【新型コロナウイルス】ペットの扱いについて、CDCガイドライン改定。

【新型コロナウイルス】ペットの扱いについて、CDCガイドライン改定。

今回はPittsburgh Post-Gazetteより2020年5月11日に発表された、ペットと一緒に隔離をすべきか、についての記事を紹介します。

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CDCのガイドライン改定

くつろぐ猫

新型コロナに感染した小さなペット達が、4月下旬に連邦疫病予防管理センター(CDC)の動物に関するガイドラインの改定を後押ししました。現在は、ペットを人間の家族のように扱うようにと推奨事項に追加されています。

CDCのウェブサイトにはこのように書かれています。『ペットを室外で他の人や動物に接触させないようにしてください。もし家族が病気になってしまったら、ペットからもその人を隔離してください。』

オハイオ州立大学の獣医学教授ジェイソン氏は、「動物の健康対策は人と動物の絆、動物の健康を維持したいという願望によって推進されてきました。私達が見たくないのは、飼い主が恐れてペットをシェルターに送り出す事です。人々は一つの事を言われて、それが完全に変わってしまうと心配をし始めます。感染した動物について、人とペットのリスクに関する最小限の情報、これらの調整は少なくとも今のところ意味をなしています。」

ペット養子縁組が増加している

犬と猫

ピッツバーグと国中の多くのシェルターが、養子縁組の希望者数と動物育成数の増加を報告しており、動物をシェルターに送り出すといった事例は増えていません。
新型コロナにおける健康対策は、新しい情報が出現するにつれ常に進展しています。

カナダのオンタリオにあるグエルフ大学の獣医学教授スコット氏は、飼い主が新型コロナに感染しているペットの検査をするチームの一員です。

スコット氏は、「CDCのガイドラインは、他の国々とより一致しています。CDCは愚かな行動をとり、反転しました。当初彼らは可能性について心配したり、人々にペットについて恐れてほしくなかったと思います。今全員が同じページにいることは良い事です。」と語りました。

それにも関わらずCDCのポリシーの変更は知識の格差を示しており、ウイルスと動物についての基本的な質問は未解決のままです。一部の動物が感染するという事はわかっていますが、他の動物や人にウイルスを感染させることはできるのでしょうか?

新型コロナウイルスに感染しやすい猫とフェレット

CDCのポリシーのアップデートは、猫とフェレットが新型コロナに感染し、それを空中の飛沫を介して他の動物へ感染させることができるかもしれないというサイエンスマガジンの研究の一週間後にされました。

現在の証言ではこの事が頻繁に発生しないという事を示唆しています。

「フェレット、猫、犬、その他の飼いならされた動物の『サーズコロナウイルス2(=新型コロナを引き起こすウイルス)』に対する感受性」の研究によると、フェレットは人の呼吸器ウイルスの研究に頻繁に使用されています。

この研究は、犬、豚、鶏やアヒルは新型コロナにかからない傾向であることもわかっています。よりよく理解するには更に調査が必要で、一部の専門家は調査方法論に疑問を投げかけています。

ウイルスの感染経路

子猫に触れている写真

世界中の科学者達はウイルスがどのように感染するか、正確に知る為に取り組んでいます。その内の一人、ウェーズ氏はこう語っています。

これまでのところ、人と人との接触が主な感染経路であるとみなされています。

これは発展途上の状況であり、人が注意を払うのをやめて機関が進路を変える時が懸念です。新型コロナウイルスは異なる種に異なる方法で影響をもたらすウイルスの大家族で、種間で一貫して移動する事ができません。

米国では新型コロナに感染した動物にニューヨーク州ブロンクス動物園のトラとライオン、ニューヨークで猫2匹、ノースカロライナで犬が含まれています。

特定の状況での動物への検査が広範囲で可能になってきておりますが、新型コロナとの闘いにおける全体的な焦点は人から人への感染にあります。動物が人へ感染させる可能性はゼロではないですが、非常に低く、事例がありません。

新型コロナウイルスの起源

ウイルス

新型コロナの起源は、中国の生きている動物売買の市場からだとされていますが、正確には不明確です。もしウイルスが動物(コウモリ)からなのであれば、新型コロナが特定のコウモリコロナウイルスに類似しており、それが人へ感染してウイルスが伝染できるように変異した可能性もあります。

感染している飼い主のペットを検査する事は、ロジスティクスな挑戦であるとウェーズ氏は語っています。

ペットへの検査

獣医師と犬と猫

新型コロナに関して動物の検査を行っている研究所があります。

最大手の一つであるIDEXX研究所は、新型コロナの症状を示し、他の考えられるすべての説明が除外されている場合に獣医が検査できるようにしています(獣医師を介さなければ検査は不可)。

また、中国の武漢でも、病院やシェルターにいる猫から検査を実施しました。結果の妥当性について疑問を投げかけた研究者達もいます。

ピッツバーグの動物病院の医師は、「動物への検査で陽性反応が出ても、新型コロナに感染したと言い切れません。それは単にウイルスをベクターとして運んでいるのかもしれません。もし自分が感染していて、犬が顔を舐めた場合、犬には陽性反応が出る事でしょう。しかしそれは犬が感染したという事にはならないのです。」と発言しています。

ウェーズ氏は、「専門家は動物と新型コロナについてより注目をしています。ペットや感染症に特化した人が多くない事が難点であります。私達が知らないだけの事があり、人々も耳を傾けたくありません。しかしこれが人々に拡散していることはわかっています。一般的な予防策を講じただけでは、ペットから新型コロナを排除することにはならないのです。」と発言しました。

《元記事》
Pittsburgh Post-Gazette 2020年5月11日『Should you be quarantining with your pets?』


文:Erika Anne Nagaoke

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