塩分摂りすぎてない?猫の適切な塩分量と過剰摂取の危険性

塩分摂りすぎてない?猫の適切な塩分量と過剰摂取の危険性

塩分の摂り過ぎが良くないのは、人も猫も同じです。でも、塩分が少なすぎても体に害が出てしまいます。猫にとって、塩分はどれくらい必要なのでしょうか? 猫が塩分を摂り過ぎるとどうなるのでしょうか? ここでは、猫の適切な塩分量と過剰摂取の危険性についてまとめました。

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猫にとって塩は必要!でも摂りすぎは厳禁

食器の前に座って舌を出す猫

塩分は、人でも猫でも、体に必要なミネラルです。ただ、摂り過ぎは良くありません。塩分を摂り過ぎると、血圧が高くなったり、腎臓に負担がかかります。

猫は体が小さいので、少量の塩分でも、摂り過ぎてしまうことに。猫が、味付けされた人間と同じ物を食べるということは、とても危険なのです。

猫に塩分を与え過ぎないよう注意し、もし塩分の濃い物を食べてしまったら、新鮮なお水を飲ませて塩分を排出させましょう。

猫の適切な塩分量とは?

白いボウルに入ったドライフード

塩分不足の時

塩分の摂り過ぎは良くありませんが、塩分が足りなくても体に害が出てしまいます。猫の場合、塩分が不足すると、食欲が落ちたり、嘔吐や下痢の症状が見られることがあります。おしっこの色が濃くなったり、腎臓病になることも。

夏の暑さによる熱中症対策には、水分とともに塩分補給も大切です。塩分不足になると、猫はしきりに肉球をなめることがあります。

この時、塩辛いものを与えたくなりますが、それでは逆に塩分過多になってしまいます。猫にとって必要な塩分量は少量なので、一般的なキャットフードでまかなうことが可能です。フードを食べられていればそれ以上塩分を与える必要はありません。

猫の適切な塩分量

AAFCO(米国飼料検査官協会)によると、猫用フードのナトリウム最低基準は100gあたり0.2%以上です。

猫が1日に必要な塩分量は以下の計算式で求めることができます。
ナトリウム摂取量(mg)=3.1mg×1日に必要な摂取カロリー(kcal)
塩分濃度(g)=ナトリウム摂取量(mg)×2.54÷1,000

1日に必要な摂取カロリーが400kcalなら、3.1×400=ナトリウム摂取量1,240mgです。これは、約3gの食塩です。

塩分過多の致死量

猫が塩分を摂り過ぎた際の致死量は、1kgあたり4g以下だそうです。平均的な猫の体重が4kg程度なので、塩分を16g以上取ると致死量に相当するというわけです。

ちなみに、塩16gはティースプーン3杯ほど。塩分過多で体の故障につながるだけでなく、命の危険性があるのです。

私達人間は、塩分の多い食事を、おいしいと感じます。それは猫でも同じことなのだそうです。塩分を多めに摂取していると、塩分の濃い食事を好きになってしまうので、普段から味の濃い物を与えないようにしないといけません。

こんなものも?猫にとって塩分過多となりやすい食べ物

スプーンでおやつをもらう猫

おやつ

猫用のおやつでも、塩分は意外に多いものです。ジャーキーなどは、猫用ですが塩分が高めです。猫が大好きなチャオチュールは原料由来の塩分のみということですが、それでも塩分が含まれているので1日に与えて良い量を守るようにしましょう。

猫用おやつは与え過ぎに注意し、パッケージに記載されている量以上にあげないようにして下さいね。おやつを与える際は、塩分控えめの物を選ぶと安心です。

塩味の付いた魚

飼い主さんが魚を食べていると、分けて欲しくて寄って来る猫ちゃん。ついあげてしまいがちです。しかし、魚とはいえ塩サバ、塩鮭などは塩分を多く使用しています。

塩辛なども少量でも塩分が濃いので猫が欲しがっても与えないようにしましょう。また魚を加工したかまぼこやちくわも塩分が多いので要注意です。

ねこまんま

猫が大好きなイメージがあるねこまんまですが、人間用のかつお節は塩分が多いです。また、かつお節には、マグネシウムやリン、カルシウムなどミネラルが豊富に含まれています。

