キンカローはどんな猫?性格や特徴、かかりやすい病気と対策も解説

キンカローはどんな猫?性格や特徴、かかりやすい病気と対策も解説

キンカローは足が短く巻き耳の小ぶりな人懐っこい猫です。人的交配されて歴史がまだ浅い希少種のため、詳しいことが確立されていません。その背景には、一般的な猫と違った魅力や特性が数多く存在します。

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キンカローの特徴

キンカロー
  • 体重  :3~5kg(生猫平均オス3.5~5.0kgメス2.5~4.0kg)
  • 毛色  :ブラックブラウンブルーグレークリームオレンジ
  • 毛の長さ:短毛から長毛
  • 毛の模様:単色からタビー(縞模様)
  • 目の色 :全色
  • 耳   :巻き耳(後ろ向きにカールしている)
  • 足   :短足が2〜3割の確率で産まれる手の方が短め
  • 体長  :短め
  • 尻尾  :体長よりも長めが多い(数は内容に合わせて適宜追加)

キンカローの大きな特徴は、「短めの足」と「後ろ向きにカールされた巻き耳」です。

実は足の長い子も巻き耳ではない子も生まれてきますが、マンチカンの短い足とアメリカンカールの巻き耳を受け継ぐのが目的とされています。

しっぽの長い子が多く、中には体より長い子もいます。頭も目も丸く、体重も多くは3〜5キロ程度、日本猫と比べると小ぶりな大きさです。そんな体ながらも肩や腰の幅が広く、がっしりした筋肉質です(セミフォーリン)。

毛の色や長さ、模様は個体差があり幅広いバリエーションが認められています。見た目が小さく、短い足で活発に遊ぶ姿が可愛らしく人気のある猫です。

キンカローの性格

キンカローの子猫

アメリカンカールの性格を受け継いでいるキンカローは、犬のような性格です。一般的に猫のように人見知りせず、活発で社交的です。また、運動神経が優れていてよく動きよく遊びます。短い足を小刻みに動かして元気よく走るかわいらしさがあります。

好奇心旺盛で社交的

活発なキンカローは、人見知りをすることがほとんどなく社交的です。知らない人がいても、カーテンやソファーの後ろなど、狭い場所に隠れたり怖がったりすることがありません。

スキンシップが大好き

ふれあいが大好きで、飼い主さんが撫でてやると喜んでいるそぶりを見せます。スキンシップをたくさん取りたい飼い主さんにはぴったりの猫種です。むしろスキンシップが足りないとストレスを感じやすい性格です。

人懐っこく、人見知りしない

まるで犬のように人懐っこく人間が大好きです。いつも遊んで欲しそうな仕草でコミュニケーションを取りたがります。

遊ぶのが大好き 

ひとり遊びよりは飼い主さんなど人間と遊ぶのが大好きで、かまってほしい、遊んで欲しいという態度を示してきます。

賢い 

飼い主さんが投げたボールなどを、まるで犬のように咥えて持ってきてくれる賢い子もいます。個体によっては芸を教えると覚えて披露してくれます。

キンカローの価格相場

貯金箱と猫

キンカローの販売価格の相場は10〜30万円ぐらいです。迎える手段・キャッテリー(飼育場所)・人気のある個体によって大きく左右されます。

里親で迎える場合は、知人や譲渡サイトからであれば無料の場合もあります。保護猫団体からの迎え入れであれば、飼育費・医療費等の費用の請求があるので、全部を含めると相場は3〜8万円くらいになります。

費用の内訳は、虫下しやワクチン接種・マイクロチップ費用など、団体によって違いはあります。ペットショップやブリーダーであれば、人気のある子猫は18〜28万円前後、キャットショーの成績が良い子やその血筋だと30万円を越え、血統書つきだと50万円近くまで値段が上がる傾向にあります。

キンカローの歴史

時計

キンカローは、1990年代中ごろ、ブリーダーのテリー・ハリス氏によって、アメリカンカールとマンチカンを異種交配したことが始まりとされています(人為的交配種)。

カールした耳と短い足を特徴とする、新しい品種です。猫種としての歴史が浅く、遺伝病の発症確率や平均寿命に関する標準のデータもまだ明らかでない部分が多くある珍しい猫です。

原種がアメリカの猫です。世界的な猫種登録団体であるTICAでは、「正式な猫」でなく「実験的な猫種」として認定されています。小型猫の登録を専門に行うTDCAでも公認されています。

キンカローという名前は、「Kinky(縮れている)Lowlegs(短い足)」という言葉から付けられています。

足の短さがマンチカンに似ている

マンチカンは足の長さが生猫でも10cmほどしかなく、その短い足を受け継いでいるキンカローも、短いのが良しとされている特徴があります。

また、マンチカンのハイブリッド型と言われているメヌエットも、キンカローのように短い足が特徴です。

体重がアメリカンカールよりも軽い 

親猫のアメリカンカールは、大きいオスだと5.5kg、マンチカンの平均体重はオスで約3.0〜4.5kg、メスで約2.5〜3. 5kgです。キンカローは大きくても3kg程度しか体重がないので、体の大きさはマンチカンの遺伝子を受け継いでいると言えます。

