【獣医師監修】ラガマフィンってどんな猫?猫種の性格や飼う前の注意点・価格相場まで徹底解説

【獣医師監修】ラガマフィンってどんな猫?猫種の性格や飼う前の注意点・価格相場まで徹底解説

ぬいぐるみのような愛らしさと甘えん坊な性格で人気の「ラガマフィン」。この記事では、ラガマフィンの特徴や歴史、豊富な毛色の種類、価格相場から、長毛種ならではの飼い方のコツ、かかりやすい病気まで詳しく解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

ラガマフィンってどんな猫?

人になでられているラガマフィンのアップ
  • 大型で抱き心地が良く、非常に甘えん坊で人懐っこい性格をしている
  • お留守番は少し苦手で、家族と一緒に過ごす時間を好む傾向がある
  • 豊かな長毛でお手入れが必要だが、初心者でも比較的飼いやすい

ラガマフィンの特徴

爪とぎの上で伏せているラガマフィン

【ラガマフィンの基本情報】

  • 英語表記:Ragamuffin
  • 原産国:アメリカ合衆国
  • 被毛の種類:長毛種
  • 体重:4.5kg〜9kg程度
  • 体高:25〜35cm程度

ラガマフィンは「テディベア」とも評される、非常に豊かでシルクのような手触りの長毛に包まれた大型の猫です。

がっしりとした骨太の体格(ロング&サブスタンシャルタイプ)をしており、完全に成長するまでには3年から4年ほどの歳月がかかります。

丸みのある愛らしい顔立ちと、触り心地の良いふんわりとした肉厚な体が多くの人々を魅了しています。

ラガマフィンの歴史

伏せて遠くを見つめるラガマフィン

ラガマフィンのルーツは、1960年代にアメリカで誕生したラグドールという猫種に深く関係しています。

ラグドールの創始者である ブリーダー(繁殖家)の組織から、独自の交配ルールに捉われずに健康で多様な毛色の猫を育てたいと考えたグループが1990年代に独立しました。

彼らはペルシャやヒマラヤンといった長毛種の猫たちと交配を重ね、新しい血統の確立を目指しました。

その結果、ラグドールの人懐っこい気質を受け継ぎながらも、より豊富なカラーバリエーションを持つラガマフィンが誕生し、2000年代以降に多くの登録団体から正式に公認されました。

ラガマフィンの性格

飼い主に抱きかかえられているラガマフィン
  • 非常に甘えん坊で従順
  • 人間が大好きで抱っこを好む
  • 穏やかで攻撃性が極めて低い

ラガマフィンは非常に優しく、人間と一緒に過ごすことに大きな喜びを感じる性格の持ち主です。人が部屋を移動すると後ろをトコトコとついてくるような健気さがあり、抱っこをされると体を預けてリラックスしてくれます。

他のペットや小さなお子様がいる家庭でもトラブルを起こしにくく、環境適応能力も高いため、初めて猫を迎える方でも安心してコミュニケーションが取れる扱いやすい気質です。

ラガマフィンの毛色の種類

段ボールの上に寝転がる白黒のラガマフィン
  • ソリッド(ホワイト、ブラック、ブルー、レッド、クリームなど全ての単色)
  • タビー(クラシック、マッカレル、パッチドなど様々な縞模様)
  • バイカラー・パーティカラー(あらゆるカラーにホワイトが組み合わさるパターン)
  • その他(ミンク、セピア、スモーク、シェーデッド、キャリコ、トータシェルなど)

世界最大規模の猫登録団体であるCFAの基準において、ラガマフィンは「ポインテッド(顔や足の先端だけに濃い色が入るパターン)」を除く、すべての毛色や模様が認められています。

白斑(白いぶち模様)の入り方にも制限がなく、一匹ずつが持つユニークな模様の美しさがそのまま個性として高く評価される点が大きな魅力です。

また、毛色だけでなく目の色のバリエーションも非常に幅広く、グリーン、ゴールド、ブルー、左右で色が異なるオッドアイなど、多彩な輝きを楽しむことができます。

ラガマフィンの価格相場

首を傾げるラガマフィンの子猫のアップ

ラガマフィンの子猫の価格相場は、一般的に約15万円から40万円前後となっています。

お迎えする場所がペットショップか、専門のブリーダーかによっても金額に差が生じます。また、毛並みの美しさや目の色、血統の良さ、生後の月齢などの条件によって価格は上下します。

ラガマフィンの飼い方

窓の外をのんびりと眺めるラガマフィン

ラガマフィンと健康で快適に暮らすためには、その大きな体と豊かな被毛、そして甘えん坊な性格に合わせた環境づくりが大切です。日常のケアから接し方のコツまで、押さえておきたいポイントを解説します。

毎日の丁寧なブラッシング

ラガマフィンは毛量が豊富な長毛種であるため、美しい被毛を保ち、皮膚の健康を守るためには毎日のブラッシングが欠かせません。

毛玉ができやすい脇の下や毛が密生しているお腹まわりは、特に念入りにコームやスリッカーブラシでお手入れをしてあげてください。

お留守番の配慮と環境づくり

非常に寂しがり屋で人が大好きなため、長時間の留守番が続くとストレスを感じてしまうことがあります。

お留守番をさせるときは退屈しないようにおもちゃを用意し、帰宅した際にはたくさん撫でて甘えさせてあげる時間を意識的に作りましょう。

適度な運動と肥満の防止

体が大きく成長するため十分な栄養が必要ですが、基本的にはおっとりしていて運動量が控えめなため、肥満になりやすい傾向があります。

キャットタワーを設置して上下運動を促したり、おもちゃを使って飼い主が一緒に遊んで運動をさせてあげることが大切です。

ラガマフィンがかかりやすい病気

床に横になって休んでいるラガマフィン

ラガマフィンを飼育する上で特に注意したいのは、心筋の壁が厚くなって心臓の機能が低下する「肥大型心筋症」という遺伝的な心疾患です。定期的に動物病院で超音波検査などの健康診断を受けることで、早期発見に繋げることができる場合があります。

また、腎臓に多数の嚢胞(液体の溜まった袋)ができて腎機能が徐々に低下する「多発性嚢胞腎」にも注意が必要です。

さらに、豊かな長毛を毛舐め(グルーミング)の際に飲み込んでしまい、胃や腸に毛が溜まる「毛球症」を防ぐためにも、日頃のお手入れと毛玉ケア用フードの活用が推奨されます。

まとめ

座って正面を見つめるラガマフィン

ラガマフィンは、ぬいぐるみのような愛らしい見た目と、抱っこが大好きな非常に甘えん坊で優しい性格を兼ね備えた魅力的な猫です。

お留守番への配慮や毎日の被毛のケア、遺伝性疾患への定期的な健康診断を行うことで、大切な家族として長く幸せに寄り添うことができます。

その穏やかな気質は、初めて猫を迎えるご家庭や、静かで癒やしのある暮らしを求める方にとても適しています。