オリエンタルショートヘアの特徴
オリエンタルショートヘアはシャム猫の交配によって生まれたこともあり、体形はシャム猫と同じオリエンタルです。体はしなやかで細く直線的、頭が長く顔はV字型で、大きさは3㎏~6㎏と平均的な猫と同じぐらいです。
オリエンタルショートヘアは、大きな耳に長い尻尾、アーモンドのような形の目をしていますが、オリエンタルショートヘアの目の色はシャム猫のようにブルーだけでなく、グリーンやゴールド、シルバーなど豊富です。被毛は毛足が短いシングルコートの短毛種で、手触りも良く、毛並みは光沢がありサテンのようです。
そして、オリエンタルショートヘアの最大の特徴は、被毛と色の豊富さです。エボニーやホワイトなどの単色はもちろん、タビ―パターン、バイカラーなどポイントカラー以外の多くの種類があり280を超えると言われています。このようにオリエンタルショートヘアの被毛の色や柄はとても豊富ですが、血統登録機関によって公認される色柄は異なっているようです。
オリエンタルショートヘアの性格
オリエンタルショートヘアの性格は、サイアミーズ譲りです。社交的で甘えん坊、そして飼い主の気をひきたがりでおしゃべり好き。どんな猫も個体差がありますので、中には神経質なオリエンタルショートヘアもいますが、ほとんどのオリエンタルショートヘアは人懐っこい性格です。
自己主張が強く、ヤキモチ焼きなところもあるので、放っておくと拗(す)ねてしまうこともあるとか。オリエンタルショートヘアは、留守番の多い家にはむかないかもしれません。好奇心が盛んなオリエンタルショートヘアはむしろ、猫と遊びたい人に最適な猫種といえるでしょう。
優雅な体つきのオリエンタルショートヘアは一見大人しそうに見えますが、意外と活発で元気な猫種です。訓練次第では、飼い主がおもちゃを投げると、犬のように取ることができるようになります。オリエンタルショートヘアはやんちゃなところもありますが、飼い主に忠実な猫なのです。
オリエンタルショートヘアの飼い方
オリエンタルショートヘアは短毛種なので、週に1回ぐらいのブラッシングで良いようです。猫はセルフグルーミングをよく行いますので、これで汚れはほとんど落ちてしまうために頻繁なシャンプーは必要ありませんが、汚れが目立ったり臭いがひどかったりしたときはシャンプーをしてあげましょう。
オリエンタルショートヘアは、見た目よりも筋肉質で運動が大好きな活発な猫です。運動できるように、キャットタワーなどで飼育環境を整えてあげましょう。そして、人懐っこい性格のオリエンタルショートヘアは、飼い主に構ってもらうのを好みます。
飼い主は積極的にオリエンタルショートヘアの相手をしてあげましょう。留守番が多いオリエンタルショートヘアは、ストレスで食欲不振や下痢、脱毛をおこすこともあるようです。オリエンタルショートヘアを迎える前に、飼い主は自分のライフスタイルを考慮することも大切です。
それから、オリエンタルショートヘアはサイアミーズと同様に細見な体型ですから、太りすぎには注意しましょう。オリエンタルショートヘアに限りませんが、肥満になると、心臓などの内臓に負担がかかったり糖尿病になったりします。
オリエンタルショートヘアの平均寿命は平均的な猫の寿命と余り変わらないようですが、飼い猫の寿命は飼い主の健康管理で左右されることが多いものです。栄養と運動のバランスを考え、しっかりと体重管理をしてあげましょう。
オリエンタルショートヘアの歴史
オリエンタルショートヘアは、1950年代にサイアミーズを作り出そうと交配を重ねた結果生まれてきた猫種です。サイアミーズは、スレンダーな体とポイントカラーが特徴的な猫です。
交配の過程で、姿形はサイアミーズそっくりで、被毛がチョコレートや白、ブラックなどの様々な色やポイント、タビ―などの様々な模様を持つ猫が生まれました。これが、1977年にオリエンタルショートヘアとして正式に登録されました。
今では、オリエンタルショートヘアは、世界最高の権威として広く愛猫家に認識されているアメリカの団体CFA、世界最大の猫の血統登録機関であるTICA、フランス発祥の欧州最大の猫血統登録機関FIFe、イギリスの血統登録機関GCCFなど多くの団体で公認されています。
