マンクス|特徴/性格/色/幻の猫?

マンクス|特徴/性格/色/幻の猫?

マンクス、という猫種を聞いたことがありますか?マンクスは日本ではほとんど手に入らない、幻の猫なのです。故に余計興味が出てしまうのは、私だけでしょうか?幻の猫マンクスは、一体どんな猫なのでしょう?どうしたら、手に入るのでしょうか?

マンクスの特徴

横向きのマンクス

マンクスには、どのような体の特徴があるのでしょうか?

体格

マンクスは3.5kg~5.5kg程度の、平均的な体重です。胴体は小さめで背中も短いです。ですが、抱き上げた時のずっしり感には驚かされるかもしれません。マンクスは成熟するのがゆっくりなので、成猫になるのに5年程度かかると言われています。寿命は8年~14年位です。

体の各部分

マンクスの前足は短いですが、とてもパワフルです。後ろ足が前足よりも長いので、ウサギのようにピョンピョンと跳ねることがあり、「マンクスホップ」と呼ばれています。この事がマンクスが「キャビット」と言われる所以となったようです。マンクスは丸い頭と大きな丸い目が可愛らしい印象なのですが、非常に運動能力が高い猫種です。

尻尾

マンクス最大の特徴である尻尾ですが、全てのマンクスに尻尾がない訳ではありません。普通の長さの尻尾を持つマンクスは「ロンギーズ」または「テイリーズ」と呼ばれています。それよりも短い尻尾を「スタンピーズ」と言い、全く尻尾がないものを「ランピー」、少々尻尾がある場合は「ライザー」呼ばれます。

マンクスの性格

ピンクのマットに座っているマンクス

マンクスの性格は、どんな性格なのでしょうか?

家族を守る

マンクスはネズミ捕り名人ですが、同時に番犬ならぬ「番猫」にもなれる能力を持っています。家族をネズミから守るのはもちろん、その他の脅威や野良犬などから守るのです。なんて頼もしいのでしょうか!マンクスに尻尾がないからといって、その運動能力は他の猫と遜色ありません♪

優しくて甘えん坊

マンクスは家族にはとても優しく、特にお気に入りの人のする事をサポートしようとします。その人がリラックスしようとすれば、膝に乗って甘えます。膝に乗らなくても側で丸まってうたた寝します。来客や自分より若い猫にも、優しく接することが多いです。

賢い

マンクスは賢い猫種なので、犬のように投げたおもちゃを取って遊んだり、リードを付けてのお散歩をしたりすることがあります。水遊びも好きなことがあります。マンクスが蛇口で遊んでいる姿を目撃するかもしれません。ドアや棚の扉を開けてしまう場合もありますので、開けて欲しくない場所にはロックを付けましょう。きちんとしつけを行えば、飼い主が困る行動はしないでいてくれるでしょう。

子供や他のペットは苦手

マンクスが子猫の時からであれば、子供や他のペットと住むことができるようです。良い遊び相手になれるでしょう。ただ、成猫のマンクスを子供や他のペットと一緒にするのは、少々難しいかもしれません。特に今まで静かな環境にいたマンクスであれば、ストレスを溜めてしまう可能性があります。もし子供や他のペットがいるご家庭で飼う時には、子猫のマンクスを迎える必要があります。

マンクスの毛色

マンクスの毛色のバリエーションは大変多く、あらゆる色が認められています。

  • レッド
  • シナモン
  • チョコレート
  • ブラック
  • ブルー
  • ライラック
  • フォーン
  • クリーム
  • ホワイト

が存在していて、柄も「ソリッド」「ダビー」「シェード」「スモーク」「バイカラー」が存在しています。

ブラウンマッカレルダビーマンクス

こちらはブラウンマッカレルダビー、いわゆるキジトラ柄の猫です。よく見かけるマンクスの柄です。

レッドマッカレルタビーマンクス

こちらはレッドマッカレルタビー、いわゆる茶トラです。日本でも人気のカラーとなっています。

シルバーマッカレルタビーマンクス

シルバーマッカレルタビー、サバトラ柄のマンクスも存在しています。

このほかにも、「ブラック&ホワイト」「ブラウントービー&ホワイト」など多種多様な毛色が存在しています。バリエーション豊かな猫の中から好みのあったマンクスを選べるのも楽しみの一つと言えますね。 ただし、マンクス自体がかなり珍しい猫のため、この毛色の猫が欲しい!と思ったとしても、お目当ての柄の子と出会える確率は極めて少ないかもしれませんね。

マンクスがかかりやすい病気

聴診器

マンクスは健康な猫種ではありますが、かかりやすい病気がいくつかあるようです。

尾骨の関節炎

尻尾が短いマンクスがかかりやすいようです。

角膜ジストロフィー

遺伝性の疾患で、両目の角膜が白く濁ります。生後4ヶ月頃から症状が現れ始めます。

マンクスシンドローム

背骨が短過ぎる事を含めた先天性の欠陥や尿路の欠陥、消化器系の欠陥のことを総称して言います。全く尻尾の無いランピーに多いとされ、約20%のマンクスにみられるそうです。生後4ヶ月頃から症状が現れ始めます。

マンクスを手に入れるには

眠っているマンクス

マンクスは前述したように、残念ながら日本ではほとんど手に入りません。どうしても飼いたい時は、海外から輸入をするしかありません。猫の輸入をサポートしてくれる業者もありますので、信頼のおけるところを選んで、運命のマンクスをゲットしてください!!

