5歳の猫を人間で例えると?適正体重や去勢避妊について

5歳の猫を人間で例えると?適正体重や去勢避妊について

猫の5歳と言えば、野良猫の平均寿命と言われています。完全室内飼いの猫の平均寿命は15年程度ですので、5歳ではまだまだこれから、という段階です。愛猫が5歳になった時、何か気をつけた方が良い点などはあるのでしょうか?猫の5歳について、詳しく見ていきましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の5歳は人間の何歳?

室内飼いの猫
  • 5歳の猫:36歳くらい
  • 猫の1歳:4歳くらい

猫の5歳は人間で言うと、36歳くらいです。猫は1年で、人間で言うところの4歳、年を取ります。気がつくと愛猫に追い越されていた、なんてこともあり得えます。

一般的に5歳ではまだ、老化による病気やケガなどは少ないですが、注意する事に越した事はありません。年に1度健康診断を受けるなどして、愛猫の健康維持に務めましょう。

5歳の猫の飼い方

うつむきがちな猫

愛猫が5歳になった時、どのような点に気をつければ良いのでしょう?

猫が5歳になったら適正体重

5歳の猫の適正体重は、1歳の時の体重、と言われています。一般的な猫では、3kg〜5kgの猫が多いでしょう。ただ、メインクーンやノルウェージャンフォレストキャットは7kgを超える場合もありますし、シンガプーラでは2kg後半の場合もあります。

もし1歳時の体重が分からない場合は、BCSというボディコンディションスコアを使って、愛猫の肥満度をチェックすると良いでしょう。

BCSは獣医師も使用している判定基準ですが、判断が難しい点もありますので、良く分からない場合はかかりつけ医に相談しましょう。

5歳の猫の餌について

5歳の猫の餌は、通常の成猫用のキャットフードを与えましょう。愛猫の状態に合わせて、体重管理用や毛玉ケア用などのフードでもOKです。

5歳猫の餌の量ですが、キャットフードのパッケージには、年齢ごとの給餌の目安量が記載してあります。ただこれは、あくまでも「目安」であって、猫によっては少ない場合や、逆に多い場合があります。

我が家の猫たちの場合、目安量より大分少なくしても、食べ切れない事があります。ですから、これも愛猫に合わせてあげましょう。心配な場合はやはり、獣医師に相談を。

5歳の猫に適した餌の量

猫に与える餌の量を求める計算式もあります。

  • 猫の体重×70〜80kcal=餌の量(kcal)
  • 体重5kg:5kg×70~80kcal=350~400kcal

「猫の体重×70〜80kcal=餌の量」です。例えば、体重5kgの猫の場合、「5kg×70~80kcal=350~400kcal」となります。

餌の量(g)の計算

100gあたり380kcalの場合:350kcal÷380kcal×100g=約92g
100gが380kcalのキャットフードでは、必要量は92~105gです。(350kcal÷380kcal×100g=約92g、400kcal÷380kcal×100g=約105g)

キャットフードのカロリー量についても、パッケージに記載してあります。おやつを与える場合は上記で求めた量から差し引き、カロリーオーバーにならないように気をつけましょう。

5歳の猫の運動管理

かなり個体差がありますが、5歳の猫はまだ遊びに興味がある場合が多いです。肥満防止やストレス解消の為、<b>1日5分〜10分程度で良いので、おもちゃなどで遊んであげると良いでしょう。

5歳の猫がかかりやすい病気

  • 猫は5歳に限らず腎臓の病気にかかりやすい
  • 5歳の猫が多飲多尿や食欲不振、体重が減る、嘔吐、便秘などがあった場合は病院へ

元々猫は、腎臓の病気を抱えやすいです。徐々に腎臓の機能が低下していく慢性腎不全は、一般的には7歳を超えた猫に起こりやすいのですが、5歳でも発症する場合が十分にあります。この病気のはっきりとした原因は分かっていないのですが、アビシニアンやペルシャで、かかりやすいと言われています。

症状としては、多飲多尿や食欲不振、体重が減る、嘔吐、便秘などです。一度悪くなった腎臓機能が元に戻ることはない為、なるべく症状の進行を遅くするような治療が施されます。定期的な健康診断を行うことで、早期発見早期治療を行うことができます。

5歳の猫の去勢・避妊手術

健康的な猫

基本的には健康な猫であれば5歳ではなくても何歳でも、不妊手術は可能です。ですから、5歳でも健康上の問題がなにもなければ、手術を受けさせることは出来るでしょう。

不妊手術にはメリットがありますが、デメリットもありますので、かかりつけ医に説明を聞き、最終的に受けるか否かは飼い主さんが判断する事になります。

不妊手術のメリットとしては、生殖器系の病気にかからなくなることや、発情期の問題行動が減ることなどが挙げられます。ですが5歳ともなれば既に何度も発情期を通ってきている訳で、不妊手術をしても、特にオスのスプレー行動などは減らない可能性があります。

デメリットは、麻酔から覚めない可能性がゼロではない事、肥満になりやすい、失禁症やガンのリスクが高まることなどです。ただ、麻酔のリスクはとても低いので、担当獣医師と良く相談してください。

まとめ

落ち着きのある猫

猫が5歳になるとだいぶ落ち着き、貫禄が出てきます。当たり前ですが、猫が5歳になると子猫の頃とはかなり行動も変わってくるのではないでしょうか?

ただ、初めての発情期を迎える前に不妊手術を行った猫は、5歳になっても子猫の性格のまま成長する、とも言われています。とは言え、1歳を過ぎるとやはり、大人な面も出てきます。

それでも、たまに飼い主さんに甘えてくるのが、とても可愛らしくもあります。まだまだ一緒に過ごせるように、健康管理には十分注意したいですね!

投稿者

40代 女性 くま

猫ちゃんが5歳になると色々と病気にも気を付けなければなりません。我が家の猫ちゃんのうち七歳の子がいます、その子は避妊手術をする前に子宮がんになり、子宮を摘出する手術を受けました。4歳でした。まだこの歳ではあまり子宮がんにはならないとのことです。
他の猫ちゃんは避妊手術をしたので急に太りだしました、食べる量も少し増えしたが冬だったので体力維持の為に特には、減らしませんでした。しかし、肥満になったので少しずつカリカリの量を減らして運動量を増やしました。ストレスを解消させることで、肥満もましになるかと思って運動させていましたが成功でした、体重が減って今では、適正体重より弱冠重いくらいです。苦労しましたがやっと減量できたのでひと安心です。これからは、これ以上太らせないように気を付けようと思います。
投稿者

30代 女性 のりちゃん

我が家の猫ちゃんも5歳の時に、腎臓の病気になりました。
治療をしてよくなりましたが、最初はおしっこが出にくくなりましておかしいな、結石かなとヒヤヒヤしてすぐに獣医師に診ていただくと、腎臓の機能の病気だということがわかりました。治療は長期間かかるといわれたので、覚悟しました。
治療の甲斐があり、だいぶん元気になり高齢になった現在は、病気とうまく付き合って元気に過ごしています。5歳の時からの病気ですが少しずつ薬も進化しています。
日に日に、楽になっていくようで、私たち家族も喜んでいます。
5歳はひとつの節目なので、病気に気を付けたいですね。

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