耳が特徴的である

巻き耳傾向にあるアメリカンカールと垂れ耳傾向にあるマンチカンから生まれたキンカローの耳は、個体差もありますが生後2ヶ月ごろから徐々に巻きながら成長していきます。

巻き耳や垂れ耳の猫種の耳は雑菌が繁殖しやすいので優しく頻度の多いお手入れで清潔にしておく必要があります。

キンカローの寿命

白のキンカロー

キンカローの寿命は10〜13年と言われています。まだ歴史が浅い猫種のため、統計データの信頼性が薄いのが現状です。

一般的な猫の平均寿命が12~15歳ですので、個体差がありさまざまですがキンカローは若干短命な傾向にあります。

また、自由に外に出る習慣のある猫よりも、完全室内飼いの猫よりの方が平均すると2年以上長生きの傾向にあるとされています。(一般社団法人日本ペットフード協会が実施した「全国犬猫飼育実態調査」による)。

外に出る猫は、事故、怪我、感染症のリスクが高まってしまうため、寿命がやや短いようです。

運動量が多いキンカローには、キャットタワーやキャットウォークを設置してあげると活発に遊んでくれます。室内外でも工夫をして猫のストレスや運動不足を防ぎましょう。

また、毛球症予防や健康状態のチェック、スキンシップにもなるブラッシングを週に2〜3回くらいしてあげるなど、いつも気をつけてあげることで病気にも罹りにくく、大切な家族として長生きしてくれるでしょう。

キンカローも生活環境やお世話で一生が決まりますので、愛猫にはできるだけ幸せな環境を整えてあげましょう。

キンカローのがかかりやすい病気

猫の手

キンカローはアメリカンカールの特徴を受け継いでいるため、比較的疾患に強い猫種です。

注意してあげたいのは皮膚疾患・関節疾患・毛球症・緑内障です。「病気の原因が親猫からの遺伝性疾患なのか?」についても、データが少ないため不明なのが現状です。

普段からのケアで予防できる病気もあります。細菌による典型的な疾患であれば初期になぎりオキシドール消毒で改善されることもありますが緑内障のように予防のしようがない病気も存在します。

異変を感じたら迷わず病院につれていきましょう。

皮膚疾患に注意する

キンカローは痊瘡(ざそう)という「猫のアクネ(ニキビ)」に罹患しやすい猫種です。痊瘡は脂腺が多く集まっているところにできやすく、よく見られるのはあごの下です。

症状はアゴの下などに皮膚の分泌物が溜まることによって、細菌感染します。進行してしまうと傷みが出たり、腫れ上がって出血、炎症やかゆみを伴います。

初期(黒い塊上の汚れがついている状態)であれば、動物用のシャンプーでしっかり洗ったあと、オキシドールを染み込ませたコットンで消毒したりすることでよくなります。

悪化するといけないので、早めに受診して殺菌用シャンプーの使用や抗生物質の投与をしてもらいます。

また、再発しやすいので、患部の清潔を保ち、消毒をするなどして日頃から清潔な状態を保つようにしましょう。そして症状が重くなった場合は獣医師に相談しましょう。

関節疾患を起こしやすい

キンカローは手足の短さから腰への負担が大きく、関節疾患になりやすい猫種です。特に注意したいのが親猫であるアメリカンカールにも起こりやすい「変形性関節」の疾患です。

正常な関節機能が破壊され、痛みや歩行障害が生じます。体のどの関節でも起こる可能性がありますが、多くは負荷がかかりやすい肘、股、膝の関節で発症します。変形性関節症を発症すると、歩行障害が起こります。

他にも、関節の炎症(熱を持つ)・関節の腫れ・起き上がる速度が遅くなる・関節分仕切りに舐めたり噛んだりする症状が見られます。

治療として、消炎鎮痛剤の投与、減量、リハビリがあります。予防するには、関節に過度の負担がかからないように、日頃から適正体重の管理をしておくことです。

抜け毛

病気が原因で抜け毛が増えることもあります。「舐性(しせい)皮膚炎」といって、膀胱炎や関節炎の痛みによる過剰な毛づくろいで、抜け毛が起こります。

ひどい時は皮膚炎まで起こす可能性もあります。また、ストレスからくる過剰な毛づくろいが原因な場合も。

ステロイドの外用薬を長期間使用による、「ステロイド皮膚症」、ツメダニ症、疥癬などに感染して起こる「感染性皮膚炎」は、大量のフケや大量の毛が抜ける、湿疹などの症状がみられます。

