猫に留守番させる時の準備と気をつけること

猫に留守番させる時の準備と気をつけること

猫と暮らしていると、旅行などで家をあけるのが心配ですよね。猫をひとりで家に残して留守番させても大丈夫?飼い主がいなくても寂しがらない?どんな準備が必要?そんな疑問についてまとめました。猫に留守番させる前に、チェックしてみてください。

猫の留守番は可能

見上げる猫

犬のように群れで生活する動物とは違って、猫は単独行動する動物なので、基本的にひとりで留守番していても苦になりません。とはいえ、家の中でいつも人と一緒にいることに慣れてしまっている猫は、飼い主が長時間いなくなると不安に感じることもあるかもしれません。また、ごはんやトイレなどの心配もありますから、猫だけで留守番をさせるなら2日間程度が目安です。

生後5ヵ月未満の子猫は、思わぬ事故の可能性があるので、留守番をさせるのは難しいです。ある程度大きくなってからにしてください。持病のある猫の場合は、かかりつけの獣医さんに相談しましょう。

猫に留守番をさせるときの準備

餌皿と猫

ごはん

いつもより多めに置いておきます。たとえば2日間留守番させるなら、2日分ちょうどではなく、その1.5~2倍の量を置いておくのがおすすめです。タイマーで時間になると蓋が開くようになっている自動給餌機があれば、ふだんと同じ量でも大丈夫ですが、万が一故障して開かなくなってしまう可能性もあるので、心配ならそれとは別に、普通のお皿にも入れておくとよいでしょう。

ウェットフードはいたみやすく、虫が寄ってくることもあるので、ごはんはドライフードのみにしてください。

きれいな水をたっぷり置いておきます。器をひっくり返してこぼしてしまったら大変なので、数箇所に分けて置いておきましょう。

トイレ

猫はきれい好きなので、トイレが汚れていると、我慢してしまうことがあります。留守にする前にトイレをきれいに洗い、さらに予備のトイレも置いておきましょう。

猫の留守番において季節ごとの温度管理

うちわと猫

春・秋

暑くも寒くもない時期の留守番は、それほど温度管理に気をつけなくても大丈夫です。ただ、朝晩と日中で寒暖差が激しいので、暑さや寒さをしのげるような場所を作ってあげましょう。

猫は寒がりのイメージがありますが、意外と暑さにも弱いのです。真夏の閉めきった部屋は温度がどんどん上昇し、猫も熱中症になりやすくなってしまいます。

窓はカーテンを閉め、直射日光が入らないようにしておきます。特に南側や西側の窓は要注意です。雨戸を閉めるのもおすすめですが、外が見えないとストレスになるので、カーテンだけの窓も必要です。

エアコンの設定温度を28~29度にして、つけっぱなしにしておきます。万が一停電することがあれば、エアコンは止まってしまい、電気が復旧しても動きません。そうすると室温が上昇して危険なので、猫を一部屋に閉じ込めるのではなく、部屋のドアは必ず開けておきましょう。猫が自分で涼しい場所を見つけられるように、入ってはいけない部屋以外は、できるだけ開けたままにし、ドアが不用意に閉まってしまうことがないように、ドアストッパーなどをつけておきます。

空気の流れを作っておけば、室温の異常な上昇をいくらか抑えられるので、換気扇を回しておくのもよいでしょう。

猫は寒がりですが、もぐりこめる布団や電源を切ったこたつ、毛布を敷いた段ボールなどがあれば、寒さはしのげます。こたつやストーブなどは、火災の恐れがあるので絶対に使ってはいけません。どうしても暖房を使いたい場合は、ホットカーペットが比較的安全です。コンセントに取りつけるタイプの24時間タイマーを使って、朝晩の冷え込む時間帯だけONになるように設定しておくとよいでしょう。

猫の留守番の注意事項

脱走する猫

戸締まり

猫がうっかり脱走してしまわないように、玄関や窓の閉め忘れなどがないようにしましょう。

危険なものは片づける

猫が倒したり落としたりして壊す可能性のあるものは、片づけておきます。また、小さいものやひも状のものなどは誤飲・誤食の恐れがあるので、出しっぱなしにしてはいけません。

電化製品

使わない電化製品は、必ずコンセントから抜いておきます。

ゴミ

ゴミは蓋つきのゴミ箱に入れておきます。

猫に長期間留守番させる場合

遊んでもらう猫

3日以上留守にする場合は、猫だけの留守番は心配なので、人の力を借りるとよいでしょう。

ペットシッターや知人に頼む

猫は家に残したまま、ごはんやトイレの世話を人に頼む方法があります。1日1~2回来てもらい、猫の様子をメールなどで知らせてもらうと安心ですね。人見知りする猫は姿を見せないことも多いので、その場合は無理に探さず、ごはんを食べているか、ちゃんとトイレをしているかなどの報告のみにしてもらいましょう。

ペットホテルや動物病院に預ける

猫は知らない場所や知らない人に預けられるのがストレスになり、ごはんを食べなくなったりトイレをしなくなったりする場合があるので、これはやむを得ない場合の手段としておいたほうがよいでしょう。

まとめ

猫をほめる

上記のことがきちんとできていれば、猫の留守番はそれほど難しいものではありません。帰宅したら、トイレの掃除とごはんは、すぐにしてあげてください。猫によそよそしくされることもありますが、留守番できたことをほめ、心をこめてスキンシップしてあげてくださいね。

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