もしも愛猫が新型コロナに感染したら…検査は?病院に行っても良い?

もしも愛猫が新型コロナに感染したら…検査は?病院に行っても良い?

愛猫が新型コロナに感染したら…?猫が感染した場合の症状や検査、注意点について解説します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

アンケートに寄せられた質問

ねこちゃんホンポで実施している新型コロナに関するアンケートに、以下の質問が寄せられました。

アンケート回答者
熊本県/雑種3匹(1歳、3歳×2匹)
猫もかかってしまった時に、どこに問い合わせればいいのか分からない。自分も猫も罹ってしまった時に猫を病院に連れていく人間が居ないし、まず動物病院に連れて行っていいのか。
アンケート回答者
東京都/ソマリ1歳
今の日本では人間でさえなかなか検査が受けられない様子。猫が感染して何かしらの症状が出た場合はどうなるのか不安。日本でペットに対して検査を実施した例はあるの?

愛猫が新型コロナに感染した可能性がある場合

マスクをする猫

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により全世界に混乱が広がっている今、愛猫を守るための対策に悩む飼い主さんは大勢いらっしゃいます。愛猫が新型コロナに感染した可能性がある場合、どうすれば良いのか…過去の症例や調査結果と併せて確認してみましょう。

猫が新型コロナに感染した場合の症状

現在(2020年4月25日)までにベルギー、アメリカなどで飼い猫の感染が報告されています。過去に新型コロナの感染が確認された猫では、呼吸困難や嘔吐下痢などの症例が見られていましたが、いずれも完全回復が見込める容態であるとされています。

猫が新型コロナに感染した場合、一過性の呼吸器系、消化器系の問題が起こる可能性が高いということを念頭に置いておきましょう。

愛猫が新型コロナに感染した場合の検査について

現時点では、日本国内でのペットの感染、検査の実施については報告されていません。

猫の新型コロナ感染については、ヒト同様『PCR検査』を用いることで知ることができます。ただ、新型コロナに感染した場合の症状に似ている…というだけですぐに検査を行ってもらえるかというと正直難しいのが現状。

ただし、飼い主及び同居する家族などに新型コロナ感染が確認されており、濃厚接触者にあたる飼い猫に呼吸器系、消化器系の問題が生じた場合であればPCR検査を実施してもらえる可能性は十分にあります。

新型コロナの疑いで動物病院を受診していい?

一定の条件下であれば、飼い猫もPCR検査を受けられる可能性は十分にあるとお話しましたが、『愛猫が新型コロナに感染したかもしれない…』と、近隣の動物病院を直接受診することは避けましょう。動物病院を受診したとしても現状では検査の体制が整っておらず、対応は難しいと考えられます。

猫が新型コロナに感染している可能性が高い場合は、かかりつけの動物病院ではなく飼い主さん(感染者)の対応をしてくれている保健所の担当者にまずは電話連絡したうえで対処法などについて相談するようにしてください。

また、新型コロナとは別の症状である可能性も考えられるため、念の為かかりつけの動物病院に電話で相談しておくのも良いかもしれません。

  • 猫が新型コロナに感染した時の症状は主に呼吸器系、消化器系症状
  • 猫が新型コロナに感染した場合は保健所に相談!
  • かかりつけの動物病院への相談はまず電話で!

猫は新型コロナに感染しやすい?

猫と犬

そもそも飼い主が感染していないのに愛猫が感染することはある?猫って新型コロナに感染しやすいの?

猫に限らずペットと新型コロナの関係性については未だ不透明な点が多くあるのが現状ではありますが、世界中の研究者の方々が動物の命を守るため日々、研究を重ねられています。

猫は他の動物よりも新型コロナに感染しやすい

中国の2つの研究所が発表した論文では『猫やフェレットは、犬や豚、鶏など他の動物に比べて新型コロナウイルスに感染しやすい』という内容が報告されています。

現在までにヒト以外の動物で新型コロナの感染が認められたのは『猫』『トラ』『ライオン』『犬』などが挙げられますが、犬に関しては感染したとしても無症状であることが多いのに対し、猫やトラなどのネコ科動物は呼吸器系の問題が認められることが殆どでした。

また、ハルビン獣医研究所の『どの動物が新型コロナに感染しやすいのか』という調査によれば猫の場合、鼻腔内へのウイルス投与で感染を確認、その後は排泄物や気道からもウイルスが検知。隣のケージの中にいた猫への感染拡大も確認されており、人間同様『飛沫感染』によるものだと考えられています。また、高齢の猫よりも若い猫のほうが感染しやすいとも。

これらを考慮すると猫は『ウイルスがある空間においては、感染するリスクが高い』ということを認知しておく必要がありそうです。

飼い主が感染したら必ずうつる?

現在までに飼い猫の新型コロナ感染が認められたケースでは『飼い主が感染者』『飼い主や家族などに感染者がいない(無症状であった可能性も)』の両方が報告されており、なかには飼い主が感染者で2匹の飼い猫のうち、一匹は陽性。もう一匹は陰性だったという場合もあるようです。

いずれにしても愛猫の感染を防ぐために完全室内飼いの徹底、感染リスクのある家族との濃厚接触を避けることを意識することが重要です。特に多頭飼いの場合は感染拡大のリスクも生じるため、症状がある猫は別室に隔離するようにしましょう。

  • 猫は他の動物よりも新型コロナに感染しやすい
  • 飼い猫が感染したからといって必ずうつるわけではない

まとめ:愛猫に感染の疑いがある場合は冷静な対応を!

猫とスマホ

現時点では、日本国内のペット感染は報告されていません。故に猫が感染した場合についての明確な対応や対処法への言及が少なく余計に不安を感じますよね。しかし、世界では日々多くの研究者が動物の命を守るために研究を重ねられていますので新たな情報を冷静に待ちましょう。

まず、飼い主さんが新型コロナに感染した場合は愛猫について保健所の担当者に相談すること、動物病院にはまず電話相談をすることを念頭に置き、万が一の時に冷静に対応できるよう今は『感染リスクを避けること』を一番に行動しましょう!


文:ayano

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