ブランブル|歴史/性格/特徴/飼い方について

ブランブル|歴史/性格/特徴/飼い方について

ブランブルという猫をご存知ですか?もし知っている方は、かなりの猫種通です。と言うのも、まだまだ世界的にも希少な猫種で、めったにお目にかかることがない猫種だからです。そんなレアなブランブルとは一体どんな猫なのか、性格や特徴など、詳しくお伝えしていきます!

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

ブランブルの歴史

猫のシルエット

ブランブルは、アメリカにあるMagnoliachat Catteryにて作出された新しい猫種です。ピーターボールドとベンガルとの交配を主とし、その他の猫種をミックスさせているそうです。ブランブルを作り出したブリーダーがGary Bramlettという方なのですが、その名前からとって、ブランブル(Bramble)と名付けられたそうです。

ブランブルの特徴

ブランブルの特徴は、何と言っても猫には珍しい「ワイヤーコート」でしょう。

犬のワイヤーフォックステリアの被毛に似ているとのことです。チリチリとした被毛は抜けにくく、様々なカラーが存在します。

1番多いカラーはベンガルのようなロゼッタパターン(ヒョウのような斑点柄)が皮膚にあり、その上をワイヤーコートが被っているタイプです。日の光が当たると、被毛の下にあるロゼッタ柄が、透けて見えるそうです。

特徴的なワイヤータイプの被毛ですが、特別なお手入れは必要ないそうです。

耳は、ピーターボールド譲りの大きな耳をしています。はっきりとしたデータはありませんが、平均的な猫よりも少し大きく、筋肉質のようです。目や強い野性的な本能は、ベンガルのものを引き継いでいます。非常に勇敢な面があり、時としてその特徴は、猫よりも犬に似ているそうです。

お気に入りのおもちゃをご飯のお皿に隠して守ったり、大きな犬に向かって威嚇したりすることがあるそうです。水遊びも好きで、泳ぎも上手みたいですよ。しかも、ベンガルと同じでリードを繋げてのお散歩トレーニングもしやすいとか。これらの事から、犬のような猫と形容できそうです。

ブランブルの性格

人懐こく、来客にも友好的な態度で接すると言われています。家族の中では一人、お気に入りの人を決め、強い絆を築いていくそうです。でも、他の人にもとてもフレンドリーなのだとか。

そんなブランブルですが、実は強いハンターでもあります。おもちゃはもちろん、気分良くお昼寝中の猫にも挑んでいって遊ぶことがあるそうです。

動きが素早いので、ブランブルと遊ぶのはとてもエキサイティングな体験になるでしょう。でも、家族に攻撃をする事はなく、むしろ家族の一員になりたがるということなので、そこがとても可愛らしいですね。

ブランブルの飼い方

肉にかぶりつく猫

ブランブルはまだ猫種として確立される途中にあり、かかりやすい病気などについてのデータがない状態です。ご飯は良い品質のものを与えるようにしましょう。高いところに登るのが好きで狩りをする本能が強く残っていると考えられるので、そのような遊びが十分にできる環境を整えてあげる必要があるでしょう。

ブランブルを手に入れる方法

希少

ブランブルは、レアな猫種を登録する機関であるREFR(Rare and Exotic Feline Registry)に登録されている位、まだ希少な猫です。ですから、手に入れるのはとても難しい状況です。

猫種として多少安定してきたとは言え、まだまだ分かっていない部分もありますし、もっと数が増えて手に入りやすくなってからの方が、安心して飼うことができるでしょう。現在のところ、TICAの実験的猫種(Experimental breed)にも登録されています。

まとめ

被毛がカールした猫はいても、ブランブルのようにチリチリとしたワイヤーコートの猫は、確かに出会ったことがありません。まだ実際に目にする事はできなさそうですが、早く会ってみたいと思います。

犬のような性格だという点も、気になります。リードを付けるトレーニングが容易という事は、それ以外の芸なども、覚えてくれるのでしょうか?

ブランブルは猫の新時代を予感させる、猫種なのかもしれません。

《参考記事》

【補足】

 ブランブルの皮膚と被毛のお手入れについてですが、個体によってはヘアレスキャットと同様に皮脂がたまりやすかったり被毛がかなり薄かったりするそうです。その場合には、定期的なシャンプーや日焼け対策、防寒対策などのケアが必要になると思われます。
 ブランブルの基礎になったピーターボールドという猫は、ヘアレス種であるドンスコイ(ドンスフィンクス)とオリエンタルショートヘアーの交配によって作出された猫です。こちらも非常に珍しい猫種ですが、TICAに正式に登録されている猫種です。ピーターボールドの繁殖では、ほぼ無毛から短毛、長毛まで色々なタイプの被毛の猫が生まれます。

獣医師:木下明紀子
投稿者

40代 女性 ここ

ブランブルは、知りませんでした。
調べてみると、ワイヤーコートといって、珍しい被毛の種類なのだそうです。
人懐っこいですが、あまり多頭飼いには向かないらしく、狭い家では飼いにくいのだそうです。野生の部分がまだ残っています。
ブラッシングは、1日1回ブラシで優しくといてあげるといいみたいですよ。

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