【獣医師監修】スコティッシュフォールドってどんな猫?特徴や性格から飼う前の注意点・価格相場まで徹底解説

【獣医師監修】スコティッシュフォールドってどんな猫?特徴や性格から飼う前の注意点・価格相場まで徹底解説

スコティッシュフォールドの性格や特徴、飼いやすさを分かりやすく解説!基本情報や価格相場、独特な耳のケア方法、かかりやすい病気まで、お迎え前に知っておきたい重要ポイントをまとめてご紹介します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

スコティッシュフォールドってどんな猫?

ブランケットから顔を覗かせるスコティッシュフォールド
  • 穏やかで甘えん坊な性格をしており、初めて猫を迎える方にとっても飼いやすい
  • お留守番の時間はやや苦手な傾向があるため、毎日しっかりコミュニケーションを取れる環境が理想的
  • 特徴的な耳の形や体質に合わせた環境づくりなど、事前の正しい飼育知識が必要

スコティッシュフォールドの特徴

座って正面を見つめるスコティッシュフォールド

最大の特徴は、前方にちょこんと折れ曲がった愛らしい耳です。この独特な耳の形は突然変異によって生まれたもので、すべての個体の耳が折れるわけではなく、立ち耳のタイプも存在します。

全体的に丸みを帯びた体型をしており、ふっくらとした顔立ちと大きな丸い瞳が非常に印象的です。

スコティッシュフォールドの性格

飼い主に抱っこされているスコティッシュフォールドのアップ

【スコティッシュフォールドの基本情報】

  • 英語表記:Scottish Fold
  • 原産国:イギリス(スコットランド)
  • 体重:オス:約3.5kg〜6.0kg、メス:約3.0kg〜5.0kg
  • 毛種:短毛種・長毛種
  • 毛色:ホワイト、クリーム、ブラック、ブルーなど多彩な毛色・模様
  • 平均寿命:約11年〜14年
  • 公認団体:CFA、TICA、WCF、ACF
  • 温厚で人懐っこい
  • 甘えん坊で家族が大好き
  • 好奇心が旺盛

非常に穏やかな気質を持っており、人間と一緒に過ごす時間を何よりも好む傾向があります。

また、攻撃性が低い個体が多いとされ、小さな子どもがいる家庭や他のペットがいる環境にも比較的馴染みやすいのが魅力です。

スコティッシュフォールドの毛色の種類

毛色や被毛の長さが異なる3匹のスコティッシュフォールド
  • 単色(ホワイト、ブラック、ブルーなど)
  • タビー(しま模様)
  • バイカラー(2色構成)
  • キャリコ(3色構成)
  • トーティシェル(黒と赤が入り混じるサビ柄)
  • ポイントカラー(顔や足先に濃い色が入る)

毛色のバリエーションが非常に豊かで、定番の単色から個性的な模様まで多種多様です。

短毛だけでなく長毛のタイプも存在し、それぞれで異なる手触りや雰囲気を楽しむことができます。

スコティッシュフォールドの価格相場

並んで寄り添いあっているスコティッシュフォールドの子猫

一般的なペットショップやブリーダーからの生体価格は、およそ15万円から40万円が相場となっています。

耳の折れ具合や毛色の珍しさ、血統の良さなどの条件によって価格が上下することがあります。

スコティッシュフォールドの飼い方

猫用ベッドでくつろぐスコティッシュフォールド

快適な室内環境の整備

激しい運動よりも家族のそばでのんびり過ごすことを好むため、落ち着ける専用のベッドを用意しましょう。

足腰に負担がかかりにくいよう、床には滑り止めのマットを敷くなどの工夫を行うと安心です。

定期的な耳のお手入れ

折れ耳のタイプは耳の内部に湿気がこもりやすいため、定期的なチェックと掃除が欠かせません。

汚れを見つけた際はコットンなどで優しく拭き取り、常に清潔な状態を保つようにしてください。

週に数回のブラッシングと食事管理

抜け毛を取り除き、皮膚の健康を維持するために、短毛種であっても週に数回のブラッシングが必要です。

また、太りやすい傾向もあるため、年齢や運動量に合わせた適切な食事量をしっかりと管理しましょう。

スコティッシュフォールドがかかりやすい病気

横になった状態で触診されているスコティッシュフォールド

軟骨の形成異常に関わる「骨軟骨異形成症」という特有の遺伝性疾患に注意が必要で、関節に痛みや変形が生じることがあります。

日常の歩き方に違和感がないか、高い場所への上り下りを嫌がっていないかを日頃から観察してください。

そのほか、耳の構造に起因する外耳炎などの皮膚トラブルや、遺伝性の心臓の病気である「肥大型心筋症」にも気をつけてあげる必要があります。

スコティッシュフォールドの歴史

ソファの上で伏せる真っ白のスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドは、1961年にイギリス・スコットランドの農場で発見された、耳が前方へ折れ曲がった白猫「スージー」を起源とする猫種です。スージーの特徴的な折れ耳は自然突然変異によるもので、この特徴を受け継いだ子猫をもとに繁殖計画が始まりました。

当初はイギリスで猫種としての確立が進められましたが、折れ耳の遺伝と骨や軟骨の異常との関連が懸念されたことから、イギリスでは新たな公認や繁殖が行われなくなりました。その後、アメリカへ渡ったスコティッシュフォールドは、健康面に配慮しながら繁殖が進められ、猫種として発展していきます。

現在では、折れ耳同士を交配しないことが国際的な繁殖の基本とされ、立ち耳の個体である「スコティッシュストレート」を繁殖計画に取り入れるなど、遺伝性疾患のリスクを減らす取り組みが行われています。

愛らしい丸い顔と穏やかな性格から世界中で人気を集める一方、動物福祉の観点から繁殖方法について議論が続いている猫種でもあります。

その後、様々な交配を経て現在の確固たる地位を築き、世界中で広く愛される存在となりました。

まとめ

キャットタワーの上でくつろいでいるスコティッシュフォールド

折れ曲がった耳と丸いフォルムが愛らしいこの猫は、非常に穏やかで人懐っこく、初めての方でも飼いやすいのが大きな魅力です。

特有の体質や耳のお手入れ方法をしっかりと理解し、適切な環境を整えてあげることで、良きパートナーとして長く一緒に暮らすことができます。

遺伝による病気のリスクもきちんと把握し、定期的な健康診断を忘れずに行いましょう。