マグネシウムやリン、カルシウムを摂り過ぎると尿路結石になる危険性があります。猫にかつお節を与える場合は、猫用の物をトッピング程度にして下さいね。

人間の食べ物

人間の食べ物は猫にとって塩分過多です。ハムやソーセージなどの加工肉を好む猫ちゃんは多いですが、これらを食べると塩分とりすぎになってしまいます。

キャットフード

猫が主食として食べているキャットフードが塩分過多なら、何を与えていいのかわからなくなりますね。嗜好性の高いキャットフードには塩分の高い物もあります。

1日に与えて良い量を守っていれば問題はありませんが、心臓や腎臓が心配な猫には塩分控えめのキャットフードを選ぶようにしましょう。

常に適切な量を与え、塩分の摂り過ぎにならないよう気をつける必要があります。塩分控えめでおすすめなのが、ロイヤルカナンのキャットフードです。特に室内猫用と高齢猫用は塩分控えめになっています。

猫の塩分過多によって起こりうる症状や病気

猫に聴診器を当てる獣医師の手

高血圧

塩分を摂り過ぎると、血液中のナトリウム濃度が濃くなります。この濃度を下げるために血液中の水分が増え、血液量が増えることになります。そのため、血管の壁に圧力がかかり、血圧が高くなると言われています。

動脈硬化

高血圧の状態が続くことで、血管の内側の壁に圧力がかって硬くなります。血管が硬くなると、血管が細くなり詰まりやすくなるのです。動脈硬化は、狭心症や心筋梗塞にもつながります。

腎臓病

塩分を摂り過ぎると腎臓に負担がかかり、腎臓機能が低下します。進行すると慢性腎不全になる危険性があります。腎不全になると腎臓機能は回復できません。

心臓病

塩分の摂り過ぎによる高血圧は、心臓にも負担をかけます。そのため、心臓の壁が厚くなり、心機能が低下してしまうのです。

尿路結石

ナトリウムが尿と一緒に排出される時、カルシウムも排出されます。尿の中にナトリウムが多いとカルシウムも増えるので、尿路結石になりやすくなるのです。

骨粗鬆症

ナトリウムと一緒に排出されるカルシウムの量が多ければ、必要なカルシウムが体から出て行ってしまいます。カルシウムの不足は骨粗鬆症につながります。

塩分を摂りすぎないために気をつけるべきこと

まな板の上のソーセージを狙っている猫

人間の食べ物を食べさせない

加工された食べ物には、塩分が多く使われています。人間にとって少量でも、体の小さな猫には塩分の摂り過ぎになります。猫が欲しがっても、人間の食べ物は与えないようにしましょう。

おやつをあげすぎない

猫が喜ぶからとついあげたくなるおやつ。でも、猫用のおやつにも塩分が多いものがあります。パッケージに記載されている量を守って、あげすぎないようにして下さい。

キャットフードにも塩分が多い物があるので気をつけましょう。パッケージの成分表でナトリウムの含有量を確認することをおすすめします。

まとめ

ボールの中の塩に顔を近づける猫

塩分は摂り過ぎない方が良い、ということは、猫も人間も同じです。でも、塩分が少なすぎても体に害が出てしまいます。大切なのは、適切な量を知って、摂取し過ぎないこと。

体の小さい猫は、人間と比べて塩分の必要量が少ないので、人間が食べる物を与えないなど、注意しなければいけません。

猫は、おいしければ食べてしまいます。飼い主さんがよく気をつけて、大切な猫ちゃんを塩分過多で病気にしないようにしましょう。

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