アビシニアンについて
アビシニアンは小さい体に美しい毛色を持ち、甘えん坊な性格をしている猫の種類です。優雅な姿、美しい毛並み、小柄でスマートな体は多くの人を魅了してきました。そんなアビシニアンについて、わかりやすく知りたいことをまとめてみました。アビシニアンを飼いたい、一緒に暮らしてみたいと思う方はぜひご一読ください。
アビシニアンの6つの性格
1.活発で好奇心旺盛な性格
すらりとした体型からもわかるように、アビシニアンは非常に好奇心旺盛で活動的な猫です。体をたくさん使って遊ぶことが大好きです。動きも早いので、キャットタワーや自由に動き回れる空間を用意してあげる事が必要です。
また、アビシニアンを飼って「犬のような性格だ」と思う人はとても多いです。ボールを投げたら取ってくる。家人が帰宅すると迎えに走ってくる…このようなお話をされる飼い主さんがとても多いのです。
とても活発な性格のアビシニアンに、ダラけるとかカウチポテトだとかいう言葉は似合いません。いつでも元気いっぱい、やる気満々、獲物を見つけたら逃さない気合ではち切れそうな性格の猫です。なので、アビシニアンを飼っている皆さんは家中を走り回る元気な猫が大好きな方が多いです。
2.イタズラ好きな性格
アビシニアンは活発な性格に加えて、イタズラ好きな性格でもあります。なので、気がついたらとても高い所に乗っており物を落とす、壁を駆け上がるなど、飼い主を困らせることもあるようです。アビシニアンはジャンプ力もあるので、どこへでも行ってしまいます。家の中での行方不明になることもありますので、注意が必要です。
3.甘えん坊で愛嬌のある性格
アビシニアンには甘えん坊な性格の猫がとても多く、特にオスは甘えん坊な性格の傾向が強いと言われています。また、アビシニアンには、一般的な猫に多い「ツンデレな性格」の子が少なく、体をすりよせてきたり甘えた声で呼んだりとわかりやすい愛情表現を示すのも特徴的です。
飼い主さんにべったりくっ付いてきたり、話しかけると返事をしてくれるという甘え方は日常茶飯事。アビシニアンを飼うと、ゆったり穏やかな長毛種でも甘え方に物足りなさを感じる、とおっしゃる飼い主さんもいるほどです。
4.賢く忠誠心が高い性格
物覚えが良く知能が高いのも、アビシニアンの性格の特徴です。その分しつけも楽と言われています。人の言葉を理解し、呼べば必ず来てくれるよう賢さを持っています。そういった性格もあってか、猫とは思えないほど人に対しての忠誠心を感じます。
5.人見知りをしない社交的な性格
アビシニアンは社交的な性格なので、見知らぬ人や小さくてやんちゃな子供、他のペットなどを怖がる様子もなく接する事ができます。来客時にも動じず、友好的に接するか、落ち着いていることが多いでしょう。このような性格から多頭飼いにも向いており、「アビシニアンを二匹飼っている」という飼い主さんの話もよく聞きます。
6.勇敢な性格の持ち主
これは筆者の感覚になりますが、怖がりの性格のアビシニアンは少ない印象があります。お客様がきたら自らチェックして気に入らなければ追い出すくらいの心意気がある猫です。
アビシニアンの値段
アビシニアンのペットショップでの値段相場は15万円〜30万円程度、ブリーダーでの値段相場は5万円〜20万円程度が平均的です。
アビシニアンは、20年ほど前から日本でブリーディング頭数が増え、現在ではそれほど価格が高い猫ではなくなりました。しかし、希少な毛色のアビシニアンは値段も高くなりやすいです。自分がどんな子と暮らしたいのかしっかり考えて購入を検討してください。
また、アビシニアンの里親になれば、生体代金の負担を抑えられますので、初期費用がグンと安くなります。ただし、理想的なアビシニアンを探すのが難しいことや、里親になる条件をクリアしなければならないこと、子猫のアビシニアンではない可能性が高いことなどを考えると、猫を初めて飼う人にとっては少しハードルが高いかもしれません。
アビシニアンの寿命
アビシニアンの寿命は、一般の猫に比べるとやや短く、10~13年程度が平均的だと言われています。10歳を越えたらシニア、15歳を超えたら長生きになります。アビシニアンは活発な猫なので勢いよく猫の一生を走り切ってしまうのかもしれませんね。
