猫にビーフジャーキー(人間用)は大丈夫?食べてもいい商品もご紹介

猫にビーフジャーキー(人間用)は大丈夫?食べてもいい商品もご紹介

猫に人間用のビーフジャーキーをあげてもよいか悩んだ経験はありませんか?人間用のビーフジャーキーは猫にとって有害な材料が使われている場合もあり危険です。今回の記事では、人間用のビーフジャーキーを与えてはいけない理由や、猫用のジャーキーの紹介や作り方などをお伝えします。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

猫にビーフジャーキー(人間用)は大丈夫?

ビーフジャーキー

人間用のビーフジャーキーは猫にとって有害な材料が使われていることがあるので、与えることは控えたい食品です。

猫に与えてはいけない理由

猫はもともと肉食動物なので、牛肉を食べること自体はよいのですが、人間用のビーフジャーキーは味付けがされていて塩分も高く、保存料や香辛料が多く使われているなど、猫にとっておすすめできない食品です。

特にニンニクやオニオンパウダーなど猫にとって有害な材料で味付けされている場合があり危険です。猫の健康を守るためにも人間用のビーフジャーキーを与えることは控えましょう。

腎臓病や心臓病、尿結石などの持病がある猫が人間用のビーフジャーキーを食べてしまった場合は注意が必要です。人間用のビーフジャーキーは塩分が多く、心臓や腎臓などにも影響を与えやすいため、持病を持つ猫は体調を悪化させてしまうこともあります。

猫がビーフジャーキーを食べた時に注意したい事

食後に舌を出して口周りを舐める猫

どれぐらいの量を食べたのか?

猫が誤って人間用のビーフジャーキーを食べてしまったり、飼い主さんが知らずに与えてしまったりすることもあるかもしれません。その際は、まず食べてしまった量とパッケージの原材料表示を確認しましょう。

味付けが濃いので、まず水分を摂らせ体調に変化がないか様子を見てください。その後体調が悪くなるようなら動物病院を受診しましょう。食べてしまった量を獣医師に伝え、商品も持参すると診察もスムーズに行うことができます。

持病がある猫が食べてしまったら

腎臓病や心臓病、尿結石などの持病がある猫が人間用のビーフジャーキーを食べてしまった場合は注意が必要です。人間用のビーフジャーキーは塩分が高く、血圧も上がりやすいため、持病を持つ猫は体調を悪化させてしまうこともあります。

塩分以外にも、保存料や香辛料を摂取することにより体調が悪くなることもあります。猫の様子に変化があるようならすぐに動物病院を受診しましょう。

喉に詰まっていないか

人間用のビーフジャーキーは人がちぎって食べることを想定して作っているため、猫がそのまま食べると喉に詰まらせてしまう可能性があります。猫は食べ物をあまり噛み砕かずに飲み込んでしまう傾向があるため注意が必要です。

誤って猫が人間用のビーフジャーキーを食べてしまったときは、猫が喉に詰まらせていないか確認しましょう。

口が閉じなくなったり、よだれが垂れたりしたときは、喉に詰まらせている可能性があるので、動物病院を受診しましょう。飲み込んだ後も食道や胃、腸内で詰まることもあります。吐く様子や食欲不振などがあった場合にも動物病院を受診して下さい。

猫が食べても良いビーフジャーキーおすすめ4選

人が持つおやつを見上げる猫

猫用のビーフジャーキーは、通販サイトやペットショップ、ホームセンターなどで手軽に購入することができます。ペット用のジャーキーは人間用とは違い、猫が食べても安全な原材料が使われているため、安心して与えることができます。ビーフジャーキーのほかにもいろいろな食材を使用したジャーキーがあるので、猫の好みを見つけてあげられるとよいですね。

CattyMan またたび入りねこちゃんソフトジャーキー

キャティーマン (CattyMan) またたび入りねこちゃんソフトジャーキー 70g

国産の牛肉と鶏肉を使って作られているまたたび入りのソフトジャーキーです。またたび入りで猫の興味も引きやすく、味もよいので食欲の落ちてきた老猫の栄養補給としてもおすすめです。柔らかく、食べやすいスティックタイプのジャーキーなので、のどに詰まらせる心配も少なく安心して与えることができるでしょう。

