の影響を受けやすくなる遺伝的特徴があります。

そのため、体の中心部では色素がつくられにくく、耳や顔、足先、尾など比較的温度が低い部分では色素がつくられやすくなります。これが、体は明るく末端部分が濃くなるポイントカラーにつながります。

目でも色素の量が少なくなるため、虹彩そのものに青い色素が存在するというより、虹彩内で光が散乱することで青く見えます。

つまり、シャム猫の青い目と特徴的なポイントカラーは別々の特徴ではなく、どちらも色素のつくられ方に関係する遺伝的な仕組みと深く結びついています。

シャム猫の毛色によって目の色は変わる?

ブルーポイントのシャム猫の顔のアップ

シャム猫では、ポイントカラーが違っても、基本となる目の色はブルーです。ポイントカラーによって「青い目が緑になる」「黄色になる」といった違いが生じるわけではありません。

CFAの猫種標準では、シールポイント、チョコレートポイント、ブルーポイント、ライラックポイントの4色が定められています。

シールポイントは濃い茶色、チョコレートポイントは温かみのあるチョコレート色、ブルーポイントは青みを帯びた灰色、ライラックポイントは淡い灰色にピンクがかった色合いが特徴です。

これらは耳や顔、足、尾などに現れるポイント部分の色の違いですが、CFAではいずれのポイントカラーについても目の色を「深く鮮やかな青」としています。

つまり、ポイント部分の色には違いがあっても、シャム猫らしい目の色として共通しているのはブルーです。

シャム猫の子猫は成長すると目の色が変わる?

伏せたまま遠くを見つめるシャムの子猫

シャム猫の子猫も、生まれて間もない時期には淡い青や灰色がかった青の目に見えることがあります。成長とともに目が成熟すると、青色の深さや鮮やかさなどの見え方が変化していきます。

一般に子猫は、目が開いたばかりのころには虹彩の色素が十分に発達していないため、青みを帯びた目に見えます。その後、成長とともに虹彩の状態が変化し、最終的な目の色がはっきりしていきます。

シャム猫の場合は、成長後もブルーの目を保つのが特徴です。そのため、子猫のころの青い目が黄色や緑などへ変化するのではなく、青系の目を保ちながら、成長に伴って青の濃さや見え方が変化することがあると考えるとよいでしょう。

なお、成猫になってから片方の目だけ色が変わったり、急に濁って見えたりする場合は、子猫期の自然な目の色の変化とは別に考える必要があります。気になる変化がある場合は動物病院で相談しましょう。

シャム猫に青以外の目の色はある?

猫用ベッドの中でくつろぐシャム猫

猫種標準に沿ったシャム猫の目の色はブルーであり、青以外の色は基本的に認められていません。

CFAの猫種標準では、シャム猫について「青以外の目」は失格事項に含まれています。また、認められている各ポイントカラーでも、目の色はすべて「深く鮮やかな青」とされています。

TICAでも、シャム猫の特徴として深く豊かなブルーの目が示されています。このため、ゴールドやグリーン、カッパーなどをシャム猫の標準的な目の色として扱うことはできません。

見た目がポイントカラーであっても、目が青以外の場合には、外見だけを根拠にシャム猫の猫種標準へ当てはめないことが大切です。

まとめ

横向きに座っているシャム猫

シャム猫の目の色は基本的にブルーで、猫種標準でも深く鮮やかな青が特徴とされています。

青い目とポイントカラーは、色素をつくるチロシナーゼの働きに関係する遺伝的な仕組みと結びついています。

子猫から成猫になる過程で青色の見え方が変化することはありますが、シャム猫では成長後もブルーの目が基本です。