猫が毛糸玉を好む3つの理由

猫が毛糸玉を好む3つの理由

猫に毛糸玉を見せると、獲物を見つけたかのように飛び上がり毛糸玉に夢中になります。猫の興味や関心を惹きつけるおもちゃや道具は様々あります。特に毛糸玉は猫が好む道具のイメージが強いです。それでは、何故猫は毛糸玉を好むのでしょうか。

1.猫は毛糸玉を転がしたときの動きが好き

赤い毛糸玉

猫は毛糸玉で遊ぶときに転がしたり、引っ張ったり、そして伸ばしたりと様々な遊び方をします。
毛糸玉はボールとは異なり、細い毛糸を丸めてボール状にしています。
したがって、動かすとすぐに糸が伸びてぐちゃぐちゃになります。

しかし、猫にとっては毛糸玉の脆さが好奇心をくすぐる一因だと考えます。
転がすと糸が飛び出し、引っ張ると毛糸玉はくるくると速度を上げて転がっていきます。

毛糸玉を追いかけることに夢中になった猫は、身体中が毛糸に絡まった状態になります。
猫にとって毛糸玉は、知育玩具のような位置付けなのです。
よって、どんなに便利な遊び道具が出ても、毛糸玉ほど猫の遊びに特化しているものはなかなか登場しないと思われます。

2.毛糸の匂いで猫の本能が目覚める

段ボール箱の中で毛糸玉で遊ぶ猫

毛糸の中には、動物の毛だけで作られている純毛という種類のものがあります。
純毛の毛糸は、他と比べると強い動物臭があります。
そのため、鼻の良い犬や猫は毛糸から強い動物臭を嗅ぎ分けることが可能です。

動物の匂いを察知すると、途端に野生の本能が働き、狩りの態勢を取るようになります。
それまで玩具と認識していた物から動物の匂いがすると、猫は対象を捕獲しようとします。
そのため、戯れているときよりも激しく毛糸玉に飛び付きます。

よって毛糸玉は猫の野生の本能を刺激するため、猫が毛糸に執着すると考えられます。
毛糸玉を見て猫が激しく興奮した場合は、落ち着いたときを見計らって毛糸を片付けましょう。

3.猫は毛糸玉でお母さんを思い出す

ピンクの毛糸玉を抱きしめる子猫

毛糸玉はフワフワしていて、物によっては動物の匂いを放っていることから、猫は毛糸に母親のような親しみを抱いている可能性があります。

特に仔猫が毛糸玉を母猫と勘違いしやすく、激しく戯れるというよりは甘えるように毛糸に擦り寄る行為が度々見られます。
成長するに連れて遊び方も豪快になっていくため、猫が毛糸に甘える姿はなかなか見られない貴重な姿です。

おわりに

毛糸玉を見つめる猫の横顔

猫が毛糸玉を好む理由は様々な諸説がありますが、最も有力な説は「転がしただけで様々な遊び方ができるから」だと言えます。

実際、毛糸玉を玩具の代わりに使っている飼い主も多いです。
コストも低く、安全に扱えて壊れる心配がない毛糸玉は、猫にとって最高の知育玩具であると言えます。

しかし、毛糸玉を見て猫が激しく興奮する場合には、一旦毛糸を取り上げる必要があります。
万が一、毛糸をかじって繊維が喉に引っかかってしまった場合、窒息する可能性が高まります。
安全のためにも時折休憩を入れて、猫に毛糸玉を与えましょう。

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