アビシニアンの特徴
スレンダーで筋肉質な体
アビシニアンは非常にバランスのいいスタイルを持っている猫です。筋肉質で無駄のない、引き締まったスレンダーな体型をしています。アビシニアンの体と手足を見るだけで、運動神経の良さ体感できるでしょう。実際に高い所に飛び乗るのは大好きな猫です。
体よりもやや長いしっぽが付いているのもアビシニアンの特徴のひとつです。また、細い足先だけを床につける立ち姿から、アビシニアンは「バレエキャット」とも呼ばれています。
体重は軽い
アビシニアンの体重は、成猫時のメスで3kgほど、オスで4kgほどですので、一般的な猫の体重と比較すると軽いと言えます。体の大きさもとても小柄です。
目がクリクリしていてかわいい
アビシニアンは大きなアーモンドアイを持っており、クリクリしていてとてもかわいいです。グリーンやゴールドに輝き、美しい印象も受けます。
アビシニアンの毛色
アビシニアンの代表的な人気の毛色は、以下の4カラーです。
- ルディー(暗めの茶色、黒っぽい色)
- レッド(ブラウンとシナモンの混色)
- ブルー(グレーと温かみのあるベージュ)
- フォーン(明るいココア色)
また、アビシニアンの毛は、「1本1色」ではなく、「1本3~4色」に分かれています。ですから、手で被毛をかき分けると表面とは違った色が出てきます。これがアビシニアンの毛色に、更なる深みを与えているのですね。
そして、アビシニアンの子猫時代には、「ティックドタビー」という縞模様が、足や首、しっぽに薄く表れます。そして、成長するに従い模様は薄くなります。
猫血統の登録団体などで認められている毛色はご紹介した4色の場合が多いですが、団体によってはチョコレート、ライラック、シルバーなどを認めている所もあります。
補足:アグーチについて
アビシニアンの「アグーチ」という毛色は、縞模様がありません。初期のブリーディングのアビシニアンには手足に縞のある個体がいたようですが、今現在のアビシニアンにその痕跡はほとんどありません。白猫・黒猫には縞はありませんが、それは白と白の縞・黒と黒の縞であるからです。そういう意味でアビシニアンの毛色は特筆に値する素晴らしいものだと言えるでしょう。
アビシニアンを飼うのに向いている人
基本的にアビシニアンは活発なので、お留守番の多いご家庭には向きません。一緒に遊びたい、楽しみたいといった考えを持つアクティブな方と相性が良い猫と言えるでしょう。もちろんお留守番が多くても、おもちゃなどで工夫をし、タワーや多頭飼育で退屈に対策することでアビシニアンと暮らすことが可能です。
しかし大切なのは、アビシニアンと一緒に暮らすために何が必要なのか、ということですね。ちなみに、アビシニアンと長毛種の組み合わせは相性が悪いとも言われています。ですので、活発で遊び好きの猫同士を多頭飼いすることおすすめします。
アビシニアンの飼い方
1.「完全室内飼い」がオススメ
アビシニアンを外の危険から守るため、完全室内飼いをオススメします。完全室内飼いはアビシニアンの寿命を延ばす秘訣でもありますので、ぜひ行いたい飼い方になります。
家の外にはたくさんのリスクが隠れています。「感染症のリスク」「犬に襲われるリスク」「凶暴な野良猫に出くわすリスク」など、挙げたらキリがありません。加えて車に引かれたり、盗まれてしまうというトラブルも耳にします。
活発なアビシニアンですから、外に興味を持ち、脱走してしまう事もあるかもしれません。窓や網戸をロックするなど、脱走防止対策をしておくと良いでしょう。
2.体を動かせるグッズを手に入れよう
アビシニアンは運動量が多いので、ぜひキャットタワーで遊ばせてあげてください。グルーミングタワーなどもオススメです。
頭が良くて、狩りの能力も高いので、おやつと遊びを組み合わせたおもちゃなども喜んで使ってくれます。もちろん猫じゃらしなども大好きです。
3.頻繁にトイレ掃除などをして清潔に
アビシニアンのトイレのお掃除はまめに行いましょう。アビシニアンに限らず、猫はトイレの汚れにこだわるくらい綺麗好きなのです。トイレが汚いと、他の場所に粗相する事もありますので、清潔な環境を作り上げるよう努めましょう。
4.お手入れは簡単なので欠かさずに