スマートキャット 無添加ササミ細切り

スマートキャット 無添加ササミ細切り20g

こちらはビーフではなく、鶏ささみで作られたジャーキーです。ビーフジャーキーよりも低脂肪でたんぱく質が豊富な鶏ささみを使った無添加ささみジャーキーで、加工を極力省き素材そのもののおいしさを大切にした商品です。保存料や酸化防止剤、着色料、発色剤無添加で食べやすい細切りタイプなので、猫に安心して与えることができるでしょう。

手作り秋鮭ジャーキー

手作り秋鮭ジャーキー125g【無添加・無塩】【国産 犬 おやつ/猫 おやつ】

猫用のジャーキーには魚を使ったものもあります。北海道産の秋鮭を使ったジャーキーは職人が一つ一つ手作りしています。秋鮭にはDHAやEPAをはじめ、ビタミンやカルシウム、タウリンなどの猫の健康を考える上で摂取したい栄養素がたくさん含まれています。ビーフジャーキーと同様に嗜好性も高く猫のおやつにおすすめの商品です。

猫用ジャーキーを手作りする方法

手作りのレシピ

猫用のジャーキーは自宅でも簡単に手作りすることができます。Youtubeでもいくつか作り方の紹介動画か公開されているので、参考にしながら作ってみるのもよいでしょう。

猫用ジャーキーの作り方

<用意するもの>

  • 鶏ささみ肉
  • 麺棒
  • クッキングシート

<作り方>

新鮮な鶏のささみ肉を用意し、包丁で筋を取りましょう。

麺棒を使って、ささみ肉をたたいて伸ばします。このとき、より薄く伸ばすことでカリカリの触感に仕上げることができます。猫の好みに合わせて調整してみてください。

クッキングシートにささみ肉をのせ、200℃~250℃のオーブンで20分程加熱します。焼き時間は使っているオーブンにより調整してください。


猫用ジャーキーのアレンジ

猫用のジャーキーをアレンジすることで、猫の食事にメリハリをつけることができます。

食欲がない猫やご飯の味に飽きてしまった猫には、細かくちぎったジャーキーをキャットフードに混ぜてトッピングしてあげると味に変化がついて、食いつきがよくなります。

便秘が気になる場合は、茹でたサツマイモに細かくちぎったジャーキーを混ぜて団子状にしてあげると、食物繊維も摂れる栄養満点のおやつになるでしょう。

猫用のジャーキーは猫の食生活に工夫して取り入れることで、飼い主さんの悩みを解決できる場合もあります。猫用のジャーキーは嗜好品であり主食にはなりえませんので、与えすぎには注意しましょう。

ビーフジャーキーにうっとりする猫達の動画


猫用のジャーキーに一生懸命食らいつく子猫の姿がかわいく、見ているだけで癒されます。「グルグル」と喉を鳴らすのはうれしいという感情の表れなので、ジャーキーが大好きだと言うことがよく伝わってきますね。


ペルシャ猫の、のえるちゃんが、大好物の猫用ジャーキーを食べる動画です。まっ白でかわいい外見にも関わらず、ジャーキーに夢中な姿がかわいいですね。おいしすぎて思わず飼い主さんの指まで噛み付いてしまうところに自然と笑みがこぼれてしまいます。


突然目の前に現れた猫用ジャーキーに興奮する猫の姿がほほえましい動画です。勢い余って机の下まで走って行ってしまうところで終わってしまいますが、ちゃんとジャーキーにありつけたのかが気になりますね。

まとめ

人が持つおやつを食べようとする猫

ビーフジャーキーが好きな猫も多いということがわかりました。しかし、与え方には注意が必要です。特に、人間用のビーフジャーキーはいろいろなリスクがあるため、猫に与えることは控えた方がよいでしょう。

猫にジャーキーを与えるときは小さくちぎってあげ、喉に詰まらせないように気をつけてください。猫用のジャーキーを購入したり手作りしたりして、猫の食生活に上手に取り入れてあげるとよいですね。

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