【新型コロナ】猫の「感染事例」まとめ

【新型コロナ】猫の「感染事例」まとめ

猫の「新型コロナウイルス感染」について、世界の事例をまとめました。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

アンケートに寄せられた質問

ねこちゃんホンポで実施している新型コロナに関するアンケートに、以下の質問が寄せられました。

アンケート回答者
東京都/ソマリ1歳
感染が確認された猫ちゃんの事例をもっと知りたいです。

「コロナ疲れ」などという言葉も生まれるほど緊張した状況が続いていますが、猫ちゃんを飼ってらっしゃるお家では、猫ちゃんの新型コロナ情報も気になりますね。今回は世界的に見た猫の感染事例をご紹介します。

猫の新型コロナ感染事例

マスクした2匹の猫

香港

保健当局が新型コロナウイルスに感染した飼い主が所有する犬17匹と猫8匹について検査したところ、2匹の犬にはウィルスの形跡が見られたものの(発症はなし)8匹の猫については感染していませんでした。

一方、香港農業水産管理局が行った、感染者の家庭から保護した犬27匹と猫15匹の検査ではそのうち犬2匹と猫1匹に陽性結果が出ました。しかし、どの個体も発症はしていません

武漢

研究者が猫102匹を調査した査読前の論文では、そのうち15匹の猫に陽性反応が出たと報告されています。これは過去にウイルスに暴露されていたということであり、他の流行地域にも同じようなリスクが発生する可能性があるとしています。

ベルギー

2020年3月に、感染した飼い主と暮らしていた猫が感染した可能性ありとの報告がありました。

この猫ちゃんには、嘔吐、下痢、呼吸器症状がありました。その後、順調に回復しウイルスに対する抗体ができるかどうか確認するため、継続的な監視が行われると報告されています。

ただし、感染に関してはサンプル採取時に抗体検査が行われていないため、あくまでも可能性であり(症状が他の病気だった可能性も含めて)感染したと確定したものではありません

ニューヨーク

2020年4月22日、ニューヨークで新たに猫2匹の陽性結果が報告されました。

2匹とも呼吸器系の症状が出たため検査が行われました。幸い2匹とも完全に回復すると見込まれています。飼われている家庭での感染者はおらず、感染源は明らかになっていません

また当局は、ペットがウイルスを拡散させるという証拠は無いと強調しています。

アメリカ疾病予防管理センターは、可能な限り猫は屋内で飼うことを推奨しています。

まとめ

コロナウイルスにはさまざまな種類があり、猫や犬から検出される特有のコロナウイルスは人畜共通感染症ではありません。しかしながら、研究によると猫は新型コロナウイルスに感染しやすい可能性があり、猫間での感染もありうるという報告がされています。

症例が少ないことから見ても、過度に警戒する必要もないように思われますが、慎重を期して猫ちゃんにも「外出自粛」してもらい、飼い主さんは通常通り、外出から戻ったら入念に手を洗いうがいをし、健康維持に努めるとともに、猫ちゃんに接触する前後に手を洗うことが推奨されます。

《参考》
Oregon Veterinary『COVID-19: Coronavirus & Pets FAQ』
RSPCA Australia『Can I contract COVID-19 from domestic animals?』
Science Alert『Can Pets Get The Coronavirus, And Can We Catch It From Them? Here's The Science』
CNN『Two cats in New York are first pets known to have coronavirus in the US』
Channel 7 News『New health warning as two pets in New York confirmed to have coronavirus』


文:m&m

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