うちの猫は遊ばない…は誤解かも?成猫のハンター心を取り戻す方法

うちの猫は遊ばない…は誤解かも?成猫のハンター心を取り戻す方法

子猫の頃は好奇心旺盛でよく遊んでいたが、成長とともにだんだんと遊ばないようになったと感じている飼い主さんが多くいらっしゃるかと思います。猫が遊ばない場合、どんな原因が考えられるのでしょうか?また猫が遊ばないときはおすすめのおもちゃや遊び方について知り、ハンター心を取り戻させましょう。

うちの猫は大人だから遊ばないは誤解!

おもちゃで遊ぶペルシャ猫

動物は元々備わっている本能や習性があり、その行動をすることで満足感を得るといわれています。肉食動物である猫の場合は獲物を狩りして生活していたため、猫にとって「狩り」することは満足感を得ることができます。

子猫の頃はとても好奇心旺盛でよく遊びますが、成長するとともに成猫になると遊ばないようになります。ハンターである猫は狩りをする以外、体力を消耗しないように遊ばないで寝て休んでいることが多いためその習性が影響していると考えられます。

ですが完全室内飼いが主流の現在、敵に狙われることがなく安全だが、その分刺激が足りずストレスの原因にもなります。遊ばないことで運動不足になりやすく肥満の原因や、それによる糖尿病や肝リピドーシスなど様々な病気のリスクを高めてしまいます。

そのため狩りの代わりとなる遊びは猫の心や体の健康のためにも必要なので、年齢は関係なく狩猟本能を発揮させるように遊ばせてあげることが大事です。

成猫でも遊んで楽しむ子もたくさんいるので、遊ばない理由が年齢だけではなく好みなど何らかの原因があると考えられます。

猫が遊ばない時に考えられる原因

クッションの上で眠そうな表情の猫

おもちゃが好みじゃない

猫のおもちゃといっても様々あり、遊ばないのは単に好みのおもちゃではないかもしれません。メジャーな猫じゃらし派の猫もいれば、ボールで遊んだりレーザーポインターで追いかけることが好きな猫もいます。

そのため好みではないおもちゃでは、興味がなく遊ばないことがあるため、猫が好きなおもちゃを見つけることが大事です。

遊び方がマンネリ化している

おもちゃが猫の好みでも、いつも同じ遊び方では刺激が薄れてマンネリ化し、だんだんと遊ばないようになることがあります。

誰もが一度は遊んだことがある猫じゃらしでも、動かし方によっては飽きてしまい遊ばないことがあります。気づかないうちに、いつの間にかいつも同じ遊び方をしているのか過去を振り返ってみることです。

遊ぶタイミングが合わない

猫はマイペースな動物といわれています。ゴロゴロしていたい時や眠たい時など、猫が遊びたくない時があり、タイミングが合わないことが原因で遊ばないことがあります。

食後の運動ということでごはん食べさせた後に遊びに誘う飼い主さんがいらっしゃるかと思いますが、ごはんを食べた後は猫もゆっくりしたいですし、眠たくなるので好きなおもちゃでも、反応が薄くあまり遊ばないでしょう。

逆に猫はお腹が空いている方が狩猟本能が発揮し、おもちゃを追いかける遊びが好きです。飼い主の都合だけではなく、猫が興味がわいて遊びたいタイミングに合わせてあげることです。

運動不足で動くのが面倒くさくなっている

猫の性格にもよりますが、普段あまり運動しない猫や成長過程で遊ばなかった猫は、飼い主さんが遊びに誘っても動くのが面倒くさいので遊ばないことがあります。

特に肥満体型の猫は運動不足になりがちで、好きなおもちゃを目の前にしても興味を示す様子があっても、すぐにそっぽを向いて遊ばないことが多いです。

体重が重いことで面倒くさくなってしまい、元々備わっている狩猟本能を発揮することができないだけではなく、健康に様々な影響をあたえてしまうので良くありません。

怪我や病気

猫が怪我をして痛みがあったり、病気によって体調がよくないことも考えられます。足を引きずったり歩行異常がないか、触って痛がるかなど猫の行動によく観察することが大事になります。

ただ単に遊ばないだけではなく、静かなところにジッとしていたり隅に隠れていたりなど、具合いが悪いときに見られる行動もあります。

猫は体調が悪くても症状を隠してしまう傾向が強く、気づいたときには病気がかなり進行していたケースも少なくないため、猫が遊ばない場合には体調に変わりがないかどうか注意しましょう。

年齢

年齢とともに体力や筋力も低下していくので、若い頃と比較して遊ばないようになったり、遊ぶ時間が短くなっていきます。人間よりも4〜5倍程の速いスピードで年をとっていくので、その分体の衰えもだんだん落ちていきます。

寝る時間が増えたり、高いところに登れなくなった、動きが鈍くなり動く時間が短いなど様々な行動の変化が見られるようになります。

環境の変化

猫は些細な環境の変化でも敏感に感じてしまうため、新しい場所に引っ越してきたり、慣れないところでは遊ばないことがあります。

性格にもよりますが、猫は警戒心が強いので来客がきたり、家具の配置が変わったことでもストレスを感じて遊ばない猫も多いようです。

新しい場所や慣れない環境下で、不安や恐怖を感じている猫が遊ばないことは当然のことなのです。

遊ばない猫におすすめのおもちゃ

ボールの入ったおもちゃで遊ぶ子猫

Jackson Galaxyの「Air Prey Wand」

Jackson Galaxy Air Prey Cat Wand Cat
6,490円(税込)