アビシニアンはお手入れが簡単な被毛を持っています。初めて猫を飼う人でもお手入れは割と容易に行えるでしょう。
ブラッシング
アビシニアンには、ブラッシングをしてあげましょう。ブラッシングはコミュニケーションにも繋がりますので、積極的に行うようにしてください。
使うブラシとしましては、「獣毛ブラシ」など、ムダ毛を取り除けて艶を出せるものがオススメです。ナイロン製の硬めのブラシなども体を撫でると喜んでくれるので、検討しましょう。
爪切り
アビシニアンの爪切りは、基本的には2週間に一回程度行いましょう。子猫の頃から爪切りには慣らしておくと暴れることもないのでオススメです。
なかなか爪を切らせてもらえない場合は、無理して抱かずに1本ずつ切っていく、などの工夫するのも良い方法でしょう。しかし、どうしても爪切りが難しい場合は、動物病院やトリミングサロンで切ってもらうようお願いしましょう。
歯や目・耳のケアも大切
歯周病予防のため、アビシニアンの歯磨きは毎日行うと良いでしょう。最低週に1回でも行うようにしてください。
目もガーゼなどでマメに拭き、目やにや汚れを取り除いてあげましょう。
耳は週に1度チェックをし、汚れていたらコットンなどに水を含ませて優しく拭いてあげることで清潔を保てます。
アビシニアンと暮らすときの注意点
運動量が多く怪我をしやすいので注意!
運動量が多く怪我をしやすいので注意!
アビシニアンは非常に活動的な性格なので、どうしても運動量が多くなります。
子猫の時から家の中を走り回ったり、高いところから飛び降りたりとハラハラさせられることも多いかもしれません。だからと言って大声で叱ったりするとストレスをためてしまいやすく、人に対して反抗的に育ってしまう事もあります。そういった事にならない為にもアビシニアンの性質をよく理解したうえでの飼育が大切です。
また、アビシニアンは活発に遊ぶことからケガをしやすい猫だとも言われています。飼う際はできるだけ家具の配置などに配慮する必要があります。運動が不可欠な猫種なので高さのあるキャットタワーや走り回ってもいいような快適な空間を確保してあげてください。
マンションには向かない猫?実際に聞いた話
筆者は、アビシニアンをマンションで飼って後悔しているという飼い主さんにお会いしたことがあります。
飼っていたアビシニアンが家じゅうを駆け巡り、あらゆる高みから飛び降りていたり、走り抜けていたりしていたようで、騒音により下の階の住人から苦情がくることも多かったらしいです。本棚のてっぺんからドスンと真夜中に飛び降りる、というのが毎日続けば確かに…と感じました。
さらに、アビシニアンは爪研ぎも大好きですので、動物可の賃貸マンションで柱を削った…なんてことにもなりかねません。以上のことから、アビシニアンはマンションには向かないのでは?と話していました。
とはいえ、アビシニアンは鳴き声が小さいという特徴もありますので、「マンションには向かない猫」と決めつけるのは良くありません。人間と同じように、アビシニアンは皆それぞれ違った性格を持っておりますので、それを見極めて対処するようにしましょう。
アビシニアンがかかりやすい病気
アビシニアンの体の特徴や、遺伝の性質によってかかりやすい病気がいくつかあります。アビシニアンに健康で長生きしてもらうためには、私たち飼い主が病気にいち早く気が付く事が大切です。
重症筋無力症
アビシニアンは遺伝病の素因の多い猫の種類です。特に多いのが「重症筋無力症」です。若い猫の足が突然もつれる、よろめく、立ち上がりづらいなどの症状が出ます。アビシニアンにこのような症状が起きた場合重症筋無力症を疑いましょう。
この病気は全身の筋肉を動かすことが徐々にできなくなり最後には呼吸するための筋肉が動かなくなり死に至ります。
残念なことに治療法はなく、発症したら緩やかな経過で死へ向かってゆくことになります。ブリーディングの段階で血縁にこの病気の猫がいないかどうかをキチンと確かめておきましょう。
膝蓋骨脱臼
「膝蓋骨脱臼」はアビシニアンの遺伝的に起こりやすい関節炎です。膝のお皿がずれてしまい、ずれが酷い場合には手術をする事もあります。もちろん自然治癒する事もありますので、もし変な歩き方をしていたり、足が吊ったような状態になっていたら、一度病院で受診すると良いでしょう。
