1.引っ越し前に準備しておくこと

引っ越し作業中や移動中にはキャリーバッグは必須です。
キャリーバッグに入ったことのない猫は、キャリーバッグに入るのを嫌がることが多いです。
そのため、引っ越しが決まったら、少しずつ慣れさせておきましょう。
また、引っ越し先の近くに、動物病院を探しておくことも大切です。
引っ越しのストレスで体調を崩してしまった場合、すぐに連れていける動物病院があると安心ですね。
2.引っ越し作業中はケージやキャリーに入れる

引っ越し作業をしている時は、知らない人の出入りがあるだけでなく、慌ただしかったり騒々しかったりもします。
そのような環境では猫は落ち着かず、怖がって物陰に隠れてしまうことも。
また、引っ越し作業中は荷物を運び出すのにドアや窓は開け放してあると思います。
パニックになった猫がそこから逃げ出してしまうと帰って来ない可能性もあるのです。
そのため、引っ越しの作業をしている間は、猫にはケージやキャリーバッグに入っていてもらう方が安全です。
ケージやキャリーは、人の出入りが少なくて比較的静かな洗面所や浴室に置いておくのがおすすです。
3.移動中のキャリーバッグには使い慣れたものを入れる

新居への移動の際、猫にはキャリーバッグに入っていてもらいます。
もちろん移動そのものも、猫にとってはとても不安なものです。
キャリーバッグには、いつも使っているタオルやおもちゃなどを入れてあげましょう。自分の匂いがついているものがあると、猫は安心します。
車で移動する場合も、脱走を防ぐためにキャリーバッグに入れましょう。
バスや電車を利用するなら、外が見えないようにすると猫のストレスを軽減することができます。
4.新居は今までと同じような環境にする

新居に着いたら、荷物の片づけなどで、再び騒がしくなることと思います。
その間も、猫にはケージやキャリーバッグに入っていてもらった方が安心です。
新しい環境で、猫は大きなストレスを抱えています。
初めのうちはケージに入れておき、「ケージの外へ出す範囲は、しばらくの間はリビングだけ」など、段階を経て少しずつ慣らしていきましょう。
なお、家具の配置は、今まで暮らしていた室内と出来るだけ同じようにするのがポイントです。
今まで猫が使っていたベッドや爪とぎ、毛布など、自分の匂いがついたものがたくさん部屋に置いてあれば、猫はリラックスしやすくなります。
一方、引っ越しを機に猫用品を新しく買い替えるのはおすすめできません。
家具を新調する場合は、猫が新しい環境に慣れてからにしましょう。
また、今までトイレに入れていた猫砂を取っておいて、新居でのトイレにも入れてあげると安心できます。
新居では、くれぐれも猫の脱走にご注意を。新居から逃げ出してしまうと、もとの家に戻ってしまうことがあります。
まとめ

引っ越しで新しい環境に慣れるまでの時間は、猫によって個人差があります。
すぐに慣れる猫もいれば、なかなか慣れない猫もいるのです。
狭い所に隠れて出てこないということもありますが、体調に変化がなければそっとしておきましょう。
逆に、室内を落ち着きなく歩き回る猫もいますが、新しい家の匂いを嗅いだり、自分の匂いをつけるためにしているので、好きなだけ探検させてあげて下さいね。