猫番組「My cat from hell 猫ヘルパー〜猫のしつけ教えます〜」で飼い主さんと猫の悩みを解決してくれるジャクソン・ギャラクシーさんが番組でも紹介したことがある猫のおもちゃです。

一見普通の猫じゃらしのように見えますが、空中に飛んでいるものを追いかけて捕まえる空中プレイタイプのおもちゃで、猫の狩猟本能を発揮させることができます。

持ち棒と糸の長さを好みに調整することができたり、羽の部分は別売りしているので壊れてしまっても交換することで再度使えることができます。

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン2

【猫壱】キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン2(本体) 電動おもちゃ
¥1,919円(税込)

スイッチを入れることで猫じゃらしが自動で動くおもちゃです。スピードが3段階で調整することができ、猫じゃらしが左右に小刻みに動いたり、途中で止まって1周回ったりなどランダムに動くので、遊ばない猫でも夢中になります。

実際に使って遊んでいる猫ちゃんも多く、普段あまり遊ばない猫も気に入っているなど好評価のおもちゃです。

キャティーマンじゃれ猫LEDにゃんだろー光線

キャティーマン (CattyMan) じゃれ猫 LEDにゃんだろー光線
¥880円(税込)

レーザーポインターのおもちゃで、もともとあまり遊ばない猫もきっと夢中になります。光は猫が興味を示しやすい「ネズミ」のシルエットになっており、素早く動かすことで猫は興奮し光を追いかけまわすでしょう。

くるくるタワー

【モモ・ミヤ】3点鈴入りボール (オレンジ)
¥1,888円(税込)

3階建てのタワー状になっており、ボールをコロコロ転がして遊ぶおもちゃです。タワーの中央が空洞なので、飽きて遊ばないことがないよう猫の狩猟本能を発揮し、潜り込んだりして遊んだりすることもできます。

また「ボールに夢中に追いかけている姿が可愛い」「留守中でも遊んでいるので満足している」など高評価のレビューの声があります。

遊ばない猫におすすめの遊び方

箱の中に隠れて顔を出している猫

隠れる場所を作る

もともと猫は単独で鳥やネズミなどの小動物を狩りしていたため、敵に見つからないように上手く身を隠す必要があり、現在人に飼われている猫もその習性が残っています。

隠れることで身を守るだけではなく、狙っている獲物を待ち伏せする意味もあるため、隠れる場所を作ることで猫の狩猟本能が刺激されます。

また、猫を見つけたときに大きなリアクションで驚いてあげたり、鬼ごっこで追いかけてみるのも楽しくて走りまわります。

猫のハンター心を煽る

ハンターでもある猫は動くものに対してとても興味を示すので、その習性を生かしてみましょう。猫の目の前に猫じゃらしを動かして誘い、飛びかかろうとした瞬間に上に一気に引き上げます。

猫じゃらしを獲物である鳥をイメージさせるようにすることで猫は飛んでいる鳥を捕まえるときの楽しさを感じます。

ただずっと同じ動きだと獲物を捕まえる達成感を味わうことがないため次第に遊ばないようになってしまいます。2〜3回に1回のペースで捕まえてあげるようにし「まだまだ捕まえるぞ」と意欲を出してあげましょう。

それでもあまり反応がなく遊ばない場合には、タオルやシーツの中に入れて動かしてみる方法もあります。見えない何かが動いているのを猫はネズミなどの小動物が隠れているとおもい、捕まえようとします。

足元が柔らかい場所で遊ぶ

猫の肉球は足が滑らないようにする役割がありますが、床がツルツルしているフローリングだと猫が走りまわったり、おもちゃに飛びかかる際に足が滑って怪我をする可能性があるため、十分に楽しめるように床にカーペットなどを敷くことです。

特に足腰が弱い高齢猫の場合は足元が柔らかく優しいところで遊ぶようにしましょう。

成猫だって遊びたい!

部屋で寝転んで猫と遊ぶ女性

好奇心旺盛な子猫の頃は何でも興味をもち遊びたい時期ですが、成長するとともに子猫の頃のように遊ばないようになります。

年齢や性格によっては成猫でも遊び盛りな子もいますが、遊ぶ回数や時間は減っていく傾向があります。

ハンターである猫は狩りをする以外は、体力を消耗しないように遊ばないで寝て休んでいることが多く、年齢を重ねるごとに寝る時間が増えていき遊ばないようになります。

しかし猫にとって「狩り」することで満足感を得るため、普段の生活で「狩り」をする必要性がありませんが、狩猟本能を発揮させるように遊ばせてあげることが大事です。

ただ単に大人になったから遊ばないようになった訳ではなく、好みのおもちゃじゃなかったり、遊び方がいつも同じで飽きてしまったなど何かしらの原因がある可能性があります。

成猫でも遊びは心と体の健康のためにも欠かせないため、好みのおもちゃを見つけたり、ハンターである猫の習性を利用して獲物のように猫じゃらしを動かしてみるなど、興味をもてるような楽しい遊び方を探してあげてください。

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