【新型コロナ】無症状感染の場合、愛猫にもうつるの?

【新型コロナ】無症状感染の場合、愛猫にもうつるの?

万が一、自分が新型コロナの無症状感染者だったら…愛猫は大丈夫?その不安にお答えします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

アンケートに寄せられた質問

ねこちゃんホンポで実施している新型コロナに関するアンケートに、以下の質問が寄せられました。

アンケート回答者
東京/ミックス 4歳 雄
5人家族で、3人は外へ仕事に行っています。万が一、無症状感染していた場合、猫にうつらないか心配です

人の無症状感染は猫にうつるの?

抱っこされる猫

2020年5月現在、新型コロナウイルスの感染拡大により世界中に混乱が広がっている今、多くの人々が外出自粛を余儀なくされています。しかし、この現状でも職種によっては出勤や外出を避けられない方も多くいらっしゃり、その不安は計り知れません。

そんな中、万が一飼い主が新型コロナに無症状感染、つまり無症状病原体保持者であった場合、愛猫へうつってしまうのか…そのリスクや対策について考えていきましょう!

新型コロナの無症状病原体保持者からの感染について

現状、 無症状病原体保持者からの感染については猫に限らず人の場合でも明確になっていません。というのも、現時点までに無症状病原体保持者からの感染を示唆する報告があげられてはいるものの、通常では肺炎などを起こすウイルス感染症の場合『症状が最も強く表れる時期に、他者へウイルスをうつす可能性も最も高くなる』と考えられているのです。

そもそも症状が出てはじめて検査という流れが一般的であるため、無症状病原体保持者に関するデータが未だ乏しいのが現状です。とはいえ、あくまでも新型コロナウイルスはヒトからヒトへと感染するものであり、ヒトから猫への感染は一般的ではないと考えられているため、無症状感染の場合ではその感染リスクはそう高いものではないと言えるかもしれません。

様々な研究、調査結果からみる無感染症状に関する情報

武漢ウイルスセンターの研究者による調査報告によれば、新型コロナ肺炎発生前に採取してあった猫のデータではウイルスの陽性反応が見られないことから、ヒトが新型コロナ肺炎に罹っていない状態では、猫も新型コロナ肺炎に罹ることはないとされています。

また、中国の衛生当局が『新型コロナウイルスの無症状感染者が、新たな感染拡大を引き起こす可能性は低い』『他人に感染させる力は、症状がある患者の3分の1程度である』という内容の論文を発表していることも踏まえると、無症状感染者である飼い主が愛猫にうつす可能性はそれほど高いものではないと考えることができそうです。

愛猫の感染リスクを減らすための対策

シャワーキャップをかぶった猫

万が一、飼い主さんが新型コロナの無症状感染者であった場合、愛猫にうつしてしまう可能性はそれほど高いものではないと考えられます。しかし、念には念を入れて以下のような対策を行うことをおすすめします。

帰宅後はすぐにシャワーを

家族がお仕事から帰ってきたら、愛猫に触れる前にまずはシャワーを浴びてもらうようにしましょう。愛猫が脱いだものに触れないようすぐに洗濯機の中に入れることをお忘れなく!靴やバッグなど、外に持ち出していたものもなるべく猫が触れない場所に置いておくと良いですね。

愛猫の食事は外出自粛ができる人が担当しよう

愛猫の食事やブラッシングなど、密に接触しなければならないお世話に関しては、なるべく感染リスクが低い人が担当するようにしておくとより安心ですね。キスや猫吸いなどの濃厚接触はなるべく我慢するようにしましょう!

まとめ:今できる感染対策を万全に!

おやつを食べる猫

そもそもヒトから猫へと新型コロナが感染する症例も一般的ではないとされており、通常よりも感染力が低いと考えられている無症状感染の場合であれば愛猫にうつしてしまう可能性はそれほど高くないと考えられます。

しかし、そもそも無症状感染者のデータが少ないため念には念を入れてリスク対策を行っておくに越したことはありません。愛猫はもちろん、自身や家族を守るためにも手洗いうがいはもちろん、帰宅後のシャワーや着替えも習慣化しておきたいですね。

《参考》
bioRxiv『SARS-CoV-2 neutralizing serum antibodies in cats: a serological investigation』


文:ayano

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