子猫や高齢猫、長毛種に多く、抜け毛が主な症状の「皮膚糸状菌症」は真菌による感染症です。猫から人に感染することもあるので、真菌を取り除いてから抗菌治療があります。部分的な場合は毛刈り後のシャンプー、抗菌薬の塗布、飲み薬の処方があります。

患部を舐めてしまわないような処置や対策も要り、長いと数ヶ月の治療が必要です。ノミやタンパク質による「アレルギー性皮膚炎」では、かゆみが一般的な症状で赤味、発疹、フケ、脱毛などの症状があります。病気ではないものでも慢性的な刺激が原因の脱毛もあります。

首輪をつけたままにしておくと、首の周りの毛が摩擦でちぎれて脱毛してしまうことがあります。首輪自体や首輪の素材を違うものに変えたりすると改善します。キンカローは比較的抜け毛が少ない猫種ですが、抜け毛が多くなることもあります。

病気ではない原因として、「ブラッシング不足」や「換毛期(年に2回)の抜け変わり」です。毛が抜けてくる3月ごろから抜け毛対策の基本であるブラッシングを1日1回行って毛を取り除きます。年に2回の換毛期にはシャンプーしてあげます。

抜けてしまった毛は掃除機をかけたり、コロコロクリーナーやガムテープなどを使い、家の中を綺麗にしてあげましょう。換毛期以外でも、こまめにブラッシングで取り除くようにしましょう。

口内炎

キンカローは口内炎にかかりやすい猫種です。ほとんどはウイルス感染によるものですが、口の中に傷ができたり、他の病気で免疫力が低下していたりすることも原因の一つです。

主な症状は、「食欲がない」「体重が減る」「強い口臭・よだれ」「口内粘膜や歯肉の腫れ・出血」です。

治療は、患部のウイルスを除去、洗浄の洗浄、抗生物質の投与になります。予防策として日々の食事の栄養バランスに気をつけ、ワクチン接種や定期検診の受診を欠かさないようにすると重症化を防ぐことができます。

緑内障

キンカローは他の猫種に比べて緑内障にも罹りやすいと言われています。

緑内障は、発見が難しく予防が難しい病気の一つです。症状は眼の充血、目が大きく見える、瞳孔を開きっぱなしにして眩しがる、目をしばしばさせる、などが見られます。

原因は、眼球の中の「房水」と呼ばれる液体の循環が阻害されることです。眼圧が一定に保たれなくなると眼圧が上がります。簡単に言えば目が硬化してきて、進行すると目が見えなくなってしまうこともある病気です。

治療は点眼や内服薬で眼圧を下げる処置が一般的です。予防は困難ですが早期治療が必死なので愛猫の目の状態をよく見て、小さな変化にも気付きやすくしておきましょう。

毛球症

毛球症は、口から入った毛が体内で毛玉の塊になって詰まってしまう疾患です。

原因は普段している毛づくろいにもありますが、傷や皮膚疾患、ストレスからの過剰な毛づくろいによる場合もあります。特に長毛のキンカローは、長い毛を飲んで体内に溜まりやすいリスクがあります。

舐めた毛玉が排出されないままお腹に溜まると、嘔吐や食欲不振の症状がでてきます。うまく体外に排出できないと、まれに毛球が腸に詰まって腸閉塞を起こす恐ろしい疾患です。

治療はケースバイケースです。軽度であれば毛玉を体外に排出してくれるフードやサプリメントの処方、胃腸のケアが必要であれば制吐剤や消化薬の投与、腸閉塞を起こしている緊急時や、ほかの方法での毛玉が排出が困難な場合は、内視鏡や開腹手術で詰まった毛玉を取り除く必要があります。

予防するためには、毎日のブラッシングや定期的なトリミングで丁寧に抜け毛を除去すると有効です。尻尾の毛量が多いので念入りにブラッシングしてあげることをお勧めします。

食事面では毛玉ケアのできるフードやサプリメントを取り入れてあげると予防にもなります。

まとめ

キンカローの子猫

キンカローはアメリカンカールとマンチカンの合いの子です。目がまんまるで耳がクルンと巻いたルックスと、短めの足で細やかに走り回って遊んでいる姿がたまらない魅力の猫種です。その愛らしさから非常に人気があります。

特に子猫や血統書付きは30万を越える価格で取引されています。新しい猫種のため、詳しい寿命やかかりやすい病気などの詳しい統計が確立されていません。その中で、2022年現在明らかにされている現状を挙げてみました。

この猫種の特徴や性格、団体や個人・購入先によって譲り受けの価格帯が違うこと、かかりやすいとされる病気や予防について理解されたかと思います。

キンカローを家族として迎えようと検討されている方や、飼い初めの方はぜひ参考にして下さい。寿命も個体差はあれど、飼い主さんをはじめとする家族のケアで、より幸せの多い一生になっていきます。