肥満
運動量の多いアビシニアンは食欲も旺盛です。しかし、欲しがるだけキャットフードを与えているとすぐに太り肥満体形になってしまいます。
アビシニアンは体が小柄な分、運動が足りている場合でも注意が必要です。一日に必要な栄養をしっかりと把握し、必要以上にご飯を与え過ぎないように気をつけましょう。
腎不全
アビシニアンは年を取ると「腎不全」を起こしやすい傾向があります。水をよく飲む、元気なのに痩せてきた、などという異常な症状がある場合、早めに動物病院の受診をオススメします。老齢期に達したアビシニアンには、定期的な健康診断を受けさせることが長寿の秘訣とも言えます。
アミロイドーシス
アミロイドーシスとは、「アミロイド」という水に溶けないタンパク質が細胞と細胞の隙間に沈着してしまう病気です。発症すると「内臓機能不全」など、あらゆる不調を引き起こします。猫のなかではアビシニアンが突出して発症例が多いので、食欲不振、元気喪失などの普段と違う様子が見られらたらなるべく早く獣医師にかかるようにしましょう。
進行性網膜萎縮症
アビシニアンの遺伝が要因となり発症した例があります。進行性網膜萎縮症は、目の網膜が縮んでしまう病気で、視力の低下や、最悪失明する事もあります。初期の頃では気がつきにくいのですが、症状が進行してくると歩く時に物にぶつかったり、暗い所で見えづらくなったりします。アビシニアンの様子を普段からしっかりと見ておくことが大切です。
アビシニアンの歴史
アビシニアンは古い猫の種類だという人もいますが、その起源ははっきりしていません。エチオピアからイギリス兵が持ち帰った猫が発祥といわれていますが、その猫の由来もはっきりしていません。現在のエチオピアをアビシニアといったことから「アビシニアン」と名づけられました。
エキゾチックな風貌と美しい毛並みが愛され猫らしく美しい猫として日本でも数が増やされてきました。その美しい姿がエジプト遺物に見られる猫の美しい意匠にとても似ているため由来はその近辺にあるのだろうと考えられています。
まとめ
古くから人に愛され続けるアビシニアン。共に暮らせば、その活気あふれる性格から家族を明るくまとめ幸せを運んでくれるでしょう。アビシニアンの性格、性質をしっかり把握してともに素晴らしい相棒として暮らしてゆけるとよいですね。
50代以上 男性 匿名
呉々も慌てて診察に行かないように、家で充分監察してからでも遅くありません。安城市の猫好きより !
。
40代 女性 atem
とても人懐っこい甘えん坊。賢く、病気になるまでは粗相した事もありません。他に別種のメス2匹がいましたが他の猫とも争わず仲良くしていました。マンションで完全室内飼い。鳴き声も小さくて飼いやすかったです。
トイレやお風呂にもついてきて、寝るのも一緒。ベッタリ好きの方にはオススメです♪この子ならではの性格かもしれませんが♪
20代 女性 匿名
買った時は真菌で10万しないくらいでした。売れ残りで下を向き人が声をかけても、抱っこをしても反応していなかったのですが、家に連れ帰るとしっかり鳴いて家中駆けずり回りイタズラばかりでしたがしばらくすると落ち着き、お布団に入ってきたりご飯を作っていると足にすり寄ってきます。抱っこしても嫌がらず、お腹を見せ触られても嗅がれても呆れた目線を送ってきますが抵抗はしないです。
他にも1歳と0歳の猫ちゃんがいますが尻尾で遊ばれても耳を噛まれても怒ることなくされるがままです。
さみしがり屋なところがあるので他の2匹ばかり構うとヤキモチをやいて吐きます。
そんなところも可愛いです。
男性 お奉行様
独特な鳴き声でした。
男性 Tonki
現在は4歳、3.5㎏。病気もせず元気に育ってくれました。
敢えて言えばちょっと便秘気味。1日おきか3日に1度ペースで
コロコロのウンチをたくさんします。
自分でお尻をキレイに出来ないので、ウェットティッシュにハンドソープをつけて拭いてあげます。
トイレはオシッコを時々壁に向けてするので、ペットシーツを壁に貼り付けてあります。
爪切りは嫌がらず、ソフトクローを被せてあります。
お風呂も大好き。でもタオルドライの時は助けを求めます。
ドライヤーも嫌がりません。
このサイトの説明の通り元気で活発、人懐っこくワンコのようです。