【みんなの保護猫物語〜トビーくんとみかんさんの場合〜】
トビーくんを保護したいきさつは?

手の平に乗るほど小さいトビーくん/画像提供:みかんさん
もう夜だったので、マンションの管理室には人がいなかったこともあり、娘さんのお母さまが消防署に電話をかけて助けを求めていたところだったようです。
しばらくすると3名の消防署員の方が到着して、子猫の所在を確認したところ、大人の胸くらいの高さにある機械室の小窓を開けると、確かに弱々しい鳴き声が聞こえてきました。消防署員の方が、太いロープの先に輪っかを作って下に垂らし、輪の中に子猫の体を通して、引き上げてくれました。
まだ手のひらに収まるほどの小ささで、目も見えていない、生まれたばかりの子猫でした。
「家族に迎えよう」と決めた理由は?

先代猫のアモンくん/画像提供:みかんさん
でも、予想外の展開でトビーと出会い、その場で救助を見守っていた人たちの中で子猫を引き取る条件がそろっているのは私だけだったことと、「この子は私が守らなきゃ!」という思いが湧き出てきたことが決め手になったと思います。
保護してから、気づいたことや大変だったことはありますか?

お世話をしてもらうトビーくん/画像提供:みかんさん
翌日、すぐに動物病院に連れて行ったのですが、生後2週間くらい、体重も350gほど、数時間ごとにミルクを飲ませなくてはいけないことがわかりました。先生にミルクの作り方や飲ませ方を教えてもらったのですが、哺乳瓶のちくびをうまく吸わせることができなくて大変でした!
トビーくんは、どんな子?今までで一番印象に残っているエピソードは?

まだあとどけない表情のトビーくん/画像提供:みかんさん
はじめて水が流れるタイプの給水器を設置した時、恐る恐るにおいを嗅いだり、周りをぐるぐる回って様子を見たりした後、ペロペロと水を舐め出した時は「よく頑張ったね!」と、親のような気持ちになり涙が出てしまいました。
みかんさんにとって、トビーくんはどんな存在?

元気に成長したトビーくん/画像提供:みかんさん
また、ミルクを飲まなくてはいけないほどの子猫を迎えたのは初めてだったので、一生懸命に哺乳瓶からミルクを飲む姿を見て、胸が熱くなることもありました。トビーは私にとって、我が子と同じ、唯一無二の家族です。
トビーちゃん、飼い主さん、素敵なエピソードをシェアしてくださり、本当にありがとうございました!
※この記事は、取材協力者さまのご了承をいただいたうえで制作しています
取材・文/サトウ ミジー