新型コロナの恐怖が日本のペット施設や動物愛護にもたらした影響

新型コロナの恐怖が日本のペット施設や動物愛護にもたらした影響

今回はThe Japan Timesより2020年5月12日に発表された、『ウイルスへの懸念から、一部の日本の施設ではペットの世話をしたがらない』という記事をご紹介します。

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飼い主が社会的隔離中のペットの世話について

子猫が遊んでいる姿

飼い主が社会的隔離中、自分のペットを誰が世話すればいいのか心配している中、日本のいくつかの会社と組織が救済をしようとしています。ある保険会社は、犬や猫を無料で預かり始めました。

ですが、全ての組織がこの取り組みに熱心であるわけではありません。

群馬県にある動物保護施設は、3月に熱にかかった年配の女性からメールを受信しました。彼女にはそばにいる家族がおらず、もし彼女が新型コロナウイルスに感染し、社会的隔離が必要となった場合に17歳の猫を預かってほしいとのことでした。

しかし彼女の熱が数日で下がったため、その猫の世話を代わりにする必要はなくなりました。動物保護施設は、そのような状況下ではペットの受け入れを拒否することにしました。「ウイルスが動物に感染するかどうかについては沢山の不確実性がありリスクが高すぎます。」と発言しています。

グルーミングやペットが泊まる施設などの約700社の関連会社を擁する日本ペットサロン協会は「新型コロナウイルスの患者のペットを受け入れることを勧めない」と発言しました。

しかし、東京獣医師会は飼い主がCOVID-19陽性の場合でペットの世話が不可能な場合は、できるだけ早く動物を施設に委託するべきであると述べました。

飼い主の不安の声

じっと見つめる猫

夫と4歳のダルメシアンと東京に住む建築家オカワ氏も、彼女または自分の夫が感染した場合の検疫期間中を心配しています。

「過去にも、体重30キログラム、体長1メートルを超える私たちの犬を受け入れてくれる施設を探すのは困難でした。私たちは感染を防ぐために更なる努力をしており、緊急時に助け合う為に友人たちと連絡を取り合っています。しかし私たちの犬が取り残されるのではないかと心配しています。」と語っています。

飼い主が自主隔離中にペットを預けられるサービス

家でくつろいでいる猫

飼い主への不安を和らげるために、ペットの保険会社『アニコム保険』は、4月に新サービス「ステイアニコムプログラム」を開始。新型コロナウイルス患者が入院中もしくは自主隔離している場合に指定施設にてペットを委託できるようにしました。飼い主はアニコムのペット保険に加入していなくても、事前に予約することなく、オンラインにてステイアニコムプログラムに申し込む事ができます。

保険会社は犬や猫を受け入れ、飼い主が不在の間に獣医とスタッフが無料で世話をします。5月8日の時点で、犬2匹が世話されていました。

同社の広報担当者は、「この施設では最大10匹の動物を受け入れる事ができますが、協力の申し出も受けています。サービスを拡大するためのノウハウを積み上げたいのです。」と言っています。

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《元記事》
The Japan Times 2020年5月12日『Coronavirus fears leave some Japan pet facilities reluctant to look after animals』


文:Erika Anne Nagaoke

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