猫が頭をブルブルするのはなぜ?考えられる5つの原因

【獣医師監修】猫が頭をブルブルするのはなぜ?考えられる5つの原因

猫が頭をブルブルと振っているのは、何か異常があるのでしょうか?犬と同じように、猫が頭や体を振るのはよくあることです。だけど、どうやら頭のブルブルの回数がおかしい!?と言う時は要注意です。今回、猫が頭を振る時に考えられる原因と、注意する病気について紹介しています。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫が頭をブルブルさせる原因

頭をブルブルと振る猫

1. 視点を合わせている

猫が頭をブルブルするのは、視点を合わせようとしているためだそうです。猫の本能からくる仕草でもあるようです。狩りをするときはじっと待ち構えて、獲物が現れたときに位置を確認します。頭をブルブルとさせながら、視点を合わせ獲物との距離を測ろうとするようです。

2. 水滴を飛ばしている

猫は体が水に濡れると、頭や体をブルブルと振ります。早く振り水滴を飛ばしているのです。体が水に濡れるのを嫌うのは、体温調節ができないので危険を感じてしまうようです。なので、水しぶきなどの少しの水でも、こうやって頭を振ってしまいます。

3. 耳の中が痒い

猫が頭をブルブルするのは、痒みを感じているからです。体が痒いと感じれば、舐めるなどして痒みをとろうとしますが、届かないときは頭をブルブルします。つまり、痒い部分は耳の中か、届かない部分なのでしょう。

4. 耳の中に異物が入った

耳の中が痒い正体は、異物が入ったのでしょう。耳中に入ってしまった異物を取り除こうとして、頭をブルブルさせているようです。猫は頭を激しく振ることで、異物を外へ追い出すことができるようです。

5 .ストレスからくるもの

猫のそのときの心境からくるものです。緊張したり、危険を感じたり、怖いと思ったときにも頭をブルブルとさせます。こういうときは、猫の目も細くなり「あー怖ーかった」と気分を変えようとしているようです。

猫が頭を振るときに考えられる病気

頭を振っている猫

耳ダニ

猫が耳を気にしながら頭を振るときは、耳ダニの可能性があります。耳ダニは猫に多い病気です。耳の中に、ミミヒゼンダニが寄生してしまい痒みを感じたり、黒い耳垢がこびりついたり、赤く炎症を起こします。頭をブルブルさせると同時に耳を掻く仕草をしていたら、耳ダニを疑ってみましょう。

耳の病気

猫の耳の中に、炎症を起こしているときも頭をブルブルさせるようです。外耳炎や中耳炎を発症している可能性もあります。炎症は、耳ダニから引き起こしてしまうこともあります。

耳の中に違和感を抱くと同時に、強い痒みや痛みを感じて頭を振ってしまうようです。耳の中から臭いがする、耳だれを起こす、黄色や黒い耳垢が多い場合は、病院へ行って診てもらうようにしましょう。

頭の病気

猫が頭をブルブルさせる場合に考えられる重い病気には、脳炎や脳腫瘍などがあります。脳炎は、細菌や寄生虫などのウイルスが原因です。脳の炎症が悪化すると、脊髄炎を引き起こしてしまいます。

脳に障害がでると、頭を振るだけでなく、焦点が合わなくなりふらふらしたり、バランス感覚が取れなくなったりするなどの神経部分の症状が現れます。

ケガによる負傷

猫同士のケンカによるものや、猫がどこかにぶつけたケガの傷からも、耳に違和感を抱いてしまうことがあります。もしくは、猫が自分で掻きむしってしまいできる傷もあります。

外傷の傷は目で確認できますが、耳の中にできた傷は確認しづらいので要注意です。

中毒症

猫が口にすると危険な物を食べてしまったら、中毒症状がでてしまいます。中毒になる物を食べると中毒から神経症状が起こり、頭をブルブルさせることもあるそうです。

症状には頭をブルブルさせたり、嘔吐や下痢、痙攣を引き起こしたりしてしまいます。中毒を起こすといわれている食べ物、薬物、植物などには、猫が口に入れると危険になりますので注意しましょう。

まとめ

病院で獣医師に耳を診察されている猫

猫が頭をブルブルさせる原因と注意する病気についてご説明しました。猫が頭をブルブルさせるのは、飼い主さんも一度は目撃しているのかも知れません。頭を振ると言う仕草は、あまりに何度も行うようであれば病気の可能性が高いそうです。

頭を振る仕草は、猫が何かしらの違和感を抱いてやっていると言えるので、よく観察しなくてはいけません。猫が頻繁に頭をブルブルさせているときは、耳の痒みがないか、歩き方に異常がないか、下痢や嘔吐などのほかの症状が出ていないかを注意してください。

異常を感じたら、飼い主さん自身で判断するのではなく獣医さんに相談するようにしましょう。