【獣医師監修】サイベリアンってどんな猫?特徴や性格から飼う前の注意点・価格相場まで徹底解説

【獣医師監修】サイベリアンってどんな猫?特徴や性格から飼う前の注意点・価格相場まで徹底解説

サイベリアンの特徴や性格、基本情報、価格相場、飼い方のコツ、かかりやすい病気までまとめて解説。豊かな被毛を持つサイベリアンが「飼いやすいか?」という疑問にもお答えします。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

サイベリアンってどんな猫?

床に座ってカメラ目線のサイベリアン
  • 豊かで美しい被毛と、温和で人懐っこい性格をあわせ持つ大型の猫
  • 賢くしつけがしやすいため、初心者にも比較的飼いやすい
  • 寒さには非常に強い反面、日本の高温多湿な環境には弱いため、徹底した室内の温度管理が必要

サイベリアンの特徴

後ろを振り向くサイベリアン

【サイベリアンの基本情報】

  • 英語表記:Siberian
  • 原産国:ロシア
  • 体重:オス:約6.0kg〜10.0kg、メス:約4.5kg〜6.5kg
  • 毛種:長毛種(セミロング〜長毛)
  • 毛色:ホワイト、ブラック、レッド、シルバーなど非常に多彩なカラーやタビーが存在
  • 平均寿命:約11年〜18年
  • 公認団体:CFA、TICA、FIFe、WCF

サイベリアンは、極寒のシベリア地方で生き抜くために発達した、トリプルコートと呼ばれる分厚い3層の被毛が最大の特徴です。

体型はロング&サブスタンシャルタイプに分類され、筋肉質で骨太な、非常にたくましく大きな体つきをしています。

完全に成長するまでに約3年から5年という長い時間がかかることも、この猫ならではの身体的な特徴です。

サイベリアンの性格

床に伏せてくつろいでいるサイベリアン
  • 温厚で従順な性格
  • 賢くてしつけがしやすい
  • 好奇心旺盛で遊び好き

非常に賢く、飼い主に対して深い愛情を示す温和な性質を持っています。

大きな体に似合わず、おもちゃで遊ぶことや高いところに登ることが大好きで、活発に動き回る一面もあります。

自立心も適度に備わっているため、きちんとお留守番ができることが多い手がかからない性格です。

サイベリアンの毛色の種類

毛色や模様が異なる3頭のサイベリアンの子猫
  • ソリッド(単色)
  • タビー(縞模様)
  • バイカラー(2色)
  • キャリコ(3色)
  • カラーポイント(顔や足先に濃い色)

原産国の厳しい自然環境を生き抜く中で培われた、きわめて豊富なバリエーションが存在します。

定番のブラウンタビーやシルバータビーをはじめ、純白のホワイトや、シャム猫のように部分的に色が濃くなるカラーポイントなど、個体によって多様な美しさを楽しめます。

サイベリアンの価格相場

並んで座っている2頭のサイベリアンの子猫

ペットショップやブリーダーから迎え入れる際の一般的な価格相場は、およそ20万円から50万円となっています。

血統の良さや毛色の珍しさ、キャットショーでの受賞歴がある親から生まれた個体などの条件によっては、50万円を超える高い価格が設定されることも少なくありません。

サイベリアンの飼い方

飼い主にブラッシングされながら寝転ぶサイベリアン

毎日のブラッシングと被毛のケア

非常にボリュームのある長毛種であるため、毛玉や皮膚炎を防ぐために毎日の丁寧なブラッシングが欠かせません。

特に春と秋の換毛期には驚くほど多くの毛が抜けるため、朝晩2回のブラッシングや定期的なシャンプーを行い、抜け毛をしっかり取り除いてください。

十分な運動スペースの確保

筋肉質で運動能力が高いため、室内でも十分に体を動かせる環境を整えてあげることが大切です。

しっかりとした強度のキャットタワーを設置したり、上下運動ができる家具の配置を意識したりして、ストレスが溜まらないように工夫しましょう。

徹底した室内の温度・湿度管理

極寒の地がルーツであるため寒さには大変強いですが、日本の夏の暑さと高い湿度には非常に弱い性質があります。

夏季はエアコンを常時稼働させて室温を22℃から25℃前後に保ち、湿度も40から60%を目安にコントロールして熱中症を予防してください。

サイベリアンがかかりやすい病気

ブランケットに包まっているサイベリアン

サイベリアンは頑丈な体を持つ一方で、心臓の筋肉が厚くなってしまう肥大性心筋症という遺伝的な疾患に注意が必要です。

また、毛を飲み込むことで胃や腸に毛が詰まる毛球症や、豊かな被毛の中に湿気がこもることで発生する皮膚炎のリスクも高いと言えます。

そのほか、大型種特有の体重を支える関節への負担や、猫で一般的に多い尿路結石などの泌尿器系疾患にも日頃から気を配る必要があります。

サイベリアンの歴史

雪が降る屋外で座っているサイベリアン

サイベリアンは、ロシア原産の自然発生した猫種で、数百年以上にわたってシベリア地方の厳しい寒さの中で生き抜いてきたと考えられています。厚みのある三重構造の被毛と力強い体格は、極寒の環境に適応する過程で自然に育まれた特徴です。

古くから農村や家庭でネズミ捕りとして活躍してきたほか、ロシアの民話や絵画にも登場しており、古くから人々に親しまれてきた存在であることがうかがえます。

しかし、長い間ロシア国外ではほとんど知られておらず、本格的に世界へ紹介されたのは1980年代後半から1990年代にかけてのことです。冷戦終結前後にヨーロッパやアメリカへ輸出されるようになり、計画的な繁殖が進められたことで猫種としての特徴が確立されました。

その後、多くの猫血統登録団体で公認され、現在では豊かな被毛と穏やかで愛情深い性格を兼ね備えた大型猫として、世界中で高い人気を集めています。

まとめ

上を見上げるサイベリアン

サイベリアンは、豊かなトリプルコートとたくましい体格、そして優しく賢い性格を兼ね備えた大変魅力的な猫です。

日本の暑い夏を乗り切るための厳重な室温管理と、長毛種ならではの毎日の丁寧な被毛ケアを継続することが、健やかに育てるための重要なポイントとなります。

賢くしつけがしやすいため、適切な環境さえ整えられれば、初めて猫を迎える方にとっても素晴らしいパートナーになってくれるでしょう。