また、オリエンタルショートヘアの交配では、被毛の長い個体が生まれることがあります。かつてはロングヘアのオリエンタルショートヘアは認定されなかったようですが、近年はオリエンタルショートヘアの長毛タイプとして認定する血統登録機関が増えているようです。
オリエンタルショートヘアと似た猫
シャム猫
シャム王朝(現タイ王国)が原産といわれているシャム猫は、古い歴史を持つ猫です。シャム猫は、身分の高い人だけが飼うことを許された猫でした。シャム猫は、ポイントカラーがあるのが特徴です。これがあるかどうかでシャム猫と認められます。オリエンタルショートヘアは、シャム猫からこのポイントをなくした猫です。ですから、被毛以外の特徴はほぼ同じです。
バリニーズ
バリニーズもオリエンタルショートヘアとよく似ています。オリエンタルショートヘアとの違いは被毛で、ポイントがあり、長毛です。
特にしっぽはふさふさしています。もともとバリニーズもシャム猫でした。それが、突然変異で長毛になった猫をバリニーズと呼ぶようになったのです。このバリニーズという名前は、猫のしなやかな動きがバリ島のダンサーのようなので、名づけられました。
オリエンタルロングヘア
By Heikki Siltala, catza.net or www.heikkisiltala.com - [1], CC BY 3.0, Link
オリエンタルロングヘアは、オリエンタルショートヘアの被毛が長くなっただけなので、基本はオリエンタルショートヘアと同じです。長毛種のオリエンタルは、突然変異によって生まれました。長毛種ですが、その中ではやや短めの被毛です。
まとめ
オリエンタルショートヘアは、サイミアーズの交配で生まれた短毛種で、姿形はサイミアーズによく似た細見の体で、被毛の色や柄が豊富なのが特徴です。オリエンタルショートヘアは、性格や飼い方などもシャム猫に似ていて、社交的でおしゃべり好き、そして意外と活発で飼い主に忠実な猫です。
オリエンタルショートヘアを取り扱うブリーダーも多く、価格もペットショップで15万円~20万円、ブリーダーで20万円~25万円ぐらいのようです。みなさんも、サイミアーズのようなスタイリッシュな体つきで、かつ色柄豊富なおしゃれなオリエンタルショートヘアをパートナーとして迎えてみてはいかがでしょうか。
20代 女性 ぬこさん
大きな長い耳がチャームポイントですよね!被毛と色の種類の多さが280を超えるとは、数の多さに驚きです。
オリエンタルショートヘアは日本ではまだ馴染みの浅い猫種の一つですが、海外では大人気で、アメリカの人気の猫種ランキングではトップ10にランクインするほどだそうです。
日本ではスコティッシュフォールドやマンチカンやアメリカンショートヘアのような可愛らしいぬいぐるみのような猫種が現在人気なのかなぁという印象を受けましたので、スタイリッシュなオリエンタルショートヘアはあまり見かけるのが少ないのかもしれませんね。
ストレスからの病気に注意は必要ですが、比較的病気になりにくいと言われていて初心者でも飼いやすい印象を受けました。20歳まで長生きする子もいるなど長生きするイメージもあります。
人が好きな甘えん坊なので留守がちなお家には不向きとの事ですので、一人暮らしで留守番が長いお家は迎える際は検討する必要があるかもしれないですね。
30代 女性 にゃコロ
耳が大きく、顔が小さな逆三角形、目も見慣れている猫よりも少し細くつり目な印象を受けました。
そのスタイリッシュなボディとのバランスが取れていて、飼い主さんの教え方次第で、芸も覚えてくれるかも!と言う知的さも兼ね備えた猫さんには頭が上がりませんw
そばにいてくれるだけで癒しを頂いているのに、それ以上の期待に応えてくれる猫はなかなかの強者ですね!
私の頭の中には、猫に芸を教える考えが今までありませんでしたが、最近はTVなどでご飯を催促する時にベルを鳴らす猫さんや、複数の紙コップの中の1つにおやつが入っているモノをいとも簡単に見つけてしまう猫さんなど、話題になったスーパーな猫さんを目にする機会も増えました。
オリエンタルショートヘアの知的さを最大限に引き出せたなら、話題になる事間違いないですね☆