愛猫が「新型コロナ」に感染した時の治療やその費用について

愛猫が「新型コロナ」に感染した時の治療やその費用について

万が一、愛猫が新型コロナに感染したら…治療は?またそれにかかる費用は?

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

アンケートに寄せられた質問

ねこちゃんホンポで実施している新型コロナに関するアンケートに、以下の質問が寄せられました。

アンケート回答者
熊本県/ミックス10歳
質問詳細:シニア猫なのと、家計の都合で保険に入っていないので、心配している

愛猫が新型コロナに感染した場合の治療法について

獣医と猫

2020年4月現在、新型コロナウイルス感染拡大により、世界中に混乱が広がっています。海外ではペット(猫、犬)が新型コロナに感染した事案も報告されており、最新の調査によって『猫は他の動物よりも新型コロナウイルスに感染しやすい』ということも分かっています。

万が一、愛猫が新型コロナに感染してしまったら…と、多くの飼い主さんが不安を抱えていますが、日本国内では猫を含めたペットの新型コロナ感染は報告されておらず、世界的に見ても症例が少ないため情報が少ないのが現状です。

猫が新型コロナに感染した場合の治療方法

現時点では新型コロナウイルスに対する抗ウイルス剤などの治療法は確立されていません。そのため、人の場合も対症療法が主な治療法となっています。つまり、その時にある熱やせきなどの症状を緩和させるための投薬、点滴などが行われることとなります。

猫が新型コロナに感染した場合の治療法も同様に、対症療法がおこなわれることが考えられます。これまで海外で新型コロナウイルスに感染した猫の治療法については明らかにされていませんが、いずれも呼吸器系の症状が生じていたと報告されており、それらに対する対症療法が行われたことが推測されます。

猫の肺炎の治療方法

ここで、猫が肺炎にかかった場合の治療方法を参考に対症療法の内容を考えてみましょう。

猫が何らかのウイルス感染により肺炎を引き起こした場合、抗生物質の投与以外に『解熱』『栄養補給』『ネブライザー(吸入器)による治療』『酸素吸入』などの治療が用いられることが多いようです。

猫の場合、呼吸器系以外に消化器系の症状が生じるケースもあるとされており、その場合は『整腸剤の投与』『脱水症状予防の点滴』などの治療法もあげられるでしょう。

特に高齢の愛猫と暮らしている飼い主さんは、愛猫の命に関わるのでは…と不安を感じられていることかと思いますが、現在までに報告されている事案では新型コロナに感染した猫は順調に回復に向かっているようです。また、新型コロナに関しては高齢猫よりも若い猫のほうが感染しやすいともいわれており、年齢に関わらずリスク回避への対策が重要となりそうです。

ここがポイント!

  • 猫が新型コロナに感染したら呼吸器系、消化器系の症状が出る
  • 猫が新型コロナに感染したら『対症療法』が基本となる可能性が高い

猫が新型コロナに感染した場合の治療費について

治療中の猫

愛猫が新型コロナに感染した場合、多額の治療費が必要になるのでは…という不安を抱えている飼い主さんもいらっしゃるようです。新型コロナ感染時に用いられるであろう対症治療におおよそどの程度の費用が必要になるのかを計算してみました。

  • レントゲン 3,000~5,000円
  • 点滴    1,500~5,000円
  • 内服薬   500~2,000円
  • 注射    1,500~3000円
  • ネブライザー2,000~3,500円
  • 酸素吸入  在宅レンタル、入院など状況により変動
  • 入院費用  4,000~5,000円(日)

猫が肺炎にかかった場合の治療費を参考に対症療法にかかる費用を計算すると、1日あたり5,000~20,000円程度の治療費が必要になる可能性が考えられます。

こればかりは猫の症状により異なりますが、長期の入院や24時間体制の酸素吸入が必要になるケースを除いて、莫大な治療費が必要となるケースは稀だとも推測できそうですね。とはいえ、これらはあくまでも推測に過ぎませんので参考として念頭に置いておく程度にしてください。

猫の新型コロナ感染に対するペット保険の適用について

猫と医療器具

現時点では、日本国内でペット保険を扱う保険会社から『新型コロナに対応した補償』について特に言及されていません。ただ、保険会社によっては『飼い主がコロナ感染をした場合のお見舞金』や『外出自粛に対応した保険適用方法の拡大』などを発足しているケースもあるため、今一度ホームページなどを確認してみるのも良いかも知れません。

また、前述したように万が一、愛猫が新型コロナに感染した場合は対症治療が主となることが考えられるため、それらの治療が補償内容に含まれているかどうかについては加入しているペット保険会社に問い合わせてみてください。

まとめ

猫アップ

現在までにコロナ感染が報告された猫を含むペットの多くは、順調に回復に向かっているようです。ただ、症例数が少なく未だ不明な点も多いため『感染させないこと』を第一に出来得る限りの予防策を講じ、愛猫を守りましょう!


文:ayano

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