猫のキムリック|特徴/性格/寿命について

猫のキムリック|特徴/性格/寿命について

キムリックという猫種をご存知ですか?日本では、いえ世界的にもそれほど頭数が多くない猫ですので、出会う確率は低いかもしれません。キムリックはイギリス、マン島原産のしっぽの無い猫、マンクスの親戚です。うさぎのようとも、犬のようとも言われることがあるのですが、一体どんな猫なのか、気になります…。

キムリックの特徴

キムリックの子猫

キムリックは前述したように、しっぽがないことが特徴のマンクスに非常に近い猫種です。マンクスと同じようにしっぽがなかったり、あってもとても短かかったりするのですが、被毛はマンクスよりも長いので、「マンクスの長毛版」とも言われています。

猫血統の登録団体では、マンクスとキムリックを同じ猫種として扱うところもあれば、違う猫種としているところもあります。昔から、ある一定の割合で長毛のマンクスが産まれることがあり、その背景からマンクスとキムリックは同じ猫種だという考えと、長毛は長毛で人工的に繁殖され作出されていることもあり、別の猫種だという考えが混在しているようです。色々と複雑な事情があるようですね。

また、キムリックはしっぽがない分、体のバランスを取ろうとするように、後ろ足が長く発達しています。そのため、まるでウサギのようにジャンプすることから、猫とウサギをかけ合わせた「キャビット(Cabbit)」ではないかと、冗談交じりに言われることもあります。ですが生物学上、それはあり得ないようです。

名前を呼んだら近寄ってくる、おもちゃを投げたら取ってくる、という行動をすることから、「犬のよう」と言われることもあります。何だかキムリックって、面白い猫ですね!

キムリックの体の特徴

横向きのキムリック

キムリックは中型の猫で、体重は3.5kg〜5.5kg程度です。抱っこすると、意外とずっしりとしているのに驚くかもしれません。それだけ筋肉質だということですね。

特に特徴的なのは、やはりその短いしっぽですが、全てのキムリックにしっぽがない訳ではなく、個体差があります。全くしっぽがない「ランピー」もいれば、わずかなしっぽがある「スタンピー」、普通の猫と同じ長さのしっぽがある「ロンギーズ」もいます。しっぽは個性が分かれるところですね。キリスト教の国では、キムリックやマンクスにしっぽがないのは、ノアの箱船に乗り込む際、閉じる扉にしっぽが挟まり、切れてしまったと言われています。

マンクスの長毛版とも呼ばれるキムリックですが、長毛と言ってもペルシャなどのように長いとは言えず、中程度の長さです。中途半端と言ってしまうと聞こえが悪いですが、ちょっとしたモフモフ感が可愛いと感じる人も多いでしょう。

キムリックの性格

オッドアイのキムリック

個性的なキムリックですが、どんな性格をしているのでしょうか?

「番犬」ならぬ「番猫」です!

キムリックは元々ネズミ捕りが上手な猫だったのですが、今もその能力は残っています。ですから、窓の近くにキムリックを配置しておけば、番犬は必要ありません。きっと頼りになる「番猫」になってくれることでしょう!それだけ侵入者に対しての反応が早いですし、威嚇行動も素早くできるということです。恐るべきキムリック、敵にはしたくないですね!

中々の甘えん坊♪

外向きには怖い顔を見せるキムリックですが、家の中では遊び好きで、飼い主さんに甘える姿も見られます。飼い主さんがくつろいでいれば、膝に乗ったり、近くでじっと見ていたりしているでしょう。また、来客や新しい家族にも好意的に接します。頭をぶつけるか、頬をすり寄せて挨拶します。何とも可愛らしいですね♪

賢さには注意!

キムリックは賢い猫なので、投げたおもちゃを取ってくることや、訓練をすればリードを付けてのお散歩もできる場合があります。ですが、扉やドアを開けることもできてしまうので、開けて欲しくない場所にはロックを付けるなどの工夫が必要です。

網戸だけにしておくと、開けて脱走する可能性もありますので、十分注意しましょう。また、しつけをする時には、してはいけない行動にはダメと言い、して欲しい行動をした時には褒めるようにすると良いでしょう。

お迎えは子猫の時に

キムリックが子猫の時であれば、子供や他のペットと慣れるのは早いでしょう。良い遊び相手になってくれます。成猫のキムリックは、特に今まで静かな家に住んでいた場合は、赤ちゃんが家に来るなどした場合は、あまり歓迎しないかもしれません。子供にしても他のペットにしても、焦らずにゆっくりと慣れさせることが大切です。

キムリックの寿命

寿命は8〜14年と言われています。

キムリックの入手先

マンクス

可愛らしいキムリックを飼ってみたい!と思ったら、どこで出会えばよいのでしょうか?非常に残念ながら、キムリックは日本では繁殖を行っているブリーダーが確認できません。ですから、どうしてもキムリックと一緒に暮らしたい時は、海外のブリーダーから輸入をするしかないようです。個人輸入をサポートしてくれる業者もありますので、一度相談してみてはいかがでしょうか?

キムリックを輸入する場合は、それなりに費用と時間と手間がかかることと、信頼できる業者・ブリーダーを見つけることがポイントとなってきます。良いご縁がありますように!!

キムリックについてのまとめ

こちらを見上げるキムリック

しっぽが短く、ちょいモフのキムリック。強くて人懐こいなんて、魅力的ですね♪日本ではあまり出会えそうにありませんが、逆にどこかで出会えたら感動ものです!!いつか日本にキムリックが上陸してくれる日を願って…!

投稿者

40代 女性 ママにゃん師走

フレンチブルドックのような風貌でとても可愛らしいですね。
猫らしいツンデレも素敵ですが、最近の傾向として犬っぽい猫の人気は高いようですね。私も猫らしい性格より犬よりの猫が好きです。
北アメリカ原産のキムリックですが、「キムリック」という名前の由来がイギリスのウェールズを意味するウェールズ語「キムルー」なのだそうです。ウェールズには尾っぽの無い猫が生まれると言われていたそうです。しかし、イギリスではこのキムリックは認められてないそうですから、アメリカの人達のイメージなのでしょうか。
何となくジャパニーズボブテイルにも似ているような気がします。
スーツとしたイメージの強い「猫」ですが、このように丸く柔らかな雰囲気ですと本当に愛嬌がありますね。愛想もよいそうですから、見ているだけで「うふふ」となるかもしれませんね。
とても会ってみたいです!
投稿者

20代 女性 うみか

キムリックは、知らない猫種でした。
調べてみると、とても興味深いことがわかりました。キムリックは、尻尾がほとんどないのですね!
個体差はありますがのマンクスように尻尾が短いのだそうです。猫ちゃんは尻尾でバランスをとっているというのに、高い場所に上るときには危なくないのかなと思いましたが、猫ちゃんは髭でも体のバランスをとることができるので髭があれば大丈夫なようですよ。
甘えたらしいので膝の上に乗ってきたりしたら優しく撫でてあげると、喜びますね。
多頭飼いにも、適していますので先住猫がいても、大丈夫だと思います。

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