マンクスの歴史

伏せているマンクス

マンクスはイギリス、マン島原産の、しっぽの無い猫種です。その起源は1700年代と言われており、かなり歴史の古い猫種です。マンクスの猫種の成り立ちについては諸説ありますが、冗談めかして「猫とウサギが交配した結果だ」と言われ、「キャビット」と呼ばれることもあります。

マン島は尻尾の無い猫がいる島として知られるようになり、マンクスの名前もマン島から付けられました。マンクスの長毛種は、「キムリック」と呼ばれる独立した猫種として確立しています。

まとめ

日本では幻のマンクスですが、いつか実物をこの目で見る日が来ることを祈ります。マンクスの動画を見ると、小さな体ですが高い運動能力を持っていることが分かります。飼い主には従順のようですので、一度は一緒に住んでみたい憧れの猫種に、私の中では認定されました!(笑)

投稿者

女性 ケロキ

マンクスは、コロコロと丸いフォルムがとてもかわいいですね。尻尾が短い猫は日本以外では多くないという話を聞いたことがありますが、マンクスがいるんですね。
マンクスは日本で人気の猫種にはない特徴がとても多いと思いました。マンクスが誕生した説を調べてみると、冗談ぽいものも含めていくつかありました。それだけ、愛されている猫なんでしょうね。また、体の特徴も独特ですね。後足が長いというのは不思議です。日本で手に入れることができたら人気の品種になると思います。ですが、遺伝病やマンクスシンドロームなどがあるので繁殖するには高い知識が必要となるようです。機会があればぜひとも実際に見てみたい猫の一種類になりました。
投稿者

女性 匿名

マンクスはそんなに昔からいたのですね!
マンクスはその筋肉質な脚で活発に動き回り木登りなどを得意としますが、性格は穏やかです。なのでお留守番などは得意なので、とても飼いやすい猫です。
猫は尻尾とひげなどでバランスをとる動物です。なので私は、マンクスは尻尾がないのにうまくバランスをとれていたり、運動能力に問題がないか不安でした。ですが本文にあるように、番犬と呼ばれるほどネズミ取りを得意とするので、ほかの猫との運動能力の差はあまりなく安心しました。
猫のしっぽの形には様々な形がありますね。かぎ尻尾や、ねじね尻尾などとてもかわいくて猫の魅力とも言えます。そんな中、マンクスは尻尾がありません。それなのに絶大な人気があるのはとても疑問でした。でも今回マンクスの様々な魅力が知れてよかったです。
投稿者

40代 女性 nekomanma

マンクスという猫種の名前は聞いたことがあるのですが、記事を読んでみたら、何一つ具体的に知らなかったと気づきました。「幻の猫」というだけで、十分に興味深いですが、マンクスの遺伝子的な掛け合わせの難しさや、マンクスの特徴的な体型による避けられない疾患の多さからいっても、本当に「幻の猫」のままにしておくべき猫種のように感じました。

自然発生的に古くからマン島に生息し、認められていたのであれば、マンクスはブリードではなくて、むしろ「保護」していくべきタイプの猫種なのではないかと思います。人の手を入れて、遺伝学上の操作をしながら猫種を維持していくのではなくて、自然発生、自然淘汰までを視野に入れる、そういう猫種があっても良いと思います。マン島の猫として門外不出のような保護でも良いのではないかと考えました。

なんとなくブリティッシュショートヘアにも似ていてルーツ的な近さを感じます。見た目からいっても、比較的、筋肉質でむちむちした感じかなあと思いました。マンクスは一緒に暮らす猫というより、例えばマンガや映画の中に登場するような印象の猫ですね。コロッとしていて、可愛らしいと思います。

マンクスの日本での知名度も気になりますが、ここまで「幻の猫」であったなら、当然、価格も気になりますね。また実際、マンクスの致死遺伝子や、遺伝的な発生率、尻尾発生パターン等を踏まえなければブリードはとても難しいのでしょうね。その意味では、本当に日本で簡単にお目見えすることのない猫なんだろうな、と思います。そして、仮に日本で簡単に入手することができるようになっても、病気の発生率も高いので、飼うのには勇気がいると思います。

それとも、「幻の猫」や「保護」など考えることではなくなる時代も来るのでしょうか。これからの科学の発展と共に積極的な遺伝子的改良を経て、万能で長生きのマンクスがいずれ登場するのでしょうか!?

